◎モロッコはこの数週間、異常な高温と乾燥に悩まされている。
2022年7月15日/モロッコ北部で発生した山火事(Mosa'ab Elshamy/AP通信)

モロッコの消防当局は28日、北部地域で発生した山火事を食い止めるために消火活動を強化したと報告した。

自治体関係者によると、北部ララシュ郊外の山林が最も大きな被害を受けており、軍隊と消防の合同チームが消火活動に当たっているという。

自治体の報道官はAFP通信の取材に対し、「炎は集落に接近している」と語った。

当局によると、消防飛行機3機がララシュの現場に派遣されたという。また予防措置として、15の村の900世帯以上が避難した。

ララシュの東に位置する村の消防隊は火災の延焼を食い止めたと報告されている。

北部の山火事も約50ヘクタール(東京ドーム10個分)を焼いたが、ほぼ鎮火した模様。

消防は声明で、「一部地域の火災は鎮火しつつあるが、まだ消火活動は続いている」と述べ、公共施設などに避難した住民に帰宅しないよう求めた。

政府の統計によると、7月中旬以降の山火事で被害を受けた森林の総面積は103㎢に達したという。また、これまでに4人の死亡が確認された。

昨年1月から9月の間に発生した285件の山火事の焼失面積約28㎢と比較すると、その被害の大きさがわかる。

モロッコはこの数週間、異常な高温と乾燥に悩まされている。

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