コロナウイルスが6月末までに終息しなければ、2020年シーズンは失われる可能性が高い

 UEFA(欧州サッカー連盟)のアレクサンデル・チェフェリン会長は、現在中断されている欧州各リーグを6月末までに再開できなければ、2020年のサッカーシーズンは失われる可能性が高いと語った。

 現在、欧州のサッカーリーグ全てが、コロナウイルスの感染拡大により中断している。今年夏の開催を予定していた「UEFA EURO2020」も史上初となる1年延期が決まっており、UEFAは厳しいかじ取りを余儀なくされていた。

 チェフェリン氏は3つのプランを用意していると語った。また、佳境を迎えている欧州各リーグに関しては、無観客も想定しているという。コロナウイルスが蔓延していなければ、各リーグとも5月末までに2019/2020年シーズンを終える予定だった。

 2019/2020年シーズンは終盤戦を迎えており、無観客で決着をつけることも十分可能であろう。チェフェリン氏は、2020/2021年シーズン開幕前に、2019/2020年シーズンの残り試合を行う可能性についても言及した。

 また、リーグによって課題は異なるものの、コロナウイルスが収束しなければ、あらゆる可能性を考慮し答えを探さねばならない、とも述べた。さらに、最大の市場規模を誇るプレミアリーグについても同様の考えだという。

 感染拡大の著しいイタリア(セリエA)、スペイン(ラ・リーガ)、そしてイギリス(プレミアリーグ)。2019/2020年シーズン再開の目途は全く立っておらず、UEFAチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグも同様である。

コロナウイルスが欧州のサッカー界にもたらした影響(抜粋)は以下の通り。()内は発表日。
●ラ・リーガを含むスペインの全プロリーグ、無期限中断を決定(2020/3/23)
●アイルランドサッカー協会、国内の全リーグを4月30日まで中断(2020/3/23)
●UEFA、5月27日に予定されていたヨーロッパリーグ決勝、同30日のチャンピオンズリーグ決勝、24日の女子チャンピオンズリーグ決勝を延期(2020/3/23)
●レアルマドリード、元会長のロレンソ・サンス氏がコロナウイルスにより死亡(2020/3/21)
●ドイツサッカーリーグ、ブンデスリーガとブンデス2次リーグの中断を発表(2020/3/16)
●イングランドサッカーリーグ、ナショナルリーグ(5次団体)の中断を発表(2020/3/16)
●イギリスサッカー、ノーザンプレミアリーグ(7次団体)の中断を発表(2020/3/16)
●イングランドサッカー協会、民間レベルの試合中止を助言(2020/3/16)
●ヨーロッパリーグ、4月3日まで中断、以降の扱いは未定(2020/3/16)
●モロッコサッカー連盟、全てのサッカーイベント、大会を中断(2020/3/14)

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