◎火災はバレンシア州東部の集落近くで2日に発生。消防士約200人と陸軍の支援部隊が現場で対応に当たっている。
2022年6月16日/スペイン、北西部カスティーリャ・イ・レオン州郊外、消火活動に当たる消防士(Emilio Fraile/ドイツ通信社)

スペイン・バレンシア州で山火事が発生し、約2000ヘクタールが焼失、4つの町から少なくとも850人が避難を余儀なくされた。地元当局が3日、明らかにした。

それによると、火災は同州東部の集落近くで2日に発生。消防士約200人と陸軍の支援部隊が現場で対応に当たっている。

バレンシア州知事室はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「まもなく消防飛行機5機と消防ヘリが投入される予定」と書き込んだ。

また同州知事室はこの地域への旅行や森林での活動を避けるよう呼びかけた。

スペイン国営テレビによると、この地域では低気圧の影響で風が強まっており、消火活動を妨げる可能性があるという。

他の欧州諸国でもこの低気圧により雨と風が強まり、一部地域では洪水も発生している。バレンシア州では風ばかり強まり、雨はほとんど降っていないようだ。

スペインはこの2年間、深刻な干ばつに悩まされてきた。多くの州で水不足が続き、土地も乾燥。山火事が発生しやすくなっている。

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