◎パキスタンは気候変動の影響を受けやすい国のひとつである。
国連人道問題調整事務所(OCHA)は14日、大雨に見舞われているパキスタンで被害が拡大し、20万人以上が被災する可能性があると警告した。
パキスタンの人道調整官は記者団に対し、「国連は地元当局の協力得て、緊急時の対応計画を策定し、その予算として4000万ドルを準備している」と語った。
また調整官は「今後数週間、全土の雨量は平年を上回ると予想されている」と述べた。
気象台は1739人が死亡し、200万戸以上の家屋が破壊され、国土の3分の1が水没した2022年のような事態にはならないと予想している。
パキスタンは気候変動の影響を受けやすい国のひとつである。北部の広大な氷河が溶けることで川の水位が上昇。雨季は温暖化の影響でより長く、より強力になった。
世論や政府高官はつい最近まで、気候変動が日常生活に悪影響を及ぼす可能性についてほとんど議論していなかった。
パキスタンの気象パターンは近年変化しており、多くの都市が治水対策の強化を迫られている。