◎政府は2020年3月に全国の学校を閉鎖した。
1月10日、東アフリカのウガンダ共和国はコロナウイルスの感染拡大に伴う学校閉鎖を終了し、2年近く続いた混乱に終止符を打った。
地元メディアによると、対面授業の再開を待ち望んでいた生徒たちはクラスメートと先生との再会を大いに喜んだという。
人口約4,600万人のウガンダの感染予防対策はそれなりに機能し、累計陽性は10日時点で約15万件、死亡者は3,400人にとどまっている。ワクチン完全接種率は人口の約3%、少なくとも1回接種した人は約15%。
国連文化庁の統計によると、ウガンダの学校は84週間閉鎖または部分的に閉鎖され、世界最長記録を更新し続けていたという。影響を受けた生徒は1,000万人以上と推定されている。
政府は2020年3月に全国の学校を閉鎖し、1年後の2021年2月に新規陽性の減少を受け再開に踏み切ったが、デルタ株の感染拡大に伴い、同年6月に再閉鎖を決断した。
しかし、国民の大半はマスクを着用せず、社会的距離のルールもほとんど無視していた中、学校だけ閉鎖するという政府の政策は物議を醸し、多くの批判を引き起こした。AP通信によると、農村部の高校生は閉鎖期間中鉱山などで働き、屋外の教室は雑草に覆われていたという。
一部の批評家は、「35年以上権力を掌握しているヨウェリ・ムセベニ大統領と妻(教育大臣)は在宅学習を推進せず、教育現場に予算を振り分けなかった」と指摘している。
国際NGOセーブ・ザ・チルドレンは10日、学校の再開を歓迎したうえで、「学習機会を失っていた子供たちのフォローを徹底する必要がある」と警告した。「貧しい家庭の子供は閉鎖期間中、主に働いていました。自宅学習できなかった子供は授業についてゆけず、中退する可能性があります...」
保健当局によると、直近1週間の平均陽性は約1,300件まで増加したという。1か月前は40件以下だった。ムセベニ大統領は集中治療室の占有率が50%を超えれば再封鎖の可能性もあると警告している。