◎共産党はゼロコロナ政策を放棄し、Withコロナにかじを切った。
中国、上海のPCR検査所(Getty Images/AFP通信)

中国政府は26日、外国人入国者のコロナ検疫を来年1月8日に終了すると発表した。

当局は2020年3月に入国者向けの検疫を導入し、到着した個人に3週間の強制隔離を義務付けていた。

しかし、その期間は徐々に短くなり、現在は5日間となっている。

共産党はゼロコロナ政策を放棄し、Withコロナにかじを切った。

中国で取材に当たっている西側のメディアによると、全国の新規陽性者数はこの数週間で爆発的に増加し、地方の医療機関は患者の受け入れに苦労しているという。

習近平(Xi Jinping)国家主席はゼロコロナの緩和に当たり、命を救う現実的な措置を取るよう促した。

国営テレビは26日、習主席の発言を引用し、「中国はより的を得た現実的な対応を求められている」と報じた。

保健当局は感染者数の公表を停止している。専門家は1日当たり数千人が死亡していると推計。各地の火葬場には長蛇の列ができているようだ。

ゼロコロナ政策の緩和により、中国国内におけるコロナウイルスの感染症レベルは最上位のAからBに格下げされた。

西側の医療専門家は中国の総死者数が来年末までに100万~200万人に達すると予想している。

アナリストはゼロコロナの放棄で習主席が新たな危機に直面すると指摘している。国民は医療が崩壊し、治療を受けられなくなるのではないかと不安を抱いている。

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