米テキサス州大洪水、死者110人に、行方不明者160人超、被害の全容いまだ不明
3日遅くから4日早朝にかけての豪雨でグアダルペ川などの水位が一気に上昇。カー郡のキャンプ場や住宅地に濁流が押し寄せた。
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米南部テキサス州カー郡などで発生した洪水について、アボット(Greg Abbott)州知事は8日、これまでに110人の死亡が確認され、160人以上が行方不明になっていると明らかにした。
3日遅くから4日早朝にかけての豪雨でグアダルペ川などの水位が一気に上昇。カー郡のキャンプ場や住宅地に濁流が押し寄せた。
アボット氏によると、行方不明者の多くは州内の中央部に広がる丘陵地帯ヒルカントリーに滞在していたという。
州中部のグアダルペ川沿いの低地には人気のキャンプ場が多数あり、行方不明者の人数を把握することがより困難になっている。
当局は行方不明者の数を把握するためにホットラインを開設。その結果、家族や親族と連絡が取れないという情報が何十件も寄せられた。
アボット氏は記者会見で、「行方不明者を全員発見するまで、捜索を止めない」と語った。
またアボット氏は24時間体制で捜索に当たっている救助隊とボランティアに謝意を表明し、2次災害に注意するよう促した。
アボット氏によると、少なくとも161人と連絡が取れなくなっており、全員が洪水に巻き込まれたかどうかは分からないという。
その多くがカー郡のキャンプ場に滞在していたと推定されている。
トランプ(Donald Trump)大統領は大規模災害宣言を発令。テキサス州に資源を投入している。
アボット氏はトランプ氏の発言を引用し、「必要なあらゆる支援・資源を投入し、復旧・復興に当たる」と述べた。
トランプ氏は11日に同州を訪問する予定である。
濁流に飲まれたカー郡のキャンプ場では当時、約750人の少女らがサマーキャンプに参加していた。このキャンプ場では30人の子供を含む87人の死亡が確認されている。