オーストラリア東部豪雨、3万人以上が孤立、ヘリ部隊が物資空輸
▽当局はこれまでに5人の死亡を確認し、1万棟以上の家屋で浸水被害が確認されたと報告している。
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オーストラリア・シドニー北部で発生した洪水について、当局は25日、孤立した農家を支援するため、家畜用の飼料をヘリで空輸したと明らかにした。
シドニー北部沿岸では週末にかけて大雨が続き、約5万人が影響を受けた。
当局はこれまでに5人の死亡を確認し、1万棟以上の家屋で浸水被害が確認されたと報告している。
ニューサウスウェールズ州の中北部沿岸地域では何日も続いた大雨により道路が寸断され、多くの家畜が押し流された。
オーストラリア放送協会(ABC)は25日、この地域で牧場を経営する男性の話しとして、「大雨で飼料がダメになり、何日も家畜にエサを与えていない」と報じた。
シドニー郊外でロイター通信の取材に応じた男性は「多くの地区が道路の冠水により孤立し、身動きが取れなくなっている」と語った。
地元当局によると、水は徐々に引き始めているものの、25日午前の時点で約3万2000人が孤立した状態だという。
消防はX(旧ツイッター)への投稿で、「ヘリ部隊が43回、孤立した農家がいる地域に飼料を投下した」と述べた。
被害の全容は明らかになっておらず、州政府が調査している。当局は少なくとも1万棟の家屋が被害を受けたと推定している。
シドニー近郊でこの規模の洪水が発生したのは約100年ぶり。24日午後の時点で数百人が避難所に身を寄せている。