◎ギリシャは先月、首都アテネ郊外やロードス島での山火事を含む、数十件の大規模な山火事と闘った。
2023年7月27日/ギリシャ・ロードス島、伐採した木を搬出する男性(Petros Giannakouris/AP通信)

ギリシャ政府は全国各地で山火事が相次いでいることを受け、放火を厳罰化する刑法改正を準備している。現地メディアが1日に報じた。

それによると、故意または過失による火災を引き起こした場合の刑期は懲役10年以下。罰金は最高5万ユーロ(約790万円)になる予定。

中央政府の報道官は国営テレビの取材に対し、詳細は来月発表するとしながらも、「放火罪の刑期および罰金額は2年前に施行した動物虐待に匹敵するものになるだろう」と説明した。

また報道官は「放火を厳罰化するだけでなく、その恐ろしさを伝える授業を学校教育に導入するなど、地域社会に根差した取り組みを進める必要がある」と語った。「放火の恐ろしさ、山火事がもたらす壊滅的な自然破壊、温室効果ガスの発生など、意識を高める学校プログラムの導入や地域社会に根差した取り組みが必要なのです...」

ギリシャは先月、首都アテネ郊外やロードス島での山火事を含む、数十件の大規模な山火事と闘った。

欧州森林火災情報システム(EFFIS)によると、ギリシャの今年の焼失面積は500㎢に達し、昨年1年間の2倍以上となっている。

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