◎人気ラッパーのニッキー・ミナージュ氏は、「コロナワクチンはインポテンツを引き起こす」と2,200万人以上のフォロワーにツイートし物議を醸した。
2018年9月11日/ニューヨーク市で開催されたファッションショー、人気ラッパーのニッキー・ミナージュ氏(Getty Images/AFP通信)

米ホワイトハウスは15日、「コロナワクチンはインポテンツを引き起こす」とツイートし物議を醸した人気ラッパーに懸念を表明し、ジョー・バイデン大統領に仕えるアメリカのトップ医療当局者に人気ラッパーの疑問に回答するよう提案した。

ホワイトハウスは、コロナワクチンの安全性と有効性に関する偽情報を打ち負かす広報キャンペーンの一環として、ワクチンに懸念を表明している個人の質問に答えると述べた。

「コロナワクチンはインポテンツを引き起こす」と2,200万人以上のフォロワーにツイートした人気ラッパーのニッキー・ミナージュ氏は15日、「ホワイトハウスに招待された」「ええ、私は行きます」とツイートしたが、当局者はラッパーとやり取りしたがホワイトハウスに招待したつもりはないと述べた。

ミナージュ氏は13日のツイートで、「メットガラ(の主催者)は参加者にコロナワクチン接種を義務付けていたが、私は自分のワクチン調査に満足するまで接種しない」と投稿した。

その後ミナージュ氏は、「トリニダード・トバゴのいとこの友人がコロナワクチンを接種し、無気力になった」とツイートした。ミナージュ氏によると、いとこの友人はワクチン接種後勃起障害に陥り、睾丸が腫れたという。

世界を代表する感染症専門家でロナルド・レーガン元大統領の時代から国立アレルギー・感染症研究所を率いているアンソニー・ファウチ博士は14日に放送されたCNNニュースのインタビューの中で、ワクチンインポテンツを却下した。「勃起障害と睾丸が腫れるという証拠は示されていません...」

アメリカを含む世界の国々はコロナワクチンに関する誤った情報の取り扱いに苦労してきた。その中でもアメリカは、民主党と共和党の対立の影響で分裂が進み、多くの共和党員がワクチンを拒否したことで新たな感染拡大につながった。

過激主義を研究するアメリカの非営利団体、デジタルヘイト対策センターの研究によると、フェイスブックにコロナワクチンの偽情報を発信したユーザーの大部分が添付したインターネットサイトは、わずか12サイトだったという。

ホワイトハウスはコロナワクチン懐疑論者の情報に対する新しい対策を模索しており、今年初めには人気女優のオリヴィア・ロドリゴ氏をホワイトハウスに招待し、ワクチンの宣伝を行った。

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