米テキサス州大洪水、死者82人に、行方不明者の捜索続く
濁流に飲まれたキャンプ場では当時、約750人の少女らがサマーキャンプに参加していた。
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米南部テキサス州カー郡などで発生した洪水について、同州当局は6日午後、これまでに28人の子供を含む82人の死亡を確認し、10人余りが行方不明になっていると明らかにした。
消防によると、3日遅くから4日早朝にかけての豪雨でグアダルペ川などの水位が一気に上昇。カー郡のキャンプ場や住宅地に濁流が押し寄せた。
同州のアボット(Greg Abbott)州知事はグアダルペ川沿いの洪水によりキャンプ場を含む周辺地域が冠水し、これまでに850人以上が救助されたと明らかにしている。
濁流に飲まれたキャンプ場では当時、約750人の少女らがサマーキャンプに参加していた。
洪水は4日未明に発生し、川の近くや低地でテントを張っていた人々が逃げ遅れたとみられる。
現地メディアによると、救助隊は24時間体制で行方不明者の捜索を継続中。サマーキャンプに参加していた10人の少女と1人のカウンセラーを含む行方不明者を探している。
テキサス州知事事務所によると、カー郡以外の5郡でも洪水被害が拡大し、州全体で少なくとも41人が行方不明になっている。
被害の全容は明らかになっておらず、行方不明者の数は増える可能性が高いという。
カー郡のキャンプ場では救助隊が28人の子供を含む68人の遺体を収容した。
カー郡保安官事務所は6日午後の声明で、「行方不明者を全員発見するまで捜索を続ける」と強調した。
州緊急事態管理当局はSNSに声明を投稿。「この地域で降雨が続いており、グアダルペ川流域のいくつかの小川にさらに水が流れ込んでいるという未確認の報告を受けた」と述べ、捜索に協力しているボランティアを一部地域から避難させていると明らかにした。
国土安全保障省はトランプ(Donald Trump)大統領が大規模災害宣言を発令したことを受け、連邦緊急事態管理局(FEMA)が6日に活動を開始し、テキサス州に支援を送っていると発表した。