◎スペインはこの3年、高温と極度の乾燥に悩まされている。
プールに入る女性たち(Getty-Images)

スペイン国立気象局(AEMET)は8日、先月の平均気温が1961年に統計を取り始めて以来、初めて15度近くに達したと発表した。

同国はこの3年、高温と極度の乾燥に悩まされている。

AEMETによると、先月の日平均気温は14.9度に達し、4月の記録を大幅に更新したという。

さらに降水量は平年の5分の1にとどまり、統計を取り始めて以来、最も乾燥した4月となった。

昨年の4月も異常な暑さを記録したものの、今年はそれを上回ったようだ。

サンチェス政権は長期的な干ばつに突入した恐れがあると警告し、国民に節水を呼び掛けている。またEUの執行機関である欧州委員会には農家や牧場への支援を拡充するよう要請した。

先月末には南部の一部地域で最高気温38度を観測した。

AEMETによると、北アフリカから流れ込む暖気がスペインとポルトガルの気温を押し上げているという。

多くの科学者が地中海沿岸とアフリカ北部で異常な高温が続いていることについて、「地球温暖化がもたらしたものであり、100年前にこの地域がこれほどの高温になると予測できた科学者はひとりもいなかった」と指摘している

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