東京オリンピックに登場する、もしくは登場する予定の超一流アスリート(その2)を紹介する。なお、個人的な主観で選んでいることをご理解いただきたい。日本代表の前に立ちはだかるであろう強豪国/選手たちは、国の威信をかけて競技に臨む。常人離れした実力は、真夏の東京を熱く盛り上げるだろう。
※2020年3月25日、東京オリンピックおよびパラリンピックの1年延期が決定!

目次

 1.競泳
   男子:孫 楊(中国)
   女子:ケイティ・レデッキー(アメリカ)
 2.陸上競技
   男子:モハメド・ファラー(イギリス)
   女子:エレイン・トンプソン(ジャマイカ)
 3.野球
   ドミニカ代表
 4.ソフトボール
   アメリカ代表
 5.バスケットボール
   女子:アメリカ代表
 6.自転車競技
   男子:新田 祐大(日本)
   女子:ローラ・トロット(イギリス)
 7.サッカー
   男子:フランス代表
   女子:アメリカ代表
 8.ゴルフ
   男子:タイガー・ウッズ(アメリカ)
   女子:鈴木 愛(日本)
 9.柔道
   男子:テディ・リネール(フランス)
   女子:マイリンダ・ケルメンディ(コソボ)
10.近代五種
   女子:アナスタシア・プロコペンコ(ベラルーシ)
11.ラグビー
   男子:南アフリカ代表セブンズ
12.卓球
   男子:馬 龍(中国)
   女子:伊藤 美誠(日本)
13.テニス
   男子:ノバク・ジョコビッチ(セルビア)
   女子:セリーナ・ウィリアムズ(アメリカ)
14.バレーボール

   男子:ブラジル代表
   女子:中国代表
15.レスリング
   男子:ミハイン・ロペス(キューバ)
   女子:向田 真優(日本)

まとめ

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オリンピック『競泳』の国別メダル獲得数(抜粋)は以下の通りである。

順位国/地域
1アメリカ246172135553
2オーストラリア606464188
3東ドイツ38322292
4日本22263274
5イギリス16283074
6ハンガリー28252073

 競泳は記念すべき第1回オリンピック(1896年アテ大会ネ)から採用され、1度も休止されることなく行われている数少ない競技のひとつ、種目の再編、見直し等を経て現在のスタイルが確立された。メダルの獲得数はアメリカ代表が抜きんでており、他国の追随を許さない圧倒的な強さを誇る。

 競泳は身体能力がものをいう競技だ。背が高くパワーのある選手ほど上位に進出しやすい傾向にあり、たぐいまれなる努力と圧倒的な身体能力を武器に戦った「マイケル・フェルプス」は、オリンピック史上最多の金メダル23個を獲得した。なお、日本代表は歴代4位のメダル獲得数を誇り、2020年東京大会でもメダルラッシュが期待されている。

【種目】
・50m自由形(男子/女子)
・100m自由形(男子/女子)
・200m自由形(男子/女子)
・400m自由形(男子/女子)
・800m自由形(男子/女子)
・1,500m自由形(男子/女子)
・100m背泳ぎ(男子/女子)
・200m背泳ぎ(男子/女子)
・100mバタフライ(男子/女子)
・200mバタフライ(男子/女子)
・200m個人メドレー(男子/女子)
・400m個人メドレー(男子/女子)
・4×100mリレー(男子/女子)
・4×200mリレー(男子/女子)
・4×100mメドレーリレー(男子/女子/混合)

孫 楊(中国

 『孫 楊(Sun Yang)』アジア競泳界を代表する選手である。2012年ロンドン大会では男子自由形で2冠、2016年リオ大会でも金メダルを獲得、国際大会の通算メダル獲得数36個(うち金23個)はアジア最多記録。中国を代表するスター選手と言っても過言ではないだろう。

 2019年、同選手は韓国で開催された世界水泳選手権男子200m、400m自由形で2冠を達成し、東京大会への出場権を獲得、中国代表に内定した。しかし、孫 楊にはドーピングの使用疑惑がかけられており、この問題の結果次第では東京大会に出場できないかもしれない。

 「世界アンチ・ドーピング機関(WADA)」は、同選手から血液検査を拒否/妨害されたことで「スポーツ仲裁裁判所」に異議申し立てを行っている。ドーピングの使用が万一認められれば、長期間の資格停止処分は免れず、中国代表として東京オリンピックに出場することは難しいだろう

 孫 楊の実績と実力を考えれば、東京大会でも男子自由形のメダル最有力候補に挙げられることは間違いない。ドーピングの使用有無および先に述べた異議申し立ての結果については、続報を待ちたい。アジアの競泳選手は、日本人を始め、世界と互角に戦える実力を有しており、東京大会でのメダルラッシュも期待されている。孫 楊は己の潔白を証明し、ただ黙って競泳競技に取り組むほかないだろう。

まとめ
同選手は2012年ロンドン大会で2冠、2016年リオ大会でもメダルを獲得した中国のスター選手
ドーピングの使用有無については、スポーツ仲裁裁判での審議結果を待つのみ

選手名孫 楊
(Sun Yang)
出場競技/種目400m自由形(男子)他
オリンピック出場実績2012年ロンドン/2冠
2016年リオ/金メダル
主な戦績国際大会通算戦績
金メダル/23個
銀メダル/9個
同メダル/4個

外部サイトへのリンク
孫 楊 公式webサイト

画像はイメージです。クリックすると動画が再生されます
【孫楊】【sunyang】【孙杨】2019年光州國際泳聯游泳世錦賽 男子200米自由泳決賽

ケイティ・レデッキー(アメリカ)

 競泳大国アメリカでは、数えきれないほどのスター選手が誕生し、オリンピックや世界水泳選手権のメダルを独占したきた。ここで紹介する『ケイティ・レディキー(Katie Ledecky)』もそのひとり、子水泳界の歴史を塗り替える新時代の女王として圧倒的な泳ぎを披露し続けている。

 2012年ロンドン大会、当時15歳のティーンエイジャーは自身初の金メダル獲得、翌年以降に開催された世界水泳選手権では圧倒的な強さで金メダルを獲得し続けた。そして2016年リオ大会、出場した5種目中4種目で金メダルを獲得し、さらに女子400mおよび800m自由形で世界記録を更新、女子競泳界の頂点に立った

 ケイティ・レディキー最大の武器は、他の選手を寄せ付けぬ向上心にある。現在22歳の同選手は、アメリカの超名門校スタンフォード大学に通う学生でもある。毎朝数キロもの泳ぎ込みを行い、皆と同じように講義を受け、終了後さらに泳ぎ込みとトレーニングを自分に課し、学力もトップクラスというから驚きだ。文武両道を地で行く超人アスリートは、2018年にプロ契約を締結、さらなる高みを目指し歩を進めている。

 2020年東京大会、ケイティ・レディキーの出場するレースは世界の注目を集めるだろう。他の追随を許さぬ圧倒的な泳ぎで東京の夏を盛り上げてほしい。なお、同選手が国際大会で獲得したメダルは計34個。世界競泳選手権の金メダル15個は、同競技における女子歴代最多記録である

まとめ
ケイティ・レディキーの武器は向上心。スタンフォードに通うプロ水泳選手は、努力の鬼である
東京大会女子自由形では、リオ大会に続く3冠(リレーも勝てば5冠)を狙う

選手名ケイティ・レディキー
(Katie Ledecky)
出場競技/種目200m自由形(女子)他
オリンピック出場実績2012年ロンドン/金メダル
2016年リオ/4冠
主な戦績国際大会通算戦績
金メダル/28個
銀メダル/5個
銀メダル/1個

外部サイトへのリンク
SWIM SWAN 公式ホームページ

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オリンピック『陸上競技』の国別メダル獲得数(抜粋)は以下の通りである。

順位国/地域
1アメリカ335258206799
2イギリス558066201
3ソビエト645574193
4フィンランド483531114
5東ドイツ383635109
25日本79925

 陸上競技も先に述べた競泳と同じく、第1回大会(1896年アテネ)から採用、種目の見直し等を経て現在に至る。種目は「トラック」「フィールド」「ロード」に分類、肉体を極限まで鍛えたアスリートたちが身体一つで争う様はまさに圧巻である。特にトラックで行われる短距離走(100m、200m、400m、リレー)は人気が高く、東京大会のチケットは1枚130,000円(一番良いエリア/単日)で販売された

 同競技はアメリカ代表のためにあると言っても過言ではない。メダル獲得数は2位のイギリスに4倍近い差をつけており、スポーツ超大国の力をまざまざと見せつけている。なお、近年は欧州やアフリカ、オセアニア地域からも素晴らしい選手が毎年現れるため、1か国が金メダルを独占することは少なくなった

【種目】
トラック
・100m(男子/女子)
・200m(男子/女子)
・400m(男子/女子)
・800m(男子/女子)
・1,500m(男子/女子)
・5,000m(男子/女子)
・10,000m(男子/女子)
・110mハードル(男子)
・100mハードル(女子)
・400mハードル(男子/女子)
・3,000m障害(男子/女子)
・4×100mリレー(男子/女子)
・4×400mリレー(男子/女子/混合)
・10種競技(男子)
・7種競技(女子)

モハメド・ファラー(イギリス)

 『モハメド・ファラー(Mohammed Farah)』は欧州を代表する中距離ランナーである。2012年ロンドンの男子5,000m、10,000mの2冠を達成、イギリス代表選手が同種目を制したのは初めてだった。さらに、2016年リオ大会でも圧倒的な強さで同種目を連覇、中距離界の新王者に君臨した。

 近年の5,000mや10,000mは、エチオピアやケニア、モロッコの選手がメダルを独占してきたが、モハメド・ファラーは他の強豪を寄せ付けぬ走りを披露し続けた。しかし2018年春、同選手はトラック競技からの引退を発表、2020年東京大会は「マラソン」で金メダルを狙うと明言した。

 2018年、モハメド・ファラーはロンドンマラソンに初出場、2時間5分11秒」で優勝し、ヨーロッパ記録をあっさり更新した。なお、2016年リオ大会のマラソン優勝タイムは「2時間8分44秒」、2012年ロンドンは「2時間8分1秒」である。同選手は初マラソンで世界記録「2時間1分39秒」に迫る走りを見せ、世界の度肝を抜いた

 モハメド・ファラーは東京大会マラソンのイギリス代表に内定、金メダルの最有力候補に躍り出た。なお、同選手の武器は、中距離走で鍛え上げた身体/心肺能力にある。36歳を迎えてなお成長し続ける鉄人の目標は、マラソンの世界記録更新、そして前人未到の「マラソン2時間切り」だという。男子マラソンは2020年東京大会の最終競技、モハメド・ファラーは札幌の街を疾走し、新たな歴史の扉を開く。

まとめ
モハメド・ファラーは中距離の元王者。2012年ロンドン、2016年リオ大会で2冠(5,000m、10,000m)を達成
同選手の目標はマラソンの世界記録更新と、前人未到の2時間切り。東京大会での活躍に期待

選手名モハメド・ファラー
(Mohammed Farah)
出場競技/種目5,000m(男子)他
オリンピック出場実績2008年北京
2012年ロンドン/2冠
2016年リオ/2冠
主な戦績国際大会通算戦績
金メダル/15個
銀メダル/3個

外部サイトへのリンク
モハメド・ファラー 公式webサイト

エレイン・トンプソン(ジャマイカ)

 女子100mの世界記録は「10秒49」、同200mは「21秒34」、短距離界の女王「フローレンス・ジョイナー」が打ち立てたふたつの世界記録は、32年経った今も破られていない。この世界記録に最も近いと言われている選手が、ジャマイカ代表の『エレイン・トンプソン(Elaine Thompson)』である。

 同選手は、2016年リオ大会、女子100mと200mで2冠を達成。4×100mリレーでも銀メダルを獲得し、女子短距離界の頂点に立った。なお、100mの自己ベスト「10秒70」は歴代4位、200mの「21秒66」は同3位の好記録である。フローレンス・ジョイナーの持つふたつの世界記録は未来永劫破られないと言われてきたが、エレイン・トンプソンの成長/快進撃を考えると、記録の更新はもはや夢物語ではない

 同選手が国際大会に出場し始めたのは2015年から。ジャマイカの短距離界は選手層が厚く、代表に選ばれるためには国内のライバルに打ち勝たねばならなかった。エレイン・トンプソンは素晴らしいチームメートと一緒にトレーニングを行い、能力が一気に開花。2015年4月には100mで自身初の10秒台を記録し、さらに200mでも自己記録を大幅に更新、同年の世界選手権代表に選ばれた。

 2019年9月、エレイン・トンプソンは同年開催の世界選手権を回避、シーズンの競技を早々に終えた。理由は、ふくらはぎに抱えていた怪我からの回復と、東京大会での金メダル獲得、そして短距離界の新女王になるためである。2020年、同選手はジャマイカ代表を決める世界最高レベルの選考レースに臨み、2大会連続の2冠、そして短距離界の女王が堅持するふたつの世界記録に挑戦する

まとめ
2016年リオ大会では、女子100m、200mで金メダルを獲得
エレイン・トンプソンの目標は、未来永劫破られないと言われた不滅の世界記録更新

選手名エレイン・トンプソン
(Elaine Thompson)
出場競技/種目100m(女子)他
オリンピック出場実績2016年リオ/2冠
主な戦績国際大会通算戦績
金メダル/3個
銀メダル/2個
銅メダル/1個

外部サイトへのリンク
国際オリンピック委員会 公式ホームページ

野球(目次に戻る

 オリンピック『野球』の国別メダル獲得数および、MLB選手の年収ランキング(抜粋)は以下の通りである。

順位国/地域
1キューバ3205
2アメリカ2125
3日本1225
4韓国1012
5台湾0112
6オーストラリア0101
MLB年収ランキング(2019年)
順位選手名年収球団名国/地域
1マックス・シャーザー
(Maxwell Scherzer)
3,740万$
(約41億円)
ナショナルズアメリカ
2スティーブン・ストラスバーグ
(Stephen Strasburg)
3,642万$
(約40億円)
ナショナルズアメリカ
3マイク・トラウト
(Michael Trout)
3,408万$
(約37億円)
エンゼルスアメリカ
4ザック・グリンキー
(Zackary reinke)
3,242万$
(約35億円)
ダイヤモンドバックスアメリカ
5クレイトン・カ-ショウ
(Clayton Kershaw)
3,200万$
(約35億円)
ドジャースアメリカ

 野球(ベースボール)は北米、南米、オセアニア、アジアで盛んに行われているが、欧州ではマイナースポーツに分類、人気は決して高くない。そのため、1904年セントルイス大会から「公開競技」として行われていたものの、正式競技に採用されたのは1992年バルセロナ大会から、オリンピックでは歴史の浅い競技と言えるだろう

 正式競技に採用された当初は、100億ドル(約1兆円)超の予算規模を誇る「MLB(メジャーリーグ)」、すなわちアメリカの独壇場になると予想されていたが、キューバや日本、韓国なども素晴らしい活躍を見せており、東京大会でも激しいメダル争い/手に汗握る試合に期待したい。なお、MLBの超一流プレーヤーたちがオリンピックに参加できるかは不透明な情勢である。

【種目】
・野球(男子)

ドミニカ代表

 2020年東京大会、野球の出場枠は「6」と非常に少ない。日本は開催国枠での出場が確定しているため、世界の強豪国が残りの枠を争うことになるのだ。ここで紹介する『ドミニカ共和国/代表』は、MLBに超一流プレーヤーを送り出し続けている強豪チームである。

 同代表は2020年3月開催される「アメリカ大陸予選」に出場することが決まっている。アメリカやカナダ、ベネズエラ、プエルトリコなどの強豪国が参戦し、優勝国が東京大会への切符を、2位と3位は世界最終予選にまわり、最後の1枠を争うことになる

 ドミニカ共和国/代表がMLBに送り出した選手の数は1,000人を優に超える。世界的に有名な選手としては、「サミー・ソーサ」「アルバート・プホルス」「ペドロ・マルティネス」「ブラディミール・ゲレーロ」など。その他にも有能な現役プレーヤーが数えきれないほどおり、同代表の潜在能力は世界トップレベルと言ってもカゴではないだろう。

 先に述べた通り、8月開催の東京大会にMLBの超一流プレーヤーが参加できるかは不透明な情勢だ。理由はMLBのレギュラーシーズンが佳境を迎える時期であり、10億円単位の年俸を貰っている選手が長期間チームを離脱すると、優勝争いに大きな影響を与えるためである。また、MLBの選手にとって「ワールドシリーズ」制覇はオリンピック以上の価値があること、ケガのリスクなどを考慮し、代表入りを辞退する選手も多い。

 野球で生計を立てているMLB選手にとって、オリンピックはそこまで重要な大会ではないのかもしれない。しかし、国の威信/金メダルをかけた戦いには、言葉では表せない価値がある(と信じたい)。また、ドミニカ代表他のチームにMLBの超一流プレーヤーが加われば、東京大会/野球競技の注目度は上昇し、野球界も大きく盛り上がるだろう。同代表はアメリカ大陸予選に出場する選手をまだ発表していないため、続報を待ちたい。

まとめ
ドミニカ共和国/代表は超一流プレーヤーを輩出し続けている
MLB選手が東京大会に出場すれば、世界の野球界は大きく盛り上がるだろう

チーム名ドミニカ代表
出場競技/種目野球
オリンピック出場実績2回
主な戦績2013年WBC優勝

外部サイトへのリンク
Dominican Baseball 公式webサイト

画像はイメージです。クリックすると動画が再生されます
【ハイライト】オランダ vs. ドミニカ共和国|2019WBSC世界野球 プレミア12

ソフトボール目次に戻る

オリンピック『ソフトボール』の国別メダル獲得数(抜粋)は以下の通りである。

順位国/地域
1アメリカ3104
2日本1113
3オーストラリア0134
4中国0101

 ソフトボールがオリンピックの正式競技に採用されたのは1996年アトランタ大会から。野球から派生したスポーツとして北米、南米などで人気を集め、日本も金メダルの有力候補に挙げられる。なお、2024年パリ大会では実施競技から除外されることが決まっており、以降の扱いについても不明

 ソフトボールは女子のみでメダルを争う。アメリカ代表が1996年アトランタ大会から3連覇を達成したものの、2008年北京大会では日本が4連覇を阻止、初の金メダルを獲得した。また、近年ではオーストラリアや中国、カナダなどの強豪国も安定した成績を残しており、東京大会での上位進出を狙う。日本代表は前回王者(2012年ロンドン、2016年リオ大会では実施競技から除外)として、各国を迎え撃つ

【種目】
・ソフトボール(女子)

アメリカ代表

 アメリカには世界で唯一のソフトボールプロリーグ「ナショナル・プロ・ファストピッチ(NPF)」があり、一流プレーヤーたちがリーグ戦を戦い優勝を争っている。ソフトボール女子『アメリカ代表』の選手たちも皆NPFで切磋琢磨しており、他国を寄せ付けない圧倒的な強さに磨きをかけているのだ。

 NPFには世界各国の有能なソフトボール選手が集まりチームとの契約を目指す。しかし、チームとの契約はあくまでスタートラインに過ぎず、生計を立てるために激しいレギュラーを勝ち抜かねばならない。チームメートは皆ライバル、誰もが自発的にトレーニングを行い、厳しい環境下で切磋琢磨すれば、技術や精神力が向上することは想像に難くないはずだ

 ソフトボールのアメリカ代表選手を見ると、アマチュアとプロの違いを痛感させられる。選手たちは生きるためにソフトボールを行っており、皆目の色が違うのだ。NPFの世界では、バッターは打たなければ、ピッチャーは抑えなければ解雇されてしまう。また、NPFの規模はそこまで大きくないため、オリンピックは自分をアピールする絶好の機会であり、結果を残せば契約更新にも良い影響を与える、すなわち、同代表の選手たちにとってオリンピックは、国の威信だけでなく「生存」をかけた戦いなのだ。

 アメリカ代表は2018年の世界選手権(隔年開催)で11回目の優勝を飾り、東京大会の出場権を獲得した。2008年北京大会、同代表は決勝でライバル日本に敗れ4連覇を逃した。東京オリンピックはリベンジをかけた戦いになるだろう。

まとめ
アメリカ代表は東京大会女子ソフトボールの優勝候補筆頭
アマとプロの壁は厚く、そして高い。同代表の選手たちは生きるためにソフトボールを行っている

チーム名アメリカ代表
出場競技/種目ソフトボール
オリンピック出場実績4回
主な戦績1996年アトランタ/金メダル
2000年シドニー/金メダル
2004年アテネ/金メダル
2008年北京/銀メダル

外部サイトへのリンク
TEAM USA 公式ホームページ

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【ハイライト】世界女子ソフトボール選手権2018 決勝 日本×アメリカ

バスケットボール目次に戻る

 オリンピック『バスケットボール』の国別メダル獲得数および、NBA選手の歴代通算得点数ランキング(抜粋)は以下の通りである。

順位国/地域
1アメリカ232328
2ソビエト44412
3ユーゴスラビア1528
4スペイン041
5オーストラリア0325
日本0000
NBA歴代通算得点数ランキング(2019年)
順位選手名通算得点国/地域
1カリーム・アブドゥル=ジャバー
(Kareem Abdul-Jabbar)
38,387アメリカ
2カール・マローン
(Karl Malone)
36,928アメリカ
3コービー・ブライアント
(Kobe Bryant)
33,643アメリカ
4レブロン・ジェームズ
(LeBron James)
32,543アメリカ
5マイケル・ジョーダン
(Michael Jordan)
32,292アメリカ

 バスケットボールはアメリカ発祥の超人気スポーツで、世界の競技人口は4億人を超える。地球最大のスポーツ市場「北米4大プロスポーツリーグ」のひとつに数えられる「NBA」は、MLBと並ぶ100億ドル(1兆円)超の市場規模を誇る

 バスケットボールがオリンピックに採用されたのは、男子が1936年ベルリン大会、女子は1976年モントリオール大会から。同競技ではアメリカ代表が圧倒的の強さを誇る。男子は15回、女子も8回優勝しており、1992年バルセロナ大会で結成された伝説の「ドリームチーム」は、全8試合で平均40点以上の得点差をつける異次元の勝ちっぷりで金メダルを獲得した。なお、ドリームチームと対戦した選手たちは、試合開始前にNBAのスタープレーヤーたちと記念撮影、サインなどを貰っており、最初から勝てるとは微塵も思っていなかったようだ

【種目】
・バスケットボール(男子/女子)
・3×3(男子/女子)

アメリカ代表

 オリンピック女子バスケットボールは『アメリカ代表』の独壇場である。2016年リオ大会で優勝を果たし6連覇を達成、異次元の強さで他国を圧倒し続けている。なお、強さの秘訣は、先に述べた女子ソフトボールアメリカ代表と全く同じだ。

 世界の優秀な女子バスケットボール選手は、アメリカで活動する女子プロバスケットボールリーグ「WNBA」のチームに加わるべく、実力を磨く。リーグの平均給与は約7万ドル(800万円)、結果を残せば次年度の年俸は間違いなく上がるだろう。アメリカンドリームを目指し、厳しい環境でトレーニングを行っている選手たちは、アマチュアとは比べ物にならない実力を身につける

 WNBAの市場/予算規模は「NBA」よりはるかに小さく、選手たちはオリンピックの場でチームと世界に自分をアピールすべく、選手生命をかけてプレーする。オリンピックで活躍した選手は、次年度の契約を優位に進めることができる(WNBAで活躍することが前提)ためだ。

 今のアメリカ代表と渡り合える国は、WNBAの選手を有するスペイン、セルビア、オーストラリアなどだろう。プロ選手と勝負するためには、プロ選手をぶつける以外手はない。なお、2020年東京大会でも同代表が圧倒的な優勝候補に挙げられており、男子では現NBA最強プレーヤー「レブロン・ジェームズ」の参戦も期待されている

まとめ
女子アメリカ代表はオリンピック6連覇中。WNBAの選手で構成されており、他の追随を許さぬ圧倒的な強さを誇る
プロ選手と勝負するためには、プロ選手をぶつける以外手はない

チーム名アメリカ代表
出場競技/種目バスケットボール(女子)
オリンピック出場実績優勝8回
主な戦績オリンピック優勝8回
ワールドカップ優勝10回

外部サイトへのリンク
バスケットボール女子アメリカ代表 公式ホームぺージ

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【NHKリオ】強すぎる!米国6連覇・バスケット女子

自転車競技目次に戻る

オリンピック『自転車競技』の国別メダル獲得数(抜粋)は以下の通りである。

順位国/地域
1フランス41272391
2イギリス32302587
3イタリア33161059
4アメリカ16212158
5オーストラリア14191849
27日本0134

 自転車競技は第1回アテネ大会から正式競技に採用されており、競泳や陸上競技と同じく、1度も休止/除外されることなく行われてきた。種目はすり鉢状のコースを疾走する「トラック」、公道を走る「ロード」、特殊コースで順位/勝敗を競う「マウンテンバイク」と「BMX」の4つに分類される。

 マウンテンバイクとBMXは比較的歴史の浅い競技といえよう。しかし、近年若者を中心に人気を集めており、競技人口は右肩上がりで上昇している。なお、同競技は欧州勢が特に強く、アメリカとオーストラリアがそれに続く。東京大会では、「ケイリン(競輪)」を中心に若手選手が育っている日本代表のメダルラッシュに期待。

【種目】
トラック
・チームスプリント(男子/女子)
・スプリント(男子/女子)
・ケイリン(男子/女子)
・チームパシュート(男子/女子)
・オムニアム(男子/女子)
・マディソン(男子/女子)
ロード
・ロードレース(男子/女子)
・個人タイムトライアル(男子/女子)
マウンテンバイク※特殊コース
・クロスカントリー(男子/女子)
BMXレーシング※特殊コース
・レース(男子/女子)
BMXフリースタイル※特殊コース
・パーク(男子/女子)

新田 祐大(日本)

 日本代表にとって、日本発祥の自転車競技/種目「ケイリン」での金メダル獲得は悲願である。同種目がオリンピックに採用されたのは2000年シドニー大会から、2008年北京大会で銅メダルを獲得したものの、世界の頂点にはまだ立てていない。ここで紹介する『新田 祐大(にった ゆうだい)』はケイリン男子日本代表のエースである。

 日本の公営ギャンブル「競輪」の市場規模は約6,000億円、全盛期の1/3以下にまで縮小したとはいえ、そこで活躍する選手たちは世界のトップレーサーと肩を並べる実力者ばかりだ。しかし、オリンピックとの相性はあまり良くなく、思うような結果を出すことができていない。新田も2012年リオ大会でオリンピック初出場を果たしたが結果は8位、メダルには届かかなかった。

 それから4年後、2016年リオ大会でのリベンジを誓うも、日本代表入りは叶わなかった。新田は2020年東京大会、そしてリベンジに向けて動きだす。オリンピックの出場権を得られるポイントで上位を目指すべく、公営競輪/レース以外への参戦を表明した

 2018年、同選手は世界選手権で銀メダルを獲得。同年、「国際自転車競技連合(UCI)」から発表される世界ランキング(個人)でも1位に躍り出た。なお、日本代表の選考は、2019-2020年の世界選手権、ワールドカップの結果で決まる。新田の代表入りはほぼ当確、あとは金メダルを獲得すべくペダルを全力で踏み込むだけである。

まとめ
ケイリンは日本発祥の自転車競技。日本代表は悲願の金メダルを狙う
新田は2018年世界選手権で銀メダルを獲得。世界ランキングでも1位に躍り出た

選手名新田 祐大
(にった ゆうだい)
出場競技/種目ケイリン(男子)他
オリンピック出場実績2012年ロンドン/8位
主な戦績2018年世界選手権/銀メダル

外部サイトへのリンク
KEIRIN 公式ホームページ

画像はイメージです。クリックすると動画が再生されます
栄冠への挑戦者~KEIRINグランプリ2019~新田祐大

ローラ・トロット(イギリス)

 自転車競技のイギリス代表は、フランス代表と世界一を争う強豪選手揃いだ。ここで紹介する『ローラ・トロット(Laura Trott)』は女子代表のエースとして知られ、2012年ロンドン大会の団体追い抜き、オムニアムで2冠を達成、2016年リオ大会でも同種目を制した

 国際大会での通算メダル獲得数は33個(うち金23個)。なお、圧倒的な強さを誇る同選手の夫「ジェイソン・ケニー」も自転車