◎北部の主要都市チェンマイや観光リゾート地のスコタイ県でも道路が冠水した。
2022年10月3日/タイ、東北部ウボンラチャタニ県の集落(Nava Sangthong/AP通信)

タイ当局は3日、中部、北部、東北部で大雨が降り、多くの地域で洪水が報告されたと発表した。

東南アジアに先週上陸した台風16号(アジア名:ノルー)はフィリピンとベトナムに大きな被害をもたらし、温帯低気圧に変わった後もタイの一部地域に居座り、大雨を降らしていた。

報道によると、北部の主要都市チェンマイや観光リゾート地のスコタイ県でも道路が冠水したという。

政府報道官は3日、35県の少なくとも4万5000世帯が洪水の影響を受けたと報告した。死者は確認されていない。

チェンマイの一部河川では氾濫も報告されている。自治体は一部地域の住民に高台に避難するよう呼びかけた。

北部スコタイ県とピチット県を流れる河川でも越水が報告され、洪水警報が発令された。

東北部ウボンラチャタニ県でも河川が氾濫し、7000人以上が避難を余儀なくされた。救助隊は腰の高さまで冠水した道路を進み、高齢者や女性をボートで救助した。

地元メディアによると、首都バンコクの北に位置するノンタブリ県当局は、チャオプラヤ川沿い約10kmの範囲に土嚢を30万個以上設置し、洪水に備えたという。

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