バラク・オバマ前大統領の回想録「約束の地(原題:A Promised Land)」が発売初日にアメリカとカナダで約89万部を売り上げ、ブックランキング初登場1位を獲得した。なお、同書は2部構成の第1巻。

ペンギンブックスが発表した初日の売り上げには、予約注文、電子書籍、オーディオが含まれる。

出版元のペンギン・ランダムハウスのデビッド・ドレイク氏は声明の中で、「初日の売り上げに興奮している」と述べた。

デビッド・ドレイク氏:
「読者のオバマ大統領と回想録に対する期待が売り上げに反映された」

2018年に発売されたミシェル・オバマ夫人の回想録「Becoming」の北米での初日販売数は約725,000部。累計販売数は1,000万部を超えており、約束の地はこれを超える売り上げを期待されている。

米大統領回想録の売り上げ記録

・ビル・クリントン「マイライフ クリントンの回想(原題:My Life)」
 北米初日:約40万部 累計:350万~400万部

・ジョージ・W・ブッシュ「決断のとき(原題:Decision Points)」
 北米初日:約22万部 累計:350万~400万部

・バラク・オバマ「約束の地(原題:A Promised Land)」
 北米初日:約89万部 累計:???

2020年10月21日 Getty Images/ペンシルベニア州フィラデルフィア、演説するバラク・オバマ前大統領

約束の地の発売開始日は、非常に危険なタイミングと言われていた

トランプ大統領が再選を果たした場合、熱狂的な共和党支持者の声援と民主党支持者の涙で同書の陰が薄くなる可能性を指摘されていた。

しかし、バイデン氏は見事に勝利し、オバマ政権を支えた前副大統領の注目度は急上昇。売り上げ増に貢献したものと思われる。

オバマ前大統領は同書の執筆に4年近くかかるとは思っていなかったと認めている。

2020年8月に同書を紹介したオバマ前大統領は、「特定の瞬間を捉えるのに予想以上の言葉を必要とすることが分かり、本の長さと範囲は拡大し続けた」と書いている。

バラク・オバマ前大統領の紹介文
パンデミック、ブラック・ライヴス・マター、民主主義の危機など、予想していなかった状況下で仕上げることになった

出版社ウィークリーは約束の地を、「記憶に残る言い回しで撃ち抜いた」と賞賛したが、他のレビューは、「前大統領の思慮深く、公平なスタイルを反映しすぎている」と評価した。

ニューヨーク・タイムズ紙は、「最も大胆なことは表紙の輝かしい肖像画」と述べている。

ワシントン・ポスト紙は、「国内政策と外交、文化と人種をめぐる議論において、前大統領は違いを分割し、妥協点に固執し、原則と同じくらいプロセスを信頼している」と評価した。

約束の地(原題:A Promised Land)

著者:バラク・オバマ
ジャンル:伝記
出版社:ペンギン・ランダムハウス
発行日:2020年11月17日
タイプ:ハードカバー
ページ:768
日本語訳版の発売日:未定

アルバニア語、アラビア語、ブルガリア語、中国語、チェコ語、デンマーク語、オランダ語、フィンランド語、フランス語、ドイツ語、ギリシャ語、ヘブライ語、ハンガリー語、イタリア語、日本語、韓国語、リトアニア語、ノルウェー語、ポーランド語、ポルトガル語、ルーマニア語、スペイン語、スウェーデン語、ベトナム語で販売。

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