◎新年あけましておめでとうございます。
◎ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、世界の累計感染者数は2020年12月31日時点で8,300万件、累計死亡者は180万人を超えた。
2021年1月1日 EPA/中国武漢

2021年1月1日、コロナウイルスの感染拡大に悩まされている多くの国が大晦日および新年のイベントを中止した。

シドニーやニューヨークの花火大火は中止され、市民は静かな年末年始を過ごした。

欧州では従来のウイルスだけでなく変異種の感染確認に伴い、混乱が広がっている。

フランス政府は大晦日の集会を完全に中止し、警察官および憲兵10万人を全土に配備した。

ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、世界の累計感染者数は2020年12月31日時点で8,300万件、累計死亡者は180万人を超えた

2020年12月31日 EPA/フランス、パリ

フランス政府は全土に警察官および憲兵10万人を配備し、20時以降の外出(夜間外出禁止令発効中)を厳しく取り締まった。

エマニュエル・マクロン大統領は新年の挨拶で「コロナウイルスワクチンの流通および接種スピードが遅いという批判」をかわし、静かに新年を迎えるよう促した。

イギリスの大晦日も例年とは全く異なるものになった。

イングランドの感染状況は急速に悪化し、累計感染者数は200万人を超えた。

ボリス・ジョンソン首相は声明で、「最高レベル(ティア4)の警戒態勢にある地域の市民はルールを順守しなければならない」と感染予防対策の徹底を呼びかけた。

ロンドン警視庁は「大晦日および新年の集会は厳しい取り締まりに直面する」と警告し、自宅で静かに新年を祝うよう促した。

<ドイツ>
・2021年1月10日までロックダウン。政府は花火の販売を禁止し、大晦日の集会は厳しく罰せられると警告した。

<オランダ>
・2021年1月19日までロックダウン。サッカースタジアムでの大晦日イベントは全て中止。

<アイルランド>
・最高レベルの警戒態勢下に置かれている。外出は原則禁止。政府は静かな大晦日を迎えるよう市民に指示した。

<日本>
・皇室の新年の挨拶「一般参賀」は中止。これに伴い、天皇陛下と皇后は新年の挨拶をビデオメッセージで発信した。

<イタリア>
・年末年始限定の夜間外出禁止令を発出。毎年大混雑するバー、レストラン、その手の飲食店は閉鎖した。

バチカンのフランシスコ教皇も大晦日および新年の挨拶およびイベントの中止を決めている。

<トルコ>
・大晦日から4日間の期間限定ロックダウンを開始した。

<インド>
・大晦日および新年限定の夜間外出禁止令を発出した。

<ニュージーランド>
・いつものように新年を祝った。

政府は新年の挨拶で、「無症状の患者がいることを想定し、2021年も感染予防対策を徹底してほしい」と呼びかけた。

2020年12月31日 EPA/アメリカ、ニューヨーク

アメリカの各州の指導者は大晦日および新年のイベントに制限を設けた。

ニューヨーク州はタイムズスクエアのカウントダウンを例年通り実施すると発表したが、エリア周辺への立ち入りは禁止された。

ただし、「2020年の英雄」と称えられた最前線の労働者(医療関係者、インフラ関係、運送関係など)およびその家族は立ち入りを許可され、新年を祝った。

サンフランシスコやラスベガスでは感染収束を願い花火を打ち上げた。

まもなく退任するトランプ大統領は定例ツイートでコロナワクチンの開発成功を祝い、ワクチン開発に尽力したオペレーション・ワープ・スピードとホワイトハウスの活躍を称賛したが、34万人以上が亡くなったことには一切言及しなかった

一方、コロナウイルスの震源地と考えられている中国武漢の繁華街には数千人が集まり、新年を盛大に祝った。

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