◎カナダの山火事シーズンは5月から10月頃まで続く。
2023年6月28日/カナダ・ケベック州で発生した山火事(Getty Images)

カナダ政府は10日、進行中の干ばつと気温の上昇により、今年の山火事は昨年を上回る規模になる可能性があると警告した。

カナダの山火事シーズンは5月から10月頃まで続く。昨年の焼失面積は同国史上最悪の1万5000平方キロメートル超、23万人以上が避難を余儀なくされた。

首相府の報道官は記者会見で、「今年の山火事シーズンは気温上昇の影響でより早く始まり、より長く、より爆発的になる可能性がある」と語った。

また報道官は「たき火やキャンプファイヤー、花火などによる出火を防ぐ必要ことが重要だ」と強調。市民に対し、火の取り扱いに十分注意するよう呼びかけた。

昨年6月の山火事では煙が米国の東海岸と中西部に流れこんだ。

専門家によると、山火事の煙による健康被害は広範囲に及ぶという。喘息などの呼吸器系疾患を持つ人は特に注意が必要である。

政府の統計によると、山火事の原因は落雷、たき火、キャンプファイヤー、花火、下草やゴミの焼却処理など。極度の高温と乾燥で自然発火することもある。

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