各国で発令中のロックダウン。取り組みと管理方法、特色などを紹介

 世界中で猛威を振るうコロナウイルス。各国で発令中のロックダウン(完全封鎖措置)には、極端なものからリラックス系、クリエイティブ系、イケイケ系など、様々な特色があるようだ。

パナマ

 パナマ国内で確認されたコロナウイルス患者は約1,000人。同国でもロックダウンが発令されており、ウイルスの感染拡大を防止するために、性別ごとの検疫措置を実施している。

 男性と女性はそれぞれ別の日に外出するよう指示。また、日曜日は一切の外出を禁じられている。フアン・ピノ安全相は「今回のロックダウン/検疫は国民を救うために行うもの」と会見で語った。

コロンビア

 コロンビア政府は、国民ID番号の最終ナンバー(0から9)によって外出できる日、時間を管理している。たとえば、最終ナンバーが0、4、7の者は火曜日に外出可能、といった感じだ。ボリビアもコロンビア政府と同じアプローチでロックダウンを行う予定である。

セルビア

 ロックダウンを発令したセルビア政府は、人々とそこで飼われているペットたちのために「犬の散歩時間作戦/プログラム」を導入。20:00~21:00は飼い犬と一緒に散歩をせよ、と命令した。しかし、飼い主と犬から苦情が殺到し、プログラムは終了された。

 ある獣医は、早朝や夕方の散歩が大切であると指摘。それらを実施しないと、犬の内臓機能(特に腎臓)に悪影響を及ぼすという。今回のロックダウンは、国民とペットの衛生状態に悪影響を及ぼすだろうと述べた。

スウェーデン

 スウェーデン国内のコロナウィルス感染者は約4,500人。事態は刻一刻と悪化しているようだが、現在もロックダウンは発令されておらず、多くの国民がリラックスし穏やか(?)な日々を送っているようだ。政府も、国民の自主性を尊重し、国民と同じくリラックス体制を継続している。

 先週日曜日に50人以上の集会は禁止されたが、学校は一度も閉校されることなく、現在に至る。また、パブやレストランなども通常通り営業しており、多くの人々で賑わっているようだ。

 スウェーデン政府のリラックス作戦が成功するか否かは不明。ただし、これで感染が拡大する事態になれば、政府は間違いなく責任を問われるだろう。

番外編:ベラルーシ

 アレクサンドル・ルカシェンコ大統領は、コロナウイルスの蔓延を防ぐべきだ、という提案を笑い飛ばした。また、「ウイルスが飛び回る」ところを見たことがないので、全く問題ないだろうと語った。

 アイスホッケーの試合を見学した際は、「スタジアムの寒さがコロナウイルスの拡散を防ぐ。観客たちはウィルスなど恐れず試合を楽しむべきだ」と述べた。

 アイスホッケー場の寒さがコロナウイルスの拡散を防ぐ、という証拠はなく、また、ウイルスが飛び回るところを「肉眼」で見ることもできない。ベラルーシ政府および関係協会(団体)は、現在もスポーツイベント/試合開催に制限を設けていない。

 「アイスホッケー場にコロナウイルスはいない。あなたはウイルスが飛び回るところを見たことがあるのか?私はない。アイスホッケー場は冷蔵庫だ。冷蔵庫こそ最高の抗ウイルス治療法である」とルカシェンコ大統領は自信満々に語った。

 また、コロナウイルスを防ぐ方法として、「ウォッカと定期的なサウナ、旅行」の3点を挙げた。ベラルーシ国民は世界の情勢を見て何も感じないのだろうか。なお、大統領の言うコロナウイルス対策「アドバイス」は、間違いである可能性が「極めて」高い。

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