◎カタルーニャは同国で最も強く干ばつの影響を受けている地域のひとつであり、この2年間、まとまった雨がほとんど降っていない。
2022年6月16日/スペイン、バルセロナの防波堤(Emilio Morenatti/AP通信)

スペイン・カタルーニャ自治政府が深刻な水不足を受け、干ばつ非常事態を宣言した。地元メディアが2日に報じた。

それによると、対象地域は市内の24町村。農業用水と工業用水の使用が制限されるという。

カタルーニャ水道局の報道官は記者会見で、「対象は農業用水と工業用水であり、飲料水は対象外」と述べた。

使用制限は来週スタートし、北東部の22の町と州都バルセロナの南方に位置する2つの町に制限がかかる。

これらの町の人口は合わせて約2万6000人。

農業用の灌漑用水は80%、工業用水は25%削減される。プール、庭、公園への散水も禁止。公共の噴水や洗車に真水を使うこともできなくなる。

各町の1人当たりの給水量は1日230リットルから200リットルとなる。

カタルーニャ水道局によると、市内の住民は1日当たり約116リットルの水を使用しており、これを最低でも90リットルまで減らす必要があるという。

カタルーニャは同国で最も強く干ばつの影響を受けている地域のひとつであり、この2年間、まとまった雨がほとんど降っていない。

カタルーニャの一部と南部アンダルシア地方では干ばつを理由に、すでに水の使用を一部制限している。

中央政府は2日、全国のダム・水源貯水量が42%まで低下したと発表した。

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