氷の楽園
・南極大陸の旅行は一生に一度と考える。
・旅行の難易度は一昔前に比べると大きく下がった。
・南極もコロナウイルスの影響を受けた。ただし、大陸内で感染者は確認されていない。
・すごく寒い。
南極コロナウイルス
・パンデミック以降、南極ツアー会社はクルーズ船運航を取りやめている。
・パンデミック前に運航していたオーストラリアのクルーズ船はウルグアイ沖で立ち往生し、コロナウイルスの蔓延に苦しめられた。
・オランダの会社は予定していた南米に停泊できず、14,000km先のオランダに戻らざるを得なくなった。
・パンデミック以降、南極大陸の観光客はゼロ。ただし、商業施設等はないため、解雇やレイオフの心配は不要。
科学者は嘆いている
・コロナウイルスは南極観測基地で活動する科学者たちの調査に影響を与えた。なお、感染者は確認されていない。
・必要な機材等が届かなくなり、気候変動やオゾン層の監視、ペンギンの個体調査などに影響が出ている。
・毎年開催される南極条約諮問会議が中止になった。
2020年の南極旅行
・次の観光シーズン(2020年11月~2021年2月)がどうなるかは不透明な情勢。
・ピークは12月~1月。
・国際南極旅行業協会(IAATO)に加入するメンバーの多くが、2020年冬の事業をキャンセルまたは縮小すると表明している。
・コロナウイルスの影響で旅行保険に加入できるか分からない。
・南極大陸旅行に適した保険を見つけることが難しくなった。
南極大陸への行き方
・クルーズ船のみ。飛行機は運航していない。
・南米から出発するクルーズ船に乗り込む。
・時間と費用(100万円~)がかかる。
・南米到着後に検疫を求められる。少なくとも14日間は覚悟しておくこと。
・南米の感染が終息するまで入国はおすすめしない。
社会的距離の確保
・南極クルーズツアーはとても混雑する。
・船内の医療設備は充実している。ただし、船内でクラスターが発生すれば、対処することは難しい。
・IAATOは新しい制限を検討中と思われる。
・withコロナ時代のクルーズ船は、「容量制限、機内PCR検査、感染予防対策設備の拡充、各種ルールの策定」などが求められる。
・運航会社はクラスターが発生した時の影響に不安を感じている。死者が出れば訴訟は免れない。
自然は休息中
・南極大陸の観光客数は年間数万人。
・コロナの影響で観光客が激減し、動物たちはホッとしている(恐らく)。
・外来種の持ち込み、汚染等のリスクが低減された。
・クルーズ船が運行を取りやめたことで、温室効果ガスの排出量が大幅に削減される。
・南極大陸と動物たちはコロナの恩恵を受けている。
ストレスフリー・ペンギン
・ペンギンは静かな環境にホッとしている(恐らく)。
・人気観光地、ポートロックロイのジェンツーペンギンのコロニーでは、繁殖ペアの数が過去21年間で25%減少した。
・観光客の近づかないコロニーの繁殖ペアは影響を受けていない。
・研究者は、「ストレスを感じやすいペンギンとそうでないペンギンがいる」と述べている。
・研究者「鳥は人間の存在に慣れてきた」
南極コロナ大陸の未来
・南極の観光業はここ数年活況だった。
・今後、クルーズ船の運航本数が減ることはほぼ間違いない。
・南極旅行の価値は非常に高い。一生ものである。
・アメリカ大陸のパンデミックが終息しない限り、クルーズ船の運航再開は難しい。
・南極の観光業を復活させるためには、withコロナ時代に適してルールを定め、誰もがそれを守らなければいけない。