◎サイクロン・アナの水害で避難生活を続けていた市民は8000人以上にのぼる。
2022年1月25日/モザンビーク、北部の集落(Getty Images/AFP通信/EPA通信)

モザンビーク当局は22日、今年初めに上陸したサイクロンによる洪水災害で隣国マラウイに避難していた数千人の帰国作業が進んでいると報告した。

アフリカ南部の国々は1月末にサイクロン・アナ、2月初めにサイクロン・バツィライ、2月中旬にサイクロン・ドゥマコ、2月末にサイクロン・エムナチの被害を受け、少なくとも200人以上が死亡、民家数万戸が全壊もしくは半壊し、数十万人が避難を余儀なくされたと推定されている。

モザンビーク政府によると、サイクロン・アナの水害で避難生活を続けていた市民は8000人以上にのぼるという。その多くが住居を失いマラウイや国内の公共施設に身を寄せていた。

サイクロン・アナの正確な被害は明らかにされていないが、国際機関の推定によると、3000戸以上が全壊または損壊し、2万~3万人がホームレスなったとみられる。

死者数は少なくとも70人と推定されている。

マラウイ当局によると、一部の難民は徒歩でモザンビークに向かったという。モザンビーク政府はバス3台を派遣して帰国を支援している。

2022年3月13日/モザンビーク、北部ナンプラ州(UNICEF)
スポンサーリンク