◎シベルチ火山でこの規模の噴火が発生したのは約60年ぶり。噴煙の高さは2万メートル近くに達した。
2023年4月11日/ロシア、カムチャツカ半島のシベルチ火山から50kmほど離れた集落(Yury Demyanchuk/Russian Academy of Sciences' Volcanology Institute/AP通信)

ロシア当局は12日、極東カムチャッカ半島のシベルチ火山の噴火が続いていると報告した。

シベルチ火山は11日未明(現地時間)に噴火し、火口から500km圏内に火山灰をまき散らした。いくつかの集落では灰が30cm以上積もったと報告されている。

シベルチ火山でこの規模の噴火が発生したのは約60年ぶり。噴煙の高さは2万メートル近くに達した。

ロシア科学アカデミーは12日、噴火は12日も続き、広い範囲に火山灰が到達すると予想されると警告した。

当局はこの地域の空域を封鎖し、周辺地域の住民に屋内にとどまるよう呼びかけている。

火口から50kmほど離れた村では民家の屋根と道路に灰が降り積もった。住民たちはSNSに真っ黒な雲が町に接近する様子を投稿している。

カムチャツカ半島は首都モスクワの東方約6600kmに位置する世界有数の地熱地帯であり、約30の活火山が活動している。

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