◎バルカン半島ではこの数日大雨が続き、セルビア、ボスニア、モンテネグロの複数の地域で洪水が報告されている。
2023年1月19日/セルビア、南西部ラシュカの集落(Marjan Vucetic/AP通信)

セルビアの国営メディアは19日、南西部ラシュカの集落が冠水し、少なくとも2人が行方不明と報じた。

バルカン半島ではこの数日大雨が続き、セルビア、ボスニア、モンテネグロの複数の地域で洪水が報告されている。

コソボとアルバニアでも冠水被害が確認され、農地や道路が水没し、一部地域では停電も発生した。

アルバニア北部では水力発電所が緊急放水を行い、この数カ月で3回目の洪水に見舞われた。死者は報告されていない。

この雨は季節外れの暖かさがもたらしたものと考えられている。週末には気温が下がり、雨が雪に変わると予想されている。

セルビア南西部ラシュカの一部地域では市内を流れる河川の水位が危険水位を超えたとして、避難勧告が発令された。

国営テレビによると、自宅で浸水被害に備えていた男性3人が川に流され、このうち1人が救助されたという。地元の消防と警察が残り2人を捜索している。

隣国のモンテネグロでも波にさらわれた13歳の少年の捜索活動が続いている。

モンテネグロ北部では複数の河川の水位が危険水位を超え、沿岸地域は強風と高波に見舞われた。

ボスニアでは地方の河川が氾濫し、民家数十戸が浸水被害に遭った。死傷者は報告されていない。

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