◎被告は自宅のフェンスを修理した際に発生した木材を燃やしていた。
2022年7月15日/モロッコ、北部ララシュ郊外で発生した山火事(Mosa'ab Elshamy/AP通信)

モロッコ当局は29日、北部ララシュで発生した山火事について、40歳の男性を失火罪で起訴したと発表した。

AFP通信は司法当局者の話を引用し、「被告は失火罪だけでなく重過失失火罪でも起訴される可能性がある」と報じている。

被告は26日に逮捕された。警察によると、被告はララシュ郊外の集落の住民で、自宅のフェンスを修理した際に発生した木材を燃やしていたという。

被告が木材を処理していた日は明らかにされていないが、一部のメディアは7月中旬と報じている。

警察は声明で、「被告は廃材の炎が強風で燃え広がったと自供している」とした。

地元メディアは目撃者の話を引用し、「男性(被告)宅の庭で起きた火事はあっという間に燃え広がった」と報じている。

モロッコではララシュを含む複数の地域で山火事が発生している。

消防によると、ララシュの山林が最も大きな被害を受けており、これまでに数千ヘクタールが焼失し、少なくとも3人が死亡したという。

北部タウナートでも消火活動を行っていたボランティア1人が死亡している。消防は28日、ララシュの山火事を食い止める取り組みを強化すると発表した。

消防によると、ララシュの15の村の900世帯以上が避難を余儀なくされた。

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