◎東部オンタリオ州で数万人、ケベック州では80万人近くが停電の影響を受けた。
2023年4月5日/カナダ、東部ケベック州モントリオール、倒木を処理する電力会社の作業員(Graham Hughes/The Canadian Press)

カナダ東部ケベック州とオンタリオ州の一部地域で発生した停電は7日になっても解消されず、数十万世帯が影響を受けている。

両州では5日から暴風雪となり、倒木や雷撃で送配電線が損傷した。

電力会社によると、オンタリオ州で数万人、ケベック州では80万人近くが影響を受けたという。

当局は一連の天候不良により、これまでに3人の死亡を確認したと報告している。

ケベック州警察はガレージ内で発電機を準備していた男性が一酸化炭素中毒で死亡したと発表した。それによると、妻がガレージ内で倒れている夫を発見し、通報したという。

消防士がガレージ内の酸素濃度を測定すると、一酸化炭素の値が通常の20倍であった。

ケベック州モントリオールの保健当局は7日、「車内やガレージで電化製品を使い、一酸化炭素中毒で搬送される事故が多発している」と警告した。

それによると、消防は7日の半日足らずで60件以上の一酸化炭素中毒事故に対応したという。

ケベック州郊外の集落では住宅横の樹木を切ろうとした男性が死亡した。警察によると、男性は自分が切った樹木に押しつぶされたという。

オンタリオ州でも5日に自宅近くで倒木処理を行っていた男性が死亡している。

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