ドイツ東部で山火事延焼中、消防士2人負傷、住民100人避難

山火事はザクセン州とブランデンブルク州の境界付近で1日に発生し、高温と乾燥の影響で一気に燃え広がった。
2025年7月2日/ドイツ、東部ザクセン州とブランデンブルク州の境界付近(ドイツ通信社/ロイター通信)

ドイツ東部で発生した山火事について、地元当局は3日、2人の消防士が重傷を負い、100人を超える市民が避難を余儀なくされていると明らかにした。

山火事はザクセン州とブランデンブルク州の境界付近で1日に発生し、高温と乾燥の影響で一気に燃え広がった。消防は500人態勢で消火活動に当たっている。

ドイツ通信社(dpa)は当局者の話しとして、「女性消防士1人と男性消防士1人が火傷を負い、病院で治療を受けている」と報じた。

3日時点で建物被害は報告されていない。

報道によると、この2日間で数百ヘクタールが焼失。火の勢いは弱まりつつあるものの、3日正午の時点で鎮火には至っておらず、消防と警察がヘリを導入して消火・監視活動に当たっている。

州警察は炎の動きを監視するため、特殊なカメラを使って消防をサポートしている。

dpaによると、不発弾を保管する倉庫がある旧軍事基地に炎が接近しているという。

地元当局は市民に対し、不要不急の外出を控え、避難命令が出た場合に備えて準備を行っておくよう促した。

ドイツを含む欧州各地ではこの数日、猛暑が続いている。

スペイン、トルコ、ギリシャ、イタリアでも山火事が発生している。

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