◎ソマリアでは洪水と干ばつが同時進行している。
2023年4月1日/ソマリア南部、冠水した道路(Getty Images)

国連は5日、ソマリア南部で先週発生した洪水により、子供6人を含む少なくとも21人が死亡したと報告した。

国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、洪水は南部ゲド州の広い範囲で確認され、10万人近くが影響を受けているという。

ゲド州はエチオピアに近く、大きな河川が2つある。

ソマリア政府は5日、ゲド州の保健所が洪水で破壊され、使用できなくなったと発表した。

災害管理部門の報道官はAP通信の取材に対し、「河川近くの町・集落の多くが冠水したという報告を受けており、住民に避難するよう促している」と語った。

それによると、被災した約250世帯は政府から食料配給を受けていたという。

OCHAは洪水で4つの学校が全壊し、生徒約3000人の学習が中断されたと報告している。また1000ヘクタール以上の農地が水没したとのこと。

ソマリアでは洪水と干ばつが同時進行している。

国連によると、北部の一部地域は5期連続で雨期を逃し、約825万人が緊急の人道支援を必要とし、140万人以上が難民キャンプで生活しているという。

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