◎火災は8日午後に発生し、約2000人が避難を余儀なくされた。
2022年6月9日/スペイン、南部ベルメハ山脈の麓の町(Gregorio Marrero/AP通信)

スペイン政府は10日、南部ベルメハ山脈の麓のリゾート地近くで発生した山火事について、収束に向かっていると発表した。

火災は8日午後に発生し、約2000人が避難を余儀なくされた。

当局によると、この山火事の焼失面積は10日午前の時点で約21.5㎢(東京ドーム460個分)。

アンダルシア州政府は声明で、「消火活動、気温の低下、風が収まったことなどにより、火災はまもなく鎮火すると考えている」と述べた。

また州政府は「夜間の消火活動が収束に大きく貢献した」と現場で対応に当たった消防士約1000人を称賛し、緊急事態のレベルを引き下げるとした。「避難していた人々は自宅に戻ることができます...」

当局によると、現在約250人の消防士が消火活動に従事しており、ピーク時の4分の1まで減らすことができたという。

また職員233人と80台以上の専用車を派遣した軍の緊急部隊も撤収を開始したと伝えられている。

スペインの気象当局は南部地域で異常な高温が続くと予想している。それによる、この地域の気温は今後数日、40度以上を記録する可能性があるという。

当局者は消火活動に当たった消防士3人が負傷したと報告した。

スペインは昨年、過去最悪と呼ばれる山火事に直面した。炎は発生から46日後にようやく鎮火し、100㎢が焼けた。この火災では消防士1人が死亡している。

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