米テキサス州大洪水、死者43人に、850人救助、行方不明者の捜索続く
国立気象局(NWS)によると、この地域では5日も雨が続く見通し。複数のエリアに洪水警報が発令されている。
-1.jpg)
米南部テキサス州カー郡で発生した洪水について、カー郡保安官事務所は5日、これまでに子供を含む43人の死亡を確認し、20人余りが行方不明になっていると明らかにした。
消防によると、3日遅くから4日早朝にかけての大雨で複数の河川の水位が一気に上昇。カー郡のキャンプ場に濁流が流れ込んだ。
テキサス州のアボット(Greg Abbott)州知事は声明で、グアダルペ川沿いの洪水によりキャンプ場を含む周辺地域が冠水し、これまでに850人以上が救助されたと明らかにした。
またアボット氏は救助隊が行方不明者の捜索を続けていると述べた。
カー郡保安官事務所は4日の記者会見で、「死者の中には子供も含まれており、サマーキャンプの参加者23人が行方不明になっている」と述べていた。
現地メディアによると、このサマーキャンプの参加者約750人のうち、23~25人と連絡が取れなくなっているという。
当局は周辺住民に対し、不要不急の外出を控え、避難場所にとどまるよう求めている。
国立気象局(NWS)によると、この地域では5日も雨が続く見通し。複数のエリアに洪水警報が発令されている。
NWSはカー郡の4日の12時間雨量が多いところで300ミリに達したと報告した。
グアダルペ川の水位は45分で8メートルも上昇。複数地点で決壊し、濁流がキャンプ場などに流れ込んだ。