◎巨大な隕石が地球に衝突する確率は数千万年に1回あるかないか...
1969年5月18日/アポロ10号から見た地球(NASA/AP通信)

アメリカ航空宇宙局(NASA)によると、少なくとも今後100年、小惑星が地球に衝突する可能性はないという。

3月26日、NASAは声明で、新型望遠鏡で小惑星アポフィス(サイズ:340m)を調査した結果、2068年に地球に衝突する可能性はなくなったと発表した。これにより、アポフィスはNASAの「小惑星リスクリスト」から除外されることになった。

アポフィスは2029年と2036年に地球の近所を通過する小惑星である。NASAは以前の調査でこの2回の接近時に地球に衝突する可能性を排除していたが、2068年に衝突する可能性はまだ残されていた。

NASAの地球近傍天体研究センターのダビデ・ファルノッキア氏は、26日の声明で次のように述べた。「アポフィスが2068年に地球に影響を与える可能性はなくなりました。私たちの計算では、少なくとも次の100年間、小惑星が地球に接近するリスクは確認できませんでした」

ファルノッキア氏のチームによると、新しい望遠鏡によるレーダー観測のおかげで、太陽を周回しているアポフィスの軌道をより正確に計算することができたという。

アポフィスは2029年4月13日に地球から約32,000kmの地点に到達する。

ファルノッキア氏は声明の中で、「私が大学卒業後に小惑星の調査を始めた時、アポフィスは危険な小惑星の筆頭に挙げられていました」と述べた。「しかし、それはリスクリストから削除されました。チームはこの調査結果に満足しています」

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