◎ベトナム共産党は今年初め、国家エネルギー計画を発表し、2030年までに総発電量を現在の2倍以上の約150ギガワットにするという目標を策定した。
ベトナム、首都ハノイ郊外の風力発電設備(Getty Images)

ベトナムがクリーンエネルギーへの移行に155億ドルを費やす予定だ。在ベトナム・イギリス大使館が24日、明らかにした。

それによると、ベトナム政府は来週ドバイで始まるCOP28(国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議)で計画の詳細を公表する予定。

首都ハノイのイギリス大使館は声明で、「ベトナムの主要省庁との数カ月にわたる協議の末、クリーンエネルギーへのより円滑な移行を進める計画がまとまった」と明らかにした。

イギリスはJETP(公正なエネルギー移行パートナーシップ)の共同議長を務めている。それはベトナムの石炭依存を解消し、より早く再生可能エネルギーへの移行を進める計画を支援するために155億ドルを融資するとしている。

ベトナム共産党は今年初め、国家エネルギー計画を発表し、2030年までに総発電量を現在の2倍以上の約150ギガワットにするという目標を策定した。

この計画では汚染度の高い石炭からの脱却を進め、2030年以降は石炭火力発電所を新設しないとしている。

また、国産ガスと輸入液化天然ガス(LNG)の利用拡大を進め、2030年までに水力発電、風力発電、太陽光発電、その他再生可能エネルギーの割合を50%まで高めるとしている。

24日のJETP会合に出席したベトナム共産党の委員は声明で、「この計画を確実に履行するためには、国際社会からの大きな支援が必要不可欠である」と強調した。

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