◎パキスタンの雨季は7月から9月まで続く。
2023年8月15日/パキスタン、東部パンジャブ州の浸水地域(Rescue 1122 Emergency Department/AP通信)

パキスタン当局は23日、東部パンジャブ州の洪水被災地からこの3週間で10万人以上が避難したと明らかにした。

同州では先週、市内を走る主要河川が氾濫し、いくつかの地域が冠水。救助を必要とするエリアが急拡大した。

地元メディアによると、同州内で洪水による死者は今のところ確認されていないという。

住民の避難は7月末頃から始まったと伝えられている。

その後の雨で多くの地域が浸水し、一部の自治体は避難命令を出した。

国家防災管理庁(NDMA)によると、市中心部を走る主要河川の水位は正常レベルまで下がったものの、今週末の雨で再び上昇する可能性があるという。

パキスタンの雨季は7月から9月まで続く。

昨年発生した大洪水では国土の3分の1が水没し、全国で1739人が死亡。約3300万人が影響を受け、800万人近くが避難を余儀なくされた。被害総額は300億ドル以上と推定されている。

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