◎無料接種の対象は第一線職場で働く労働者(医療、警察、インフラ関係など)と60歳以上で、その他は有料となる。
2022年4月10日/インド、ケララ州の教会前、パームサンデーを祝うキリスト教徒(Getty Images/AFP通信)

インド政府は10日、コロナワクチンのブースター接種の対象を18歳以上に拡大すると発表した。

地元メディアによると、無料接種の対象は第一線職場で働く労働者(医療、警察、インフラ関係など)と60歳以上で、その他は有料となる。

保健省は声明の中で、「3回目は2回目から9カ月後以降に接種できる」と述べている。また、優先順位の高い2つのカテゴリー以外の市民は費用を支払う必要があると強調した。

西側の主要国は複数のワクチンを承認し、積極的に交互接種を行っているが、インドで流通しているワクチンはほとんどアストラゼネカ製である。インド政府も8種類のワクチンの緊急使用を認めているものの、接種者の9割がアストラゼネカを選択した。

世界最大のワクチンメーカーであるセラム・インスティテュート・オブ・インディアは10日、アストラゼネカワクチンの私立病院向けの価格を1回7.9ドルから2.96ドル(約370円)に引き下げたと発表した。

政府の公式記録によると、国内の15歳以上の約96%が少なくとも1回、約83%が2回接種を終えたという。3回目接種は今年1月から始まり、医療従事者や最前線で働く人々、60歳以上への接種が進められている。

インドの新規陽性は急減しており、保健当局によると9日は1,054件、死者は29人、直近1週間の平均陽性は約1,000件だった。

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