◎公共インフラの修復には数カ月、場所によっては数年かかるかもしれない。
2023年5月18日/イタリア、北部エミリアロマーニャ州カステルボロネーゼ郊外(Luca Bruno/AP通信)

イタリア当局は20日、北部エミリアロマーニャ州の広い範囲で発生した大雨による洪水について、これまでに14人の死亡を確認し、3万6000人以上が避難を余儀なくされたと報告した。

州政府によると、電力の復旧作業に当たっていたヘリコプターが郊外で墜落し、乗っていた4人のうち1人が負傷したという。

州内の300カ所以上で土砂崩れが発生し、500以上の道路が被害を受けた。

ソーシャルメディアで共有された動画にはボローニャの水に浸かった民家や車が映っていた。一部の住民はボートで避難した。

ボローニャの市長室はSNSに声明を投稿。「公共インフラの修復には数カ月、場所によっては数年かかるかもしれない」という見方を示した。

地元メディアによると、同州ではいたるところで冠水被害が確認されている。

陶磁器で有名な同州フィエンツァの住民は工芸品を保護するために泥をかき出した。

フィエンツァの地元当局によると、市内の図書館が浸水し、1万冊以上の本が被害を受けたという。

G7広島サミットに出席しているメローニ(Giorgia Meloni)伊首相は洪水対応に当たるとして、21日のセッションを欠席する。来年のG7はイタリアで開催される予定だ。

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