◎インドの雨季は6月から9月まで続く。
2023年7月13日/インド、首都ニューデリー近郊の避難所(Manish Swarup/AP通信)

インド北部で記録的な大雨となり、この2週間で100人以上が死亡した。地元当局が13日、明らかにした。

それによると、最も大きな被害を受けたヒマーチャルプラデシュ州では洪水や土砂崩れなどにより少なくとも88人が死亡、100人以上が負傷したという。

ウッタルプラデシュ州ではこの2日間で少なくとも12人が死亡。そのうち9人が溺死、2人が雷に打たれて亡くなった。

首都ニューデリーでは1人、カシミール地方でも4人が死亡している。

当局は今週、ヒマーチャルプラデシュ州郊外の孤立した町にヘリコプターを派遣し、市民約300人を救助した。

地元メディアによると、同州では洪水や土砂崩れなどにより、170棟近くの家屋が倒壊し、約600棟が一部損壊したという。

気象台は北部地域の天候について、「今後数日は大雨が続く」と予想している。全国の降水量は平年を大きく上回っているようだ。

インドの雨季は6月から9月まで続く。この雨期は農作物に実りをもたらすが、しばしば甚大な災害を引き起こす。

隣国のバングラデシュやパキスタンでも広い範囲で大雨となっている。モンスーンの湿った空気は中国南部や日本にも影響を与えている。

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