ルイジアナ州、テキサス州、ミシシッピ州が被災、少なくとも8人が死亡した

12日、アメリカ南部で嵐による竜巻が発生した。竜巻はルイジアナ州、テキサス州、ミシシッピ州の一部エリアに上陸し、大雨による洪水も同時発生。ミシシッピ州の緊急事態管理チームは、3つの群で死者が確認されたと発表した。また、ルイジアナ州モンロー市では複数の家屋が強風によって破壊された。

国立気象局は、ミシシッピ州、アラバマ州、ジョージア州の一部エリアで、12日の深夜から月曜日にかけて、激しい雷雨が発生する可能性が高い、と予報。「強い竜巻、風、ひょうが降る可能性がある」と警告していた。

先週、アメリカ気象学会は、パンデミック発生時における避難方法をまとめたガイドラインを公表した。現在、ロックダウンの影響で国民の多くが在宅を指示されていることは周知の事実である。

ガイドラインには、「事前に避難指定場所をチェックし、家族、友人、隣人と速やかに安全を確保する」などの安全対策が明記されている。現在、ほとんどの公共施設(学校、体育館、州の所管する施設など)が閉鎖されているが、非難を必要とする緊急事態が発生すれば、すみやかに開放される、はずだ。

しかし、仮に避難命令が出されたとしても、他人との社会的距離だけはしっかり確保しなければならない。症状の出ていないコロナウイルス感染者が避難所内にいたとしたら、致命的なクラスターに発展しかねない。またアメリカ気象学会は、自宅に地下室、窓のない部屋、安全を確保できるスペースがあれば、そこに待機する、とガイドライン上に明記している。

身の安全を守れるエリアが身近にあればそこで待機。なければ、関係当局の指定する避難場所へ速やかに避難する。さらに、コロナウイルス感染防止対策も遵守しなければならないだろう。不安な点があれば、SNSや最寄りの関係機関に連絡し、最新情報を逐次チェックしたい。

コロナウイルスで人類がどれだけ疲弊しようと、自然は容赦なく攻撃を仕掛けてくる。予期しやすい災害(大雨、台風、洪水、竜巻など)は、情報を収集し、安全なエリアに避難すれば回避できる可能性が高い。しかし、予期しにくい・できない災害(地震、地滑り、火山の噴火など)が発生した時はどうすべきか。

今、自然災害が発生するような事態は、可能であれば避けたいし、正直考えたくもない。しかし、政府や関係機関の作成したガイドラインなどをチェックしたうえで不測の事態に備える、これが今できる最善の対策・準備である。

自然災害により想定される事態と準備できる対策(例)を以下にまとめた。

想定される事態対策
停電、電力停止避難所で待機、電池を備蓄、発電機を準備
ガスの停止避難所で待機
断水避難所で待機、湯船に水をためる、飲料水を備蓄
トイレの排水制限避難所で待機、庭があれば屋外で、目隠し用のテントなどを準備
通信障害避難所で待機、ラジオを準備
公共交通機関停止避難所で待機、無理に通勤しない・させない
道路の寸断身の安全を守る、避難ルートを事前にチェック、危険は道は迂回
燃料不足ガソリンを備蓄(危険物、法を順守)、近隣との助け合い
食料品不足避難所で待機、可能な限り備蓄、長期間保存できるものがよい
医療品不足避難所で待機、救急ボックスを準備(薬、包帯などをまとめておく)
コロナウイルス社会的距離を確保、助け合いの精神、差別を助長する行動は避ける

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