◎アフリカ南部では12月から3月にかけてサイクロンが発生する。
2022年2月22日/マダガスカル、首都アンタナナリボ郊外、サイクロン・フレディの影響を受けた住宅地(Solofo Rasolofomanana/AP通信)

アフリカ南部マダガスカル当局は22日、サイクロン・フレディが北中部の広い範囲に大雨をもたらし、少なくとも4人が死亡、約1万6000人が影響を受けたと発表した。

フレディはインド洋を西に進み、21日遅くにマダガスカルに上陸。予報官はカテゴリーは4まで成長する可能性があると警告していたものの、カテゴリー1以下の勢力にとどまった。

<ハリケーンのカテゴリー>
▽カテゴリー1:秒速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:秒速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:秒速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:秒速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:秒速 70~(m/s)

政府の危機管理局によると、北中部の住宅数百戸が被害を受け、一部地域で道路の冠水も報告されたという。

亡くなった4人の身元と死因は明らかにされていない。消防と警察が被害状況を調べている。

国連人道問題調整事務所(OCHA)は22日、マダガスカルの被害は限定的だったと報告する一方、隣国のモザンビークやジンバブエなどにフレディの接近に備えるよう促した。

予報官によると、アフリカ南部のボツワナ、ザンビア、ジンバブエ、エスワティニ、南アフリカの沿岸国は23日以降に雨と風が強まる恐れがあるという。

アフリカ南部では12月から3月にかけてサイクロンが発生する。マダガスカルには昨年、4つの大型サイクロンが上陸し、200人以上が死亡、60万人近くが被災した。

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