◎コロナの世界累計感染者は3月初めの時点で約6.8億人。死者数は約690万人。
中国、湖北省武漢市(Getty Images)

中国の保健当局は8日、世界保健機関(WHO)のテドロス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長がコロナウイルスの起源調査に不満を示したことを非難し、WHOを「無礼者」と糾弾した。

中国疾病予防コントロールセンター(CDC)の所長は声明で、「WHOのコメントは無礼極まりなく、中国を中傷しようとしている」と語った。

テドロス氏は先月、「湖北省武漢市で2019年に最初のコロナ患者が確認された時点で情報を世界と共有すべきだった」と述べ、中国当局を暗に批判した。

テドロス氏は会見の中で、「3年前の確認初期に情報を共有していれば、ここまで悲惨なことにはならなかったかもしれない」という見方を示した。

CDCの所長はこの発言に不満と怒りを表明し、「WHOはコロナを政治利用する敵対勢力を支援すべきではない」と述べた。

また所長は「私たちは責任ある主権国家として、また科学者として、常に世界中の科学者と必要な情報を共有してきた」と主張した。

コロナの起源はまだ明らかになっておらず、武漢市の再調査が行われる可能性はゼロに等しい。

米政府は中国当局の隠蔽が世界規模のパンデミックを引き起こしたと非難している。

コロナの世界累計感染者は3月初めの時点で約6.8億人。死者数は約690万人。

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