ミクロネシア連邦/国旗

目次

 基本情報

 政治

 渡航情報

 マスメディア

 軍隊

 歴史
  ・1700年代
  ・1800年代
  ・1900年~第一次世界大戦

  ・第一次世界大戦~第二次世界大戦
  ・終戦から現在

 文化

 スポーツ

 その他

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国名:ミクロネシア連邦(Federated States of Micronesia)

首都:パリキール(Palikir)

人口:104,468人(2019年推定)

面積:702㎢(琵琶湖とほぼ同じ)

気候:熱帯気候
・乾期は12月~4月。
・雨季は5月~11月。
・気温は1年を通して安定している。(最低:22~25℃、最高:30~32℃)
・年間降雨量は地域によって大きく異なる。少ない地域は2,500mm程度、多い地域は6,000mmを超える。
・ポンペイ島のナナロード山は世界で最も降水量の多い地域のひとつ。年間10,000mm以上降ることも珍しくない。

・台風シーズンは8月~11月。直撃することは少ない。
・観光に最適な時期は1月~3月。

経済:
・開発途上国
GDPは4億ドル(2019年推定)
・アメリカの財政援助に依存している。
・主要産業はサービス業。
・貧困ライン以下で生活している市民の割合は約25%。
・主要輸出パートナーは日本、アメリカ、グアム、中国。
・主要輸入パートナーはアメリカ、オーストラリア、日本。

・貿易赤字に悩まされているが、改善する見通しは全く立っていない。
・年間収入の約30%を他国との漁業ライセンス契約で得ている。
・日本との取り引き(主に魚介類)で輸出収入の約85%を得ている。
・主要農作物はココナッツ、バナナ、キャッサバ、サツマイモ。
・島の労働者の3分の2は公務員。

人種(民族):
・チューク人 49.3%(2020年推定)
・ポンペイ人 29.8%
・コスラエ人 6.3%
・ヤップ人 5.7%
・その他 8.9%

言語:
・英語(公用語)
・チューク語
・ポンペイ語
・ヤップ語
・コスラエ語
・その他の様々な先住民族の言語

宗教:
・ローマカトリック 55%(2020年推定)
・プロテスタント 42%
・先住民族の宗教など 3%

ミクロネシア連邦

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大統領:デイヴィッド・パヌエロ(David W. Panuelo)

政治体制:共和制
・自由連合盟約(COFA)加盟国。
・国家元首は大統領。任期は4年。
・一院制。議員定数は14人。任期は4年。
・政党を発足することは憲法で保障されているが、2021年時点で政党に所属している議員はいない。
・政治家は地域の酋長や家族の代表で構成されている。

法律:ミクロネシア連邦の憲法
・司法の独立と基本的人権を保障している。
・LGBTの権利を認めているが、差別に関する保護は提供していない。
・同性婚を認めていないが、同性カップルを妨げる法律や州法はない。
・家庭内暴力、性的虐待、セクハラ、13歳未満の児童との性交を禁じているが、女性は今も深刻な暴力や虐待に悩まされている。

ミクロネシア連邦/デイヴィッド・パヌエロ大統領(左)

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渡航情報:
外務省ホームページ
コロナウイルス注意情報発令中(2021年3月時点)

治安:良い
・近年テロ事件は発生していない。
・イスラム過激派組織や反政府組織が活動しているという報告はない。
・犯罪発生率は低い。
女性に対する暴行やレイプ事件が複数報告されている
・繁華街では置き引きやスリに注意。
・強殺や殺人事件に巻き込まれる可能性は低い。
・離岸流の発生する海岸には近づかないこと。
・海水浴は遊泳場として営業しているエリアを利用すること。

マスメディア(目次に戻る

・新聞社はない。政府が各州で情報誌を発行している。
・国営テレビ局は1社。
・民間テレビ局は2局。
・民間ラジオ局は7局。
・報道と言論の自由を保障している。
・主要メディア媒体はラジオ。
・インターネット普及率は低い。
・検閲はない。
・ホノルルのローカルテレビ番組を視聴できる。

【国営メディア/設立年】
・WAAB 1980年

【民間メディア】
・KPON7
・TTKK7

ミクロネシア連邦/海

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2021年軍事力ランキング:ー位

・軍人数:0人(推定)
  即戦力 0人
  予備兵 0人
  準軍組織 0人

・軍を保有していない。
・警察と海上監視ユニットを保有している。

・国防予算:ー億ドル(推定)

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1700年代

・1700年代、現在のミクロネシア連邦は、スペインの植民地下に置かれていた。

・先住民族はスペインの支配に抵抗し、何度も反乱を起こしたと伝えられている。

・イギリス、ドイツ、フランスもミクロネシアの近海に進出していたが、島を見つけることはできなかった。

・1720年代、ポンペイ島の先住民(推定25,000人)はスペインの支配を却下し、自治政府を設立した。

・1750年代、スペインはポンペイ島に政府を設置し、先住民族の酋長に指示に従うよう命じた。しかし、ほとんどの先住民族はスペイン人の要求を却下し、島のあちこちで小規模な紛争が発生した。

・1752年、スペイン軍の小隊は先住民族を銃火器で制圧し、街を明け渡すよう命じた。伝えられるところによると、この年の戦いで少なくとも住民100人が殺され、数百人が負傷したという。

1800年代

・1800年代初頭、ドイツの商人がミクロネシアの一部の島に初めて上陸し、先住民族との取り引きを開始した。

・1810年代、ヤップ島に上陸したドイツの商人は、沿岸部に貿易港を建設し、魚介類やココナッツなどを海外に輸出した。

・1819年、アメリカの宣教師集団アメリカン・ボード・オブ・コミッショナー・フォー・フォーリン・ミッション(ABCFM)が初めてミクロネシアにキリスト教を伝えた。

・1820年、ハワイ宣教師協会がミクロネシアに宣教師を派遣した。当時、先住民族の宗教はほとんど発展しておらず、キリスト教に対する抵抗はほとんど発生しなかったと伝えられている。

・1840年代、スペインはキリスト教と自治政府の教えを広めるミクロネシア初の教育機関を設置した。当時、島に学校はほとんどなかったが、これを機に教育関連施設(学校、中学校、貧しい者に勉強を教える施設)が建設されるようになった。

・1880年代、ドイツ政府がヤップ島に無線およびテレビの中継基地の建設工事を開始した。(ヤップ島はドイツの重要な通信拠点のひとつになる)

・1899年、ドイツ・スペイン条約調印。これにより、ミクロネシアはドイツの管理下に置かれた。

ミクロネシア連邦/漁師

1900年~第一次世界大戦

・1900年代初頭、ミクロネシアは3つの外国勢力に支配されていた。
 1.ウェーク島・・・アメリカ
 2.北マリアナ諸島など・・・ドイツ
 3.ビルバート諸島(キリバス)・・・イギリス

・1914年7月、第一次世界大戦勃発。

・連合軍に参加しアジア太平洋戦線で活躍した大日本帝国は、ミクロネシア全土を支配下に置いた。

・先住民族は日本の支配を受け入れ、ドイツとイギリスが構築した自治政府の機能を維持しつつ経済活動の発展を目指した。

・1918年11月、第一次世界大戦終結。

第一次世界大戦~第二次世界大戦

・1919年6月、ヴェルサイユ条約により、ミクロネシアを含む南洋諸島の自治権は日本に一任された。(南洋委任統)

・1920年代、ミクロネシアに送り込まれた日本人移民は、先住民族と共に自治政府を運営し、農業と輸出の強化に努めた。

・1920年代後半、先住民族と日本人移民はサトウキビ栽培、鉱業、漁業、その他の熱帯農業の開発に成功し、輸出量は右肩上がりで増加した。

・1930年、世界恐慌の影響で輸出量は大きく落ち込んだが、島民の大半は自給自足生活を送っていたため、不況の影響は限定的だった。

・1930年代、ミクロネシアの日本人移民の数は10万人を超え、先住民族の人口(約4万人)を大きく上回った

・1939年9月、第二次世界大戦勃発。

・1944年2月、アメリカ軍がチューク諸島トラック島の日本軍拠点を空爆。(トラック島空襲)

・日本軍はヤップ島やチューク諸島に軍事拠点を設置しアメリカ軍と戦ったが、激戦の末敗れた。これにより、先住民族と日本人移民が構築した繁栄と自治政府は終わりを告げた。

・1945年9月、第二次世界大戦集結。

終戦~現在

・1947年7月、国連安全保障理事会決議21により、ミクロネシアやマーシャル諸島などを含む太平洋諸島信託統治領(TTPI)が全会一致で可決される。安保理と国連はTTPIを承認し、管理をアメリカに一任した。

・1979年5月10日、TTPIの4地区がミクロネシア連邦憲法を批准。パラオ、マーシャル諸島、北マリアナ諸島などは連邦に加盟しなかった。

・1979年5月10日、「ミクロネシア連邦」が独立を宣言。トシオ・ナカヤマが初代大統領に就任し、内閣を結成した。

・1986年11月、アメリカ、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島共和国、パラオ共和国による自由連合盟約(COFA)が正式に発足した。

・1990年12月、安保理がミクロネシアに対する信託の終了を決定。これにより、ミクロネシア政府は太平洋諸島信託統治領(TTPI)から正式に脱退した。

・1994年、TTPI終了。

<ミクロネシア連邦の歴代大統領>
1.トシオ・ナカヤマ(1979~1987)
2.ジョン・ハグレルガム(1987~1991)
3.ベイリー・オルター(1991~1996)
4.ジェイコブ・ネーナ(1996~1999)
5.レオ・ファルカム(1999~2003)
6.ジョセフ・J・ウルセマル(2003~2007)
7.マニー・モリ(2007~2015)
8.ピーター・クリスチャン(2015~2019)
9.デイヴィッド・パヌエロ(2019~)

<ミクロネシア連邦の歴代副大統領>
1.ペトリュス・トゥン(1979~1983)
2.ベイリー・オルター(1983~1987)
3.イシュマエル・ヒロシ(1987~1991)
4.ジェイコブ・ネーナ(1991~1996)
5.レオ・ファルカム(1997~1999)
6.レッドリーA.キリオン(1999~2007)
7.アリク・アリク(2007~2015)
8.ヨシオ・ジョージ(2015~)

<チューク州の歴代州知事>
1.エアハルト・エイテン(1978~1986)
2.ギデオン・ドゥーン(1986~1990)
3.ササオH.ゴ―ランド(1990~1996)
4.マルチェッリーノ・ウムウェッチ(1996~1997)
5.アンシト・ウォルター(1997~2005)
6.ウェスリー・シミナ(2005~2011)
7.ジョンソン・エリモ(2011~)

<コスラエ州の歴代州知事>
1.ジェイコブ・ネーナ(1979~1983)
2.ヨシオ・ジョージ(1983~1991)
3.サーストンK.シバ(1991~1995)
4.モーゼスT.マックウェルン(1995~1999)
5.レンスリーA.シグラ(1999~2007)
6.ロバート・ウェイルバッハー(2007~2011)
7.リンドン・ジャクソン(2011~)

<ポンペイ州の歴代州知事>
1.レオ・ファルカム(1979~1983)
2.レシオ・モーセ(1983~1992)
3.ジョニーP.デビッド(1992~1996)
4.デルS.パンゲリナン(1996~2000)
5.ジョニーP.デビッド(2000~2008)
6.ジョン・エーサ(2008~2015)
7.マルセロ・ピーターソン(2015~)

<ヤップ州の歴代州知事>
1.ジョン・デ・アビラ・マンゲフェル(1979~1987)
2.ペトリュス・トゥン(1987~1995)
3.ヴィンセントA.フィギル(1995~2003)
4.ロバート・ルエチョ(2003~2007)
5.セバスチャン・アネファル(2007~2015)
6.トニー・ガンギヤン(2015~2019)
7.ヘンリー・ファラン(2019~)

文化(目次に戻る

・4つの州には異なる先住民族の文化が存在する。

・先住民族の文化はほとんど文書化されておらず、分からないことが多い。

・欧米の文化にはあまり興味がない。ただし、若者はアメリカのポップカルチャーをこよなく愛している。

・イベントや祭りでは伝統舞踊「スティックダンス」などを踊るならわしがある。

・主食は米。主菜は魚介類全般、鶏肉、ハム、ココナッツミルク、バナナなど。

・各州の料理は主にスペイン料理、中華、マレー料理の影響を受けている。

ミクロネシア連邦/先住民族の衣装

スポーツ(目次に戻る

・人気スポーツは野球、サッカー、バスケットボール、陸上競技。

・野球の代表チームは2005年の南太平洋大会で銅メダルを獲得した。

・2000年のシドニー五輪でオリンピック初出場を果たした。

・オリンピックでメダルを獲得したことはない。

・冬季オリンピックに出場したことはない。

その他(目次に戻る

・アメリカの保護下に置かれた平和な国。

インフラはほとんど整っておらず、ホテルの数も少ないため、観光する際は準備と覚悟が必要

ミクロネシア連邦/ポンペイ島
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