グアテマラ共和国/国旗

目次

 基本情報

 政治

 渡航情報

 マスメディア

 軍隊

 歴史
  ・1700年代
  ・1800年代
  ・1900年~第一次世界大戦

  ・第一次世界大戦~第二次世界大戦
  ・終戦から現在

 文化

 スポーツ

 その他

基本情報(目次に戻る

国名:グアテマラ共和国(Republic of Guatemala)

首都:グアテマラシティ(Guatemala City)

人口:17,153,288人(2021年推定)

面積:108,890㎢(北海道の1.3倍)

気候:熱帯気候
・1年を通して暑い。ただし、標高1,000m以上の地域は涼しく、過ごしやすい。
・年平均気温は21~27℃。
・乾期は11月~5月。
・雨季は5月~11月。
・年間降雨量は1,000~2,000mm。多い地域は4,000mm以上。
・9月と10月はハリケーンシーズン。
・旅行におすすめの時期は3月と4月。

経済:
・開発途上国
・超インフォーマル経済。
・主要産業はサービス。
GDPは767ドル(2019年推定)
・人口の約60%が貧困ライン以下の生活を送っている。
・世界で最も貧困レベルの高い国の1つ。
・主要農作物はコーヒー、バナナ、砂糖。
・主要貿易国はアメリカ。
・GDPは1990年から毎年3%ほど上昇し続けている。
・富裕層と貧困層の格差が社会問題になっている。
・女性とジェンダーに対する不平等と差別が社会問題になっている。
・7際~13歳の約15%が学校に行かず、働いている。(2014年推定)

人種(民族):
・メスティーソ 60%(2001年推定)
・マヤ 39%
・その他 1%

言語:
・スペイン語 68.9%(公用語、2001年推定)
・マヤ語 30.9%
・その他 0.2%

宗教:
・カトリック 48.1%(2017年国勢調査)
・プロテスタント 35.2%
・その他 2.6%
・無宗教 14.1%

グアテマラ共和国

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大統領:アレハンドロ・ジャマティ(Alejandro Giammattei)

政治体制:立憲共和制
・国家元首は大統領。
・大統領および議会は普通選挙で選出。任期は1期(4年)限定。
・複数政党制。同じ政党から2回以上大統領が選出されたことはない。
・一院制。(議員定数:160人)
・普通選挙で過半数を獲得した政党はない。

法律:グアテマラ共和国の憲法
・裁判官の任期は5年。
・司法権の独立を憲法で保障している。

2021年1月17日 ロイター通信/グアテマラ共和国、隣国ホンジュラスとの国境付近

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渡航情報:
外務省ホームページ
・注意情報発令中(2021年1月時点)
コロナウイルス注意情報発令中(2021年1月時点)

治安:悪い
・近年、テロ事件は発生していない。
・麻薬密売組織が活発に活動している。
・麻薬組織間の抗争が後を絶たず、毎年数百~数千人の市民が争いに巻き込まれ、死亡している。
・強盗、窃盗の発生率が高い。
・スラム街には近づかないこと。銃を使った犯罪に巻き込まれる可能性大。
・中米を拠点とする凶悪犯罪集団「マラス」の同行に注意。
・内戦時代の銃器が市場に出回っている。
・流しのタクシーには乗車しないこと。強盗や誘拐に巻き込まれる可能性あり。

マスメディア(目次に戻る

・新聞社は10社ほど。(推定)
・国営テレビ局はなし。
・民間テレビ局は4局。
・ラジオ局は数十局。
・報道と言論の自由を保障していない。
・政府を否定する記事を書いたジャーナリストはしばしば殺害される。
・主要メディア媒体はテレビ。
・インターネットの普及率は低い。
・検閲はない。
メキシコのメディア王、レミヒオ・アンゲル・ゴンザレスが国内の主要メディアを独占(買収)している
・ゴンザレスはグアテマラ政府に強い影響力を持っている。

【国営メディア/設立年】
・-

【民間メディア】
・El Super Canal
・Televisiete
Teleonce
・Trecevisión

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2021年軍事力ランキング:95

・軍人数:85,000人(推定)
  即戦力 20,000人
  予備兵 65,000人

・陸軍と空軍を保有。

・国防予算:3.45億ドル

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1700年代

・1700年代、現在のグアテマラ共和国および周辺国はスペインの植民地下に置かれていた。

・グアテマラはスペイン領ニューメキシコの州の1つと見なされていた。

・自治政府を運営する現地のスペイン人は先住民族を奴隷のように扱った。

・市民はキリスト教への改宗を強制された。

1800年代

・1800年代初頭、スペインはフランスの侵略などの影響で弱体化した。

・ニューメキシコは弱体化したスペインから少しずつ領土を取り戻した。

・1821年9月15日、ニューメキシコが独立を宣言。中央アメリカ連邦共和国の設立を宣言した。

・1823年7月1日、「グアテマラ」が独立を宣言。中央アメリカ連邦共和国は独立を認めなかった。

・1826年10月、マヌエル・ホセ・アルセ大統領が議会を解散し、民主的な第1党の自由党を追放しようとした。

・1826年末、グアテマラ内戦勃発。(政府軍vs野党および反政府勢力)

・1829年、グアテマラ内戦終結、双方は停戦に合意した。

・1838年、ホンジュラスの指導者、フランシスコ・モラザンとグアテマラのホセ・フランシスコ・バルンディアの自由主義勢力がグアテマラに侵攻。敵対勢力を処刑した。

・1838年4月、ロスアルトス州がグアテマラからの独立を宣言。

・1840年3月、グアテマラ軍がロスアルトス州に侵攻。指導者を処刑し、州を併合した。

・1847年3月21日、「グアテマラ独立共和国」が独立を宣言。ラファエル・カレーラが初代大統領に就任した。

・1848年、カレーラ大統領が自らの意思で中央アメリカ連邦共和国に亡命。新内閣が発足した。

・1848年8月26日、ロスアルトス州がグアテマラからの独立を宣言。

・1849年、カレーラが中央アメリカ連邦共和国から帰還。

・1851年2月2日、グアテマラ軍とホンジュラス&エルサルバドル連合軍によるラアラダの戦いが発生。グアテマラが勝利した。死亡者は両軍合わせて500~1,000人。

・1851年2月、カレーラが再び大統領に就任。

・1854年、カレーラが「永遠の大統領」に就任。

・1863年、グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドル、ニカラグアの4カ国に小規模な侵略戦争が始まる。

・1865年4月14日、カレーラ大統領死去。

・1865年5月24日、ビセンテ・セルナ・イ・セルナが大統領に就任。

・1871年6月29日、リベラル革命勃発。イ・セルナ大統領は議会を解散し、逃亡した。

・1871年6月29日、自由主義政府誕生。ユスト・ルフィーノ・バリオスが大統領に就任した。

・1886年3月、マヌエル・バリラスが大統領に就任。

・1892年9月、ホセ・マリア・レイナ・バリオスが大統領に就任。

・1898年2月8日、反政府勢力がクーデターを起こし、バリオス大統領を暗殺。マヌエル・エストラーダ・カブレラが大統領に就任し、自由主義政府の解散を宣言した。

・1898年9月、第1回大統領選挙。カブレラ大統領が勝利した。

・グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドル、ニカラグアの4カ国は、国境付近で数十年にわたって小規模な戦闘を続けた。

グアテマラ共和国/マヤ文明の遺跡

1900年~第一次世界大戦

・1904年、カブレラ大統領はアメリカのユナイテッド・フルーツ・カンパニー(UFCO)と契約を結び、大西洋側の全ての鉄道の自由な運航、土地、その他連邦資産を提供した。

・カブレラ大統領は農作物の輸出を拡大するためにUFCOと契約を結び、そこで働く労働者を奴隷のように扱った。

・1904年末、カブレラ大統領は労働条件の改善を求めるUFCOの労働者団体を政府庁舎に呼び出し、射殺した。

・1906年、他の中米諸国の支援を受ける反政府勢力がクーデターを決行。カブレラ大統領は爆弾攻撃などで負傷したが、クーデターを制圧した。その後、関係者は1人残らず処刑された。

・1917年12月、首都グアテマラシティで地震が発生。250人以上が死亡した。

・グアテマラは第一次世界大戦に一切関与していない。

第一次世界大戦~第二次世界大戦

・1920年4月、クーデター発生。カブレラ大統領は辞任に追い込まれた。

・1920年4月8日、大統領選挙。カルロス・エレーラが勝利した。

・1929年、世界恐慌の影響でグアテマラの輸出と雇用は深刻な影響を受けた。

・1931年、クーデターを恐れたエレーラ大統領が議会を解散。

・1931年、ホルヘ・ウビコが大統領選挙に勝利した。

・ウビコ大統領はユナイテッド・フルーツ・カンパニー(UFCO)を支援し、労働者を激しく痛めつけた。

・1931年、ウビコ大統領は労働者の賃金を大幅に削減し、土地を所有しない者に100日間の重労働を義務付けた。また、警察の権限を強化し、労働法を犯した者は投獄もしくは射殺するよう指示した。

・ウビコ大統領はアメリカを同盟国と見なした。

・1941年、アメリカがドイツに宣戦布告したことを受け、ウビコ大統領は国内のドイツ人をひとり残らず逮捕し、反抗的な者は見せしめに処刑した。

・1944年7月1日、残酷な労働条件に抗議するゼネラルストライキが始まり、ウビコ大統領は辞任に追い込まれた。

・1944年10月20日、ウビコ大統領が後任に選んだフアン・フェデリコ・ポンセ・ヴァイデス将軍に対するクーデターが発生。

・1944年10月20日、ホルヘ・トリエロ・ガリド率いる新軍事政権誕生。

・グアテマラは第二次世界大戦に直接関与していない。

終戦~現在

・1945年、フアン・ホセ・アレバロが大統領選挙に勝利した。

・アレバロ大統領は教育予算を増やし、より自由な労働法を制定した。

・アレバロ大統領は民族主義者から支持されたが、教会と軍隊を敵に回り、少なくとも25回クーデターに直面した。

・1950年、アレバロ政権で防衛大臣を務めたハコボ・アルベンツ・グズマンが大統領選挙に勝利した。

・グズマン大統領はアレバロ前大統領の政策を踏襲し、大規模な農地改革法で人口の約6分の1に働く権利と利益をもたらした。

・1954年6月18日、軍事クーデター発生。グズマン大統領は失脚し、カルロス・カスティージョ・アルマスが軍事独裁政権への移行を宣言した。

・1954年10月、アルマスが大統領選挙に勝利。他の候補者は立候補することを禁じられ、反抗した者は処刑された。

・1957年7月26日、アルマス大統領が暗殺され、その後の大統領選挙でミゲル・イディゴラス・フェンテス将軍が権力を手中に収める。

・1960年11月13日、グアテマラ内戦勃発。(反政府勢力vsグアテマラ軍)

・1966年、大統領選挙。フリオ・セザール・メンデス・モンテネグロが勝利した。

・1970年、カルロス・マヌエル・アラナ・オソリオ大佐が大統領に選出され、モンテネグロ大統領は追放された。

・1974年、シェール・ラウゲルド・ガルシア将軍が大統領に就任。オソリオ大統領は失脚した。

・1976年2月4日、グアテマラ大地震発生。貧困層の住む地域が大きな被害を受け、25,000人以上が死亡した。

・1978年、ロメオ・ルーカス・ガルシアが大統領に就任。前任者は追放された。

・1970年代、2つのゲリラ組織、「貧しい人々の軍隊(EGP)」と「軍隊の人々の組織(ORPA)」が台頭し、ゲリラ戦を展開した。

政府軍と準軍組織は2つのゲリラ部隊を激しく攻撃し、民間人を含む数万人が死亡したと伝えられている

・1979年、アメリカのジミー・カーター大統領がグアテマラ政府軍への軍事援助を停止。

・1980年1月31日、先住民族グループがスペイン大使館を乗っ取り、グアテマラ政府軍の虐殺に抗議した。その後、政府軍はスペイン大使館に火を放ち、大使館内に立てこもった先住民とスペイン当局者を焼き殺した。

・スペイン政府は大使館での大量虐殺を厳しく非難し、グアテマラとの国交を断絶した。

・1982年、4つのゲリラグループが合併し、グアテマラ国民革命統一(URNG)を結成。

・1985年8月31日、憲法改正。

・1996年12月29日、グアテマラ内戦終結。URNGと政府軍は平和協定に合意した。

<グアテマラ内戦>
参加者:50万~100万人(推定)
負傷者:数十万(推定)
死亡者:15万~20万人(推定)
避難民:100万~200万人(推定)

・平和条約締結以来、政府は民主的な選挙を継続している。

・1999年、アメリカのビル・クリントン大統領がグアテマラ軍への支援は誤りだったを認める。

・1999年11月7日、大統領選挙、立法選挙、地方選挙を実施。グアテマラ共和党戦線が113議席中63議席を獲得した。

・2005年10月初旬、ハリケーンスタン上陸。市街地で洪水が発生し、少なくとも1,500人が死亡。数千人が自宅を失い、経済に大きな影響を与えた。

・2006年12月、オスカル・ベルシェ大統領が国連の支援を受け、独立機関「グアテマラ無処刑国際委員会(CICIG)」を設立。CICIGは組織犯罪や麻薬密売に関連する犯罪の根絶を目指している。

・2012年12月、内戦時代の独裁者、エフライン・リオス・モントが懲役80年の刑を言い渡された。

グアテマラ共和国/火山

文化(目次に戻る

・メスティーソはスペイン文化、農村部や高地に住む貧しいマヤ人はマヤ文化。

・スペイン料理とマヤ料理が人気。伝統的な食べ物はマヤ料理に基づいている。

・主食(料理のベース)はジャガイモ、米、トウモロコシ、豆。

・若者はアメリカ西海岸の文化に夢中。

スポーツ(目次に戻る

・一番人気はサッカー。

・その他の人気スポーツは野球、バスケットボール、アメフト、バスケットボール、ボクシングなど。

・オリンピックの獲得メダル数は1個。(ノーベル賞受賞者の方が多い

・政府はスポーツ部門に予算を投じる余裕がない。

・観光客向けのマリンスポーツ開発に力を入れている。(スキューバダイビング、サーフィン、釣りなど)

その他(目次に戻る

・世界で最も貧困レベルの高い国の1つ。

グアテマラ内戦終結以来、政府は民主的な選挙を継続している

グアテマラ共和国/市場で働く女性
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