◎2020年、デップ氏はコロナウイルスと元妻アンバー・ハード氏(34歳)に立ち向かった。
2020年 Getty Images/イギリス、ロンドンの王立裁判所、ジョニー・デップ氏

12月27日、タブロイド紙The Sunに「妻を殴打する男」と名付けられたジョニー・デップ氏(57歳)がインスタグラムに写真とコメントを投稿した。

ジョニー・デップ氏:
「今年は多くの人にとって非常に困難な年でした...2021年は良い年になります。ハッピーホリデー!」

2020年、デップ氏はコロナウイルスと元妻アンバー・ハード氏(34歳)に立ち向かった。

The Sunはハード氏に対するデップ氏の日常的な虐待を告発したしかし、デップ氏は虐待を否定したうえでThe Sunを訴え、ハリウッドスターの名誉棄損裁判は世界の注目を集めた。

ふたりは2011年に公開されたコメディ映画「ラム・ダイアリー」で意気投合し、2015年に結婚。その後、2017年に離婚した。

ハード氏は裁判の中で、デップ氏が暴力、薬物、アルコールに溺れていたと赤裸々に語り、「私はジョニーを愛した。しかし、彼は私を打ちのめした。ジョニーはモンスターになった」と虐待の事実を裁判官に訴えた。

アンバー・ハード氏:
「ジョニーは私を平手打ちし、押し込み、髪を引っ張り、手榴弾のようにボトルを投げつけ打ち負かした」

Getty Images/アンバー・ハード「私はジョニーを愛した。しかし、彼はモンスターになった」

11月、敗訴したデップ氏は裁判官の判決を「ひねくれている」と批判したうえで控訴したが、11月末に棄却されている。

その後、デップ氏は映画「ファンタスティック・ビースト」シリーズからの降板をワーナー・ブラザースに求められ、受け入れた。

デップ氏はインスタグラムの中で、「The Sunの記事の主張が誤りであることを証明する。私の人生とキャリアが判決によって定義されることはない」と最後まで戦い抜くことを誓約した。

デップ氏はワシントン・ポスト紙の記事に対しても同様の訴訟を起こしており、戦いの場はバージニア州の裁判所に移される予定。(2021年)

アンバー・ハードの主張(抜粋)

「ジョニーは私の服を着用し、自分の匂いをつけていた」

「ジョニーは薬物とアルコールを摂取し、私に乱暴した」

「ジョニーは私に罵声を浴びせ、酷く罵り、脅迫し、殴打し、平手打ちし、蹴り飛ばし、頭突きを叩き込み、首を絞め、極端に行動を制限したうえで、何度も何度も虐待した」

「ジョニーはカリスマ性と自分の不思議な印象を相手に上手く伝え、人をマインドコントロールする」

「ジョニーは自分がとった行動に責任を取らなかった。彼は自分ではなく、自分の中にいる第三者が勝手に行動したと思い込んでいた。彼は自分の中に巣くう第三者をモンスターと呼んでいた」

「私の人生の中で最低最悪の出来事だった。私は唇と鼻を負傷し、腕を切られた」

「ジョニーは私の首を強く圧迫した。息ができず、私は必死に苦しいと伝えた。この瞬間、彼は私を殺そうとしていると初めて確信し、恐怖したことを鮮明に覚えている」

「私が愛した男は、私の大切な母親を苦しめた」

「私はジョニーに恋をしていた。彼と出会って以来、清廉潔白な素晴らしい時間を過ごすことができた。私は、彼の寛大かつ優しい性格と愛に触れ、心の底から嬉しく思った。私は彼を愛していた。彼を失いたくなかった。ジョニーの中に潜むモンスターが表に出てこないことを信じ、望んでいた」

「私は欠陥のない状態でジョニーと結婚した。しかし、暴力のせいでボロボロにされてしまった。私は、婚前契約を取り交わしておらず、資産に対する権利を持っている。二人の資産の50%を得ることは当然だ」

「ジョニーは撮影を一方的にキャンセルした。彼は鼻からコカインを吸引し、ウイスキーを飲みながら、今すぐ解決しなければならない問題がある、と言った」

「私が受けた酷い暴力と、私が述べた真実を疑問視する者たちがいることはよくわかっている。ジョニ―が私に仕向けた残酷かつトラウマになるような行為を法廷で共有することは、非常に苦痛だった。私は自分が受けた事実を証言した。英国が正義を下すと信じている」

ジョニー・デップの主張(抜粋)

「彼女は口に含んだレッドブルを吐き散らし、缶を投げつけてきた」

「彼女は証言をころころ変える。暴力を振るわれたというフィクションを書き、世間に知らしめたいのかもしれないが、嘘はいずれに明らかになるだろう」

「私たちの関係を破綻させたのは彼女の不安定な性格」

「彼女は脅迫的な嘘つき」

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