ドネツク人民共和国/国旗

目次

 基本情報

 政治

 渡航情報

 マスメディア

 軍隊

 歴史
  ▽ドンバス戦争
  ▽ロシア・ウクライナ戦争

 文化

 スポーツ

 その他

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国名:ドネツク人民共和国(Donetsk People's Republic)

首都:ドネツク

人口:2,302,444人(2018年推定)

面積:8,902㎢(鹿児島県とほぼ同じ)

気候:大陸性気候
▽夏はやや暖かく、冬は凍てつく寒さ。
▽年間降水量は500~600mm。
▽雨季(夏)は5月~8月。
▽乾期(冬)は11月~3月。
▽夏場の平均気温は最低が10~16℃、最高は23~29℃。

▽冬場の平均気温は最低がマイナス8~マイナス1℃、最高はマイナス1~0℃。
▽観光におすすめの時期は6月~8月。

経済:
▽開発途上国
GDPは不明
▽主要産業は製造業とサービス業。
▽主要輸出パートナーはウクライナ(40%)、ロシア(40%)、ドネツク(20%)
▽主要輸入パートナーはウクライナ(40%)、ロシア(40%)、ドネツク(20%)
▽主要輸出品は石炭、工業用機械、金属など。

▽ロシアの支援に大きく依存している。
▽ロシアは国内の分離主義勢力に軍事援助を提供しており、西側諸国から非難されている。
▽生活必需品は主にウクライナから輸入されている。
▽ウクライナはドネツク人民共和国の管理下に置かれている高齢者への年金の支払いを停止している。

人種:
▽ウクライナ人 63%(CIAワールドファクトブック推定)
▽ロシア人 35%
▽ベラルーシ人 1%
▽その他 1%

言語:
▽ウクライナ語 66%(2016年推定)
▽ロシア語 33%(公用語)
▽その他 1%

宗教:(ルガンスク含む)
▽東方正教会 28.9%(2016年推定)
▽カトリック 6.8%
▽イスラム教 3.4%
▽プロテスタント 1.4%
▽ヒンドゥー教 0.3%
▽その他の宗教 16.1%
▽無神論者 43%

ドネツク州

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自称大統領:デニス・プシーリン(Denis Pushilin)
自称首相:ウラジミール・パシュコフ(Vladimir Pashkov)

政治体制:共和制
▽国連非加盟国。
▽2014年のロシアのクリミア併合後、独立を宣言した。
▽独立を認めている国家は国連非加盟国のルガンスク人民共和国と南オセチア共和国のみ。
▽国家元首は分離主義勢力の長、任期は5年、1回再選可能。
▽国家元首は秘密選挙で選出される。
▽一院制、議員定数は100人、任期は5年。
▽EUはドネツク人民共和国の選挙を認識していない。
▽ウクライナはドネツクの選挙を認めていない。
▽議員は直接選挙で選出されると信じられているが、票集計はゲリラ部隊の指揮下で行われており、好きなように操作できる。
▽分離主義勢力は2014年にドネツク州政府を打倒し、州都ドネツクを含む主要地域を占領した。
▽ロシアはドネツクの独立を事実上認めていたが、2022年2月21日に公式に承認した。

法律:ドネツク人民共和国暫定憲法
▽基本的人権を保障しているが、政府に反抗的な市民は嫌がらせに直面する。
▽信教の自由を保障しているが、イスラム教やヒンドゥー教などを差別する傾向が見られる。
▽親ロシア兵は暫定政府に反抗する民間人を恣意(しい)的に逮捕する可能性がある。
▽親ロシア兵は強制労働、性的暴行、虐待、破壊、
違法な押収を含む深刻な人権侵害を全国各地で継続していると伝えられている。
▽司法の独立を保障しているが、裁判長は分離主義勢力の指揮下に置かれており、公正な裁判は期待できない。
▽LGBTQの権利を認めていない。
▽ドネツク政府によると、ドネツクに同性愛者はひとりもいないとのこと。
▽16歳以上のユダヤ人は国籍委員会に届け出を提出する必要がある。

2022年2月11日/ウクライナ東部ドネツク人民共和国、デニス・プシーリン大統領(ロイター通信)

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渡航情報:
外務省ホームページ
▽渡航中止勧告発令中(2022年2月時点)
コロナウイルス注意情報発令中(2022年2月時点)

治安:極めて悪い
▽近年、自爆テロや大量殺人などの凶悪事件は発生していない。
▽イスラムジハード組織の活動は報告されていない。
▽ドンバス戦争は停戦状態を維持しているが、いつ悪化するか分からない。
▽自称政府および国軍はウクライナ政府と対立している。
▽ロシア軍の支配下に置かれている。
▽高級腕時計や貴金属類は身につけない方がよい。
▽流しのタクシーには乗車しない方がよい。
▽ウクライナはドネツク人民共和国政府をテロ組織に指定している。
▽治安は比較的安定していると伝えられているが、入国はおすすめしない。

2022年2月21日/ウクライナ東部のドネツク人民共和国、ロシアの独立承認を祝う花火大会(Alexei Alexandrov/AP通信)

マスメディア(目次に戻る

▽新聞社は数社活動していると伝えられている。
▽国営テレビ局はない。
▽民間テレビ局は数局活動していると伝えられている。
▽国営ラジオ局はない。
▽民間ラジオ局は数局活動していると伝えられている。
▽報道と言論の自由を保障しているが、暫定政府に批判的なジャーナリストは逮捕される可能性がある。
▽主要メディア媒体はテレビ。
▽インターネットの普及率は50~70%。(推定)
▽ウクライナのテレビを受信できる。
▽検閲はないと伝えられている。

【国営メディア/設立年】
・ー

【民間メディア】
・ー

2022年2月5日/ウクライナ東部ドネツク人民共和国の戦闘員(Getty Images/AFP通信/PAメディア)

軍隊(目次に戻る

2022年軍事力ランキング:ー位

▽軍人数:3,000~34,000人(推定)
  即戦力 3,000~34,000人
  予備兵 0人
  準軍組織 0人

ロシア軍人数:1,350,000人(推定)
  即戦力 850,000人
  予備兵 250,000人
  準軍組織 250,000人

▽ロシア軍の援助を受けている。
▽ロシア軍の指揮下に置かれている。

▽国防予算:不明

2022年2月21日/ロシア、モスクワのクレムリン、ウラジーミル・プーチン大統領(Alexei Nikolsky/Sputnik/Kremlin/Pool/Getty Images/AFP通信)

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ドンバス戦争

ルガンスク人民共和国について知っておくべきことを参照

ロシア・ウクライナ戦争

ロシア・ウクライナ戦争(ドンバス戦争)のタイムラインを参照

文化(目次に戻る

▽ウクライナとロシアの影響を強く受けている。

▽ルガンスク人民共和国と深いかかわりを持ち、文化を共有している。

▽石炭産業と機械製造業で収益を上げている。

▽生活必需品は主にウクライナとロシアから輸入している。

▽ウクライナ政府はドネツク政府を認めていないが、占領下に置かれた市民への支援は継続している。

2022年2月5日/ウクライナ東部ドネツク人民共和国の戦闘員(Getty-Images/AFP通信)

スポーツ(目次に戻る

▽人気スポーツはサッカー、レスリング、ボクシング、格闘技、ダンスなど。

▽サッカー代表チームは独立サッカー連盟の世界ランキングで16位にランクされている。

▽オリンピックに出場する権利を持っていない。

▽公式の国際大会に出場する権利を持っていない。

▽2014年の独立以前は、ウクライナ代表として国際大会やオリンピックに出場できる権利を持っていた。

その他(目次に戻る

ロシアの事実上の支配下に置かれている

▽ウクライナとのドンバス戦争は停戦状態を何とか維持しているが、終結に向けた協議が進む見通しは全く立っていない。

2015年1月22日/ウクライナ東部、ドネツク人民共和国の戦闘員(Getty Images/AFP通信)
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