◎現在、PCR検査で陽性と診断された人は5日間の自己隔離を義務付けられている。
オーストラリア、シドニーの繁華街(Getty Images)

オーストラリア政府は30日、コロナウイルス陽性者に義務付けている強制隔離を来月廃止すると発表した。

現在、PCR検査で陽性と診断された人は5日間の自己隔離を義務付けられている。

政府報道官は声明で、この規則を10月13日に終了すると発表した。

AUSは西側諸国の中で最も厳しいコロナ規則を導入してきたが、オミクロン株が収束に向かっていることを受け、規則を段階的に緩和している。

政府の医療顧問はこの決定を歓迎する一方、「パンデミックは終わっていない」とくぎを刺した。

政府の統計によると、全国の新規陽性者は5000人前後で推移している。

医療顧問は声明で、「近い将来、新たな感染の波がやってくることは間違いない」と指摘し、ワクチンの3回目、4回目接種を呼びかけた。

AUSは2020年春に国境を封鎖し、国内移動も厳しく制限した。規則の大半は解除されている。

ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、AUSの累計感染者は約1000万人、死者は約1万5000人。ワクチンを2回以上接種した人は人口の約85%。

スポンサーリンク