◎教皇は「すべての人、特に脆弱で困窮している人々にワクチンを届けてほしい」と世界の指導者に呼びかけた。
2020年12月25日 AP通信/バチカン、サンピエトロ大聖堂、フランシスコ教皇

12月25日、フランシスコ教皇は、苦しんでいるすべての人々にコロナウイルスワクチンを届けてほしいと訴えた。

教皇は演説の中で、「ワクチンの開発は世界の希望の光。すべての人、特に脆弱で困窮している人々に届けてほしい」と述べた。

フランシスコ教皇:
「私たちは、内向きな考えが人間として、家族として生きる妨げになることを許すことはできません」

教皇は、国、企業、国際機関の指導者たちに、「競争ではなく協力を促進し、すべての人のための解決策を模索してほしい」と訴えた。

ヨーロッパの第二波は収束する兆しを見せず、教皇は毎年恒例のサンピエトロ広場で行う「ウルビ・エト・オルビ」の祝福(演説)を取りやめ、代わりに、使徒教会の洞窟のホールから世界にメッセージを送った。

昨年までは教皇の祝福を受けるために数万人がサンピエトロ広場に集まっていたが、今年はコロナウイルスの感染拡大を抑えるイタリア政府の制限により、市民は仕事や医薬品の購入などの必要不可欠な理由がない限り、外出を控えるよう指示されている。

教皇はパンデミックとの戦いについて、次のように述べた。
「深刻な経済的および社会的不均衡は拡大しています。今、お互いを兄弟姉妹として認めることはますます重要になりました」

友愛と思いやりはすべての人々の助けになります

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