◎北西部カイバル・パクトゥンクワ州と東部パンジャブ州では落雷で数十の民家が被害を受けた。
落雷(Getty Images)

パキスタン全土で雷と豪雨により少なくとも49人が死亡した。当局が15日、明らかにした。

首都イスラムバードも大雨に見舞われた。南西部バルチスタン州では落雷で7人が死亡。北西部ペシャワルでは道路が冠水した。

国家防災管理局(NDMA)は声明で、「多くの農民が小麦の収穫中に雷に打たれ死亡したと報告を受けている」と明らかにした。

それによると、北西部カイバル・パクトゥンクワ州と東部パンジャブ州では落雷で数十の民家が被害を受けたという。

パンジャブ州では落雷と洪水で少なくとも21人が死亡したと報告されている。

シャリフ(Shehbaz Sharif)首相は15日、記者団に対し、「関係閣僚に被災地への支援を強化するよう命じた」と語った。

NDMAによると、この豪雨で全国のダムと貯水池の貯水率が大幅に改善する見込みだという。

国営テレビは専門家の話しとして、「地球温暖化の影響で雨季が早まり、より長く、より強力になっている」と伝えている。

パキスタンは2022年夏の豪雨で国土の3分の1が水没し、1700人以上が死亡。推定3300万人が被災した。

隣国アフガンでも大洪水が発生し、過去3日間で少なくとも33人が死亡、27人が負傷している。

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