東京オリンピックに登場する、もしくは登場する予定の超一流アスリートを紹介する。なお、個人的な主観で選んでいることをご理解いただきたい。日本代表の前に立ちはだかるであろう強豪国/選手たちは、国の威信をかけて金メダルを狙う。常人離れした実力は、真夏の東京をさらに熱く盛り上げるだろう。
※2020年3月25日、東京オリンピックおよびパラリンピックの1年延期が決定!

目次

 1.アーチェリー
   男子:キム・ウジン(韓国)
   女子:キ・ボベ(韓国)
 2.体操
   女子:シモーネ・バイルズ(アメリカ)

 3.ボクシング
   男子:ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)
   女子:クラレッサ・シールズ(アメリカ)
 4.カヌー
   男子:セバスティアン・ブレンデル(ドイツ)
   女子:ダヌタ・コザック(ハンガリー)
 5.馬術
   女子:シャーロット・デュジャルディン(イギリス)
 6.フェンシング
   男子:見延 和靖(日本)
 7.ホッケー
   オーストラリア代表
 8.ボート
   男子:マヘ・ドライスデール(ニュージーランド)
   女子:ヘレン・グローバー(イギリス)
 9.セーリング
   男子:ベン・エインズリー(イギリス)
10.射撃
   男子:ニッコロ・カンプリアーニ(イタリア)
   男子:チン・ジョンオ(韓国)
11.スケートボード
   男子:ナイジャ・ヒューストン(アメリカ)
   女子:スカイ・ブラウン(イギリス)
12.スポーツクライミング
   女子:ヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)
13.サーフィン
   男子:イタロ・フェレイラ(ブラジル)
   女子:カリッサ・ムーア(アメリカ)
14.テコンドー
   女子:ジョン・シューイン(中国)
15.トライアスロン
   男子:ハビエル・ゴメス(スペイン)
   男子:マリオ・モーラ(スペイン)
16.ウエイトリフティング
   男子:ラシャ・タラハゼ(ジョージア)
   女子:チェ・ヒョシム(北朝鮮)

まとめ

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オリンピック『アーチェリー』の国別メダル獲得数(抜粋)は以下の通りである。

順位国/地域
1韓国239739
2アメリカ1411934
3フランス611724
4ベルギー115420
5イギリス2259
9日本0325

 アーチェリーがオリンピックの競技に採用されたのは1900年パリ大会から、競技者は弓を引き、70m先に設置された的を射抜く。弓は「リカーブ」「ベアボウ」「コンパウンド」の3種類に分けられる。なお、オリンピックで使用できる弓はリカーブのみ。パラリンピックではコンパウンドの使用も許可されている。

 近年、同競技は韓国勢が上位を独占しており、特に女子は圧倒的な強さを誇る。同国の女子団体は1992年バルセロナ大会から2016年リオ大会まで7連覇を達成、東京大会でも金メダルの最有力候補だろう。またアメリカ、欧州勢も強豪選手が多く、日本代表はここ数年厳しい戦いを強いられている。

【種目】
・個人(男子/女子)
・団体(男子/女子/混成)

キム・ウジン(韓国)

 韓国のアーチェリー代表は、国内の厳しい競争を勝ち抜いた猛者たちで構成される。オリンピックのメダリスト/実績のある選手が落選することも多く、代表入りは金メダルを獲る以上に難しいとまで言われている。ここで紹介する『キム・ウジン(金優鎮)』は、2016年リオ大会で金メダル、さらに世界選手権等の国際大会を複数回制した韓国代表のエースである。

 韓国代表はオリンピックで輝かしい成績を収めてきたが、近年は欧州勢とアメリカも実力をつけており、金メダルの獲得は容易ではない。さらに、韓国国内からのプレッシャーも凄まじく、「勝って当然」の空気が選手たちを苦しめているようだ。2018年のアジア大会では8種目で4個の金メダルを獲得したものの、韓国代表に笑顔はなかった

 東京大会も韓国代表を中心に激しいメダル争いが繰り広げられるだろう。キム・ウジン、そして他の韓国選手たちに求められることは、どんな状況下にあっても平常心を保てるメンタルのみ。韓国国内からの猛烈なプレッシャーに打ち勝たねば、金メダル獲得は危うい。世界記録を3つ保持する天才アーチャーは、表彰台の真ん中に狙いをしぼり、矢を放つ

まとめ
2016年リオ大会では金メダルを獲得、世界選手権等も複数回制している韓国アーチェリー界のエース
キム・ウジンは東京大会アーチェリー個人男子の優勝候補。敵は韓国国内からのプレッシャーと自分自身の持つ記録

選手名キム・ウジン
(金優鎮)
出場競技/種目個人、団体
オリンピック出場実績2016年リオ/金メダル
主な戦績国際大会通算成績
金メダル/8個
銀メダル/1個

外部サイトへのリンク
KBS 公式ホームページ

画像はイメージです。クリックすると動画が再生されます
Kim Woojin v Lee Seungyun – recurve men gold | Tokyo 2020 Olympic Test

キ・ボベ(韓国)

 アーチェリー韓国女子代表は、男子以上に圧倒的な戦績を誇る。先に述べた通り、女子団体は1992年バルセロナ大会から7連覇中、個人戦でも金メダルをほぼ独占している状態である。韓国女子代表候補のひとり『キ・ボベ(奇甫倍)』は、2012年ロンドン大会で個人と団体の2冠、2016年リオ大会は団体で金、個人では銅メダルを獲得した非常に優秀な選手だ。

 同選手の戦績は文句のつけようがなく、これまでに国際大会で16個もの金メダルを獲得している。しかし、2018年のアジア選手権国内選考会、キ・ボベはライバル選手との戦いに敗れ、代表入りを逃した。その翌年、出産のために休暇を取り、アーチェリー競技から一旦離れることになった

 2019年4月、出産休暇を取っていた同選手は競技への復帰を決めた。なお、オリンピックや国際大会で複数個のメダルを持っていても、代表争いに敗れれば東京大会に出場することはできない。韓国代表の選手層は厚く、キ・ボベにとっては、代表の一員に選ばれることが最初の試練になるだろう。なお、女児を出産した同選手の目標は、「ママになっても金メダル」とのこと。

まとめ
2012年ロンドン大会は個人と団体の2冠、2016年リオ大会では金メダルを獲得した女子代表のエース
韓国国内の代表争いはハイレベル。まずは東京大会への出場権を獲得しなければならない

選手名キ・ボベ
(奇甫倍)
出場競技/種目個人、団体
オリンピック出場実績2012年ロンドン/2冠
2016年リオ/金メダル
主な戦績国際大会通算成績
金メダル/16個
銀メダル/1個
銀メダル/4個

外部サイトへのリンク
産経デジタル 公式ホームページ

画像はイメージです。クリックすると動画が再生されます
Alejandra Valencia v Ki Bo Bae – Recurve Women’s Quarterfinal | Rome 2017

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オリンピック『体操』の国別メダル獲得数(抜粋)は以下の通りである。

順位国/地域
1日本31333397
2ソビエト39381794
3アメリカ23222166
4スイス16191348
5中国2012840
6イタリア144927

 体操は、ドイツ(ベルリン)の郊外に設けられた体育場の施設(あん馬や平行棒など)がヨーロッパ中に広まり、少しずつ形を変え、現在の競技スタイルが確立された。オリンピックに採用されたのは第1回大会(1896年アテネ)から、当時は男子のみで種目数も少なかった。

 女子競技が加わったのは1928年アムステルダム大会から、その後、トランポリンなどの種目も追加され現在に至る。採点方式については第1回大会から「10点満点方式」を採用していたものの、2006年に国際ルールが見直され、「上限なし方式」に変更された。日本代表のメダル獲得数は歴代最多の97個、2020年東京大会でも活躍が期待されている。

【種目】
・団体(男子/女子)
・個人総合(男子/女子)
・種目別ゆか(男子/女子)
・種目別あん馬(男子)
・種目別段違い平行棒(女子)
・種目別つり輪(男子)
・種目別平均台(女子)
・種目別跳馬(男子/女子)
・種目別平行棒(男子)
・種目別鉄棒(男子)

シモーネ・バイルズ(アメリカ)

 近年の女子体操界は『シモーネ・バイルズSimone Arianne Biles』の独壇場といっても過言ではない。同選手は1997年生まれの23歳、2016年リオ大会で4冠(一種目で銅)を達成し、東京大会でも金メダルの最有力候補と言われている。なお、2019年の世界選手権では出場した種目を完全制覇(5冠)、同選手権でのメダル獲得個数25個は、男女を通じて世界歴代最多である

 シモーネ・バイルズは、女子体操界史上初のアフリカ系アメリカ人チャンピオンである。天性のバネと身体能力、圧倒的な演技力は他者を寄せ付けず、歴史を塗り替え続けてきた。しかし、そんな天才アスリートでも、肌の色で偏見/差別を受け悩んだこともあるという

 同選手の実母はドラッグとアルコ―ル依存症だったため、幼い頃に祖父の養子となり、6歳から体操を始めた。競技を始めてからの成長ぶりは凄まじく、全米ジュニア選手権を制覇、15歳でシニアの全米代表に選ばれ現在に至る。

 シモーネ・バイルズの武器は、物事をトコトン楽しむ明るい性格と、限界まで自分を追い詰める「ストイックさ」にあるという。天性のバネと身体能力は「天賦の才」、それにストイックさ(1日10時間超のトレーニング)が加われば、怪物が誕生することは想像に難くない。シモーネ・バイルズは東京大会で個人、団体の5冠に挑戦する

まとめ
シモーネ・バイルズは女子体操史上初のアフリカ系アメリカ人チャンピオン。東京大会では個人、団体の5冠を狙う
天賦の才と限界まで自分を追い詰めるストイックさが加われば、鬼に金棒である

選手名シモーネ・バイルズ
Simone Arianne Biles
出場競技/種目個人/団体
オリンピック出場実績2016年リオ/4冠
主な戦績世界選手権通算成績
金メダル/19個
銀メダル/3個
銅メダル/3個
※世界歴代最多

外部サイトへのリンク
シモーネ・バイルズ 公式webサイト

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オリンピック『ボクシング』の国別メダル獲得数(抜粋)は以下の通りである。

順位国/地域
1アメリカ502440114
2キューバ37191773
3イギリス18132556
4ソビエト14191851
5イタリア15151747
41日本2035

 ボクシング(拳闘)は1904年セントルイス大会からオリンピックに採用された。女子が採用されたのは2012年ロンドン大会からである。メダル獲得数はアメリカが突出して多いものの、近年はキューバ代表が台頭しており、各階級の上位争いは混沌としている。なお、2016年リオ大会からプロ選手の参加が解禁された。

 プロ選手の参加が解禁されたといっても、当面はどの階級もアマチュア選手たちによるメダル争いになると予想されている。プロとアマチュアでは試合の間隔、調整方法が全く異なるためだ。オリンピックでは連日体調および体重管理に務めねばならず、大金を稼ぐプロ選手がリスクを犯してまで参戦する可能性は低いだろう

【種目】
男子
・フライ級(48kg~52kg)
・フェザー級(52kg~57kg)
・ライト級(57kg~63kg)
・ウェルター級(63kg~69kg)
・ミドル級(69kg~75kg)
・ライトヘビー級(75kg~81kg)
・ヘビー級(81kg~91kg)
・スーパーヘビー級(91kg超)
女子
・フライ級(48kg~51kg)
・フェザー級(54kg~57kg)
・ライト級(57kg~60kg)
・ウェルター級(64kg~69kg)
・ミドル級(69kg~75kg)

シル・ロマチェンコ(ウクライナ)

 先に述べた通り、オリンピックボクシングへの出場要件が緩和され、2016年リオ大会からプロ選手の参加が認められている。ここで紹介する『ワシル・ロマチェンコ(Vasyl Anatoliyovich Lomachenko)』は、2008年北京大会および2012年ロンドン大会(共にライト級)で金メダルを獲得し、プロに転向した怪物ボクサーだ

 アマチュア時代の戦績(397戦396勝1敗)も素晴らしいが、プロに転向してからの活躍はさらに凄まじい。史上最速での3階級制覇、さらに「パウンド・フォー・パウンド(階級を無視したランキング)」でも世界のトップ3に入り、名実ともに世界のトップボクサーの仲間入りを果たした

 ワシル・ロマチェンコは、機械のように正確無比なコンビネーションとテクニックで対戦相手を追い詰める。なお、プロ転向2戦目で2階級王者に挑戦し判定で敗れたものの、それ以降は13連勝と圧倒的な強さを披露、次の狙いはライト級の4団体統一王者だという。

 残念ながら同選手が東京オリンピックに出場する確率は限りなくゼロに近いだろう。数億、数十億円のファイトマネー、スポンサー料を貰える世界王者が、ケガのリスクを冒してまでオリンピックに参加するとは到底思えない。なお、パウンド・フォー・パウンド最強のボクサーが合意したスポンサー契約のひとつは、5年11試合で410億円とのこと。トップボクサーの住む世界は、まさに異次元である。

まとめ
2008年北京大会、2012年ロンドン大会の金メダリスト。戦績は他の追随を許さない
同選手が東京大会に出場する確率は限りなくゼロに近い

選手名ワシル・ロマチェンコ
(Vasyl Anatoliyovich Lomachenko)
出場競技/種目男子ライト級
オリンピック出場実績2008年北京/金メダル
2012年ロンドン/金メダル
主な戦績アマチュア戦績397戦396勝1敗
プロ戦績15戦14勝1敗
世界最速3階級制覇

外部サイトへのリンク
ワシル・ロマチェンコ 公式webサイト

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#LomaLopes #2020 🥊

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クラレッサ・シールズ(アメリカ)

 『クラレッサ・シールズ(Claressa Shields)』はアフリカ系アメリカ人の女性ボクサーである。2012年ロンドン大会女子ミドル級で金メダルを獲得、そして2016年リオ大会で同階級を連覇した。しかし、輝かしい実績からは想像できないほど厳しく苦しい経験も体験しており、2歳の時には父親が刑務所に収監されるなど、家庭環境も決して良くなかった

 中学時代にボクシングを始めると、恵まれた体格(178cm、70kg超)を活かしメキメキ成長、2012年ロンドン大会に出場した時は17歳だった。その後も学業とボクシングを両立させ、アメリカ国内のタイトルを数えきれないほど獲得し、オリンピックを連覇したことでプロに転向、現在に至る

 プロ転向後の戦績も素晴らしく、僅か4戦目で女子スーパーミドル級世界王者になり、翌年には女子ミドル級の世界王者を撃破、2階級制覇を達成する。さらに2019年には女子ミドル級の4団体(WBA、WBC、WBO、IBF)を統一し、名実ともに一流ボクサーの仲間入りを果たした。

 クラレッサ・シールズの家族で高校を卒業した者はおらず、厳しい環境で育ったことは先に述べた通りだ。しかし、家族の助けを借り、同選手は高校を無事卒業、オリンピック連覇を達成し、プロの世界に飛び込んだ。東京オリンピックに出場するか否かは不明だが、エントリーされれば、女子ミドル級3連覇という偉業に挑戦する権利を得る。天才女子ボクサーの活躍と今後の動向に注目したい。

まとめ
2012年ロンドン大会、2016年リオ大会女子ミドル級で金メダルを獲得
東京オリンピックへの出場は未定。エントリーされれば同階級3連覇という偉業に挑戦する権利を得る

選手名クラレッサ・シールズ
(Claressa Shields)
出場競技/種目女子ミドル級
オリンピック出場実績2012年ロンドン/金メダル
2016年リオ/金メダル
主な戦績現女子世界ミドル王者
4団体統一成功

外部サイトへのリンク
TEAM USA 公式ホームページ

カヌー目次に戻る

オリンピック『カヌー』の国別メダル獲得数(抜粋)は以下の通りである。

順位国/地域
1ハンガリー25292680
2ドイツ32182070
3ソビエト2913951
フランス891936
5ルーマニア10101434
44日本0011

 2020年東京大会のカヌー競技場は「海の森水上競技場」と「カヌー・スラロームセンター」の2か所。前者では複数の出場国が同時にスタート、順位を競う「スプリント(フラットウォーター)」、後者は急流を模したコースでタイムを競う「スラローム」が行われる。

 同競技は欧州勢の活躍が特に目立ち、その中でもハンガリーとドイツの強さが際立っている。また、体力やパワーだけでなく「経験」が勝敗に大きく左右する競技と言えるだろう。経験豊富なメダリストたちは長年の経験と勘、スキルを駆使し、世代交代を狙う若手選手たちは、若さと体力でベテランに対抗するのだ。なお、日本代表のメダル獲得実績は2016年リオ大会の銅メダルのみ。

【種目】
スラローム
・カヤック(シングル)(男子/女子)
・カナディアンシングル(男子/女子)
スプリント
・カヤックシングル 200m(男子/女子)
・カヤックシングル 1,000m(男子)
・カヤックシングル 500m(女子)
・カヤックペア 1,000m(男子)
・カヤックペア 500m(女子)
・カヤックファア 500m(男子/女子)
・カナディアンシングル 1,000m(男子)
・カナディアンシングル 200m(女子)
・カナディアンペア 1,000m(男子)
・カナディアンペア 500m(女子)

セバスティアン・ブレンデル(ドイツ)

 カヌー大国ドイツのエース『セバスティアン・ブレンデル(Sebastian Brendel)』は、2007年から国際大会に参戦、2012年ロンドン大会の「カナディアンシングル 1,000m(男子)」で金メダルを獲得した。さらに4年後のリオ大会では1,000mと2,000mの2冠を達成、2020年東京大会でもメダルの筆頭候補に挙げられている。

 セバスティアン・ブレンデルの戦績は圧倒的で、ドイツ史上最高のカヌー選手と言っても過言ではない。国際大会で獲得したメダルの数は計38個、うち28個は金メダルというから驚きだ。同選手最大の武器は、巨体から繰り出される豪快な「フォワードストローク(パドルで漕ぐ)」である。

 パドルを1本しか使わないカナディアンシングルでは、身長が高くリーチの長い選手ほど「ひと漕ぎ」に力を加えやすい。基礎体力や技術ももちろん必要だが、高身長は大きなアドバンテージになるのだ。同選手は日頃の鍛錬に加えて、192cm92kgの巨体をフルに活かし、パドルを漕ぐ。31歳になった今でも世界のトップレベルを維持しており、ライバルは国内のチームメートおよび、欧州にいる数名の強敵のみである。

 オリンピックのカヌー競技で同一種目を3連覇した選手は僅か1名、セバスティアン・スレンデルは2020年東京大会で偉大な先人と肩を並べるべく、調整を進めている。カヌー大国を牽引し続ける英雄は、東京でも常人離れしたフォワードストロークを見せてくれるだろう

まとめ
同選手は国際大会で38個のメダルを獲得し、ドイツの英雄と呼ばれている
東京大会では同一種目3連覇の偉業がかかる。常人離れしたフォワードストロークに期待

選手名セバスティアン・ブレンデル
(Sebastian Brendel)
出場競技/種目カナディアンシングル 1,000m(男子)他
オリンピック出場実績2012年ロンドン/金メダル
2016年リオ/2冠
主な戦績国際大会通算成績
金メダル/28個
銀メダル/9個
銅メダル7個

外部サイトへのリンク
セバスティアン・ブレンデル 公式webサイト

ダヌタ・コザック(ハンガリー)

 ドイツと並ぶカヌー大国ハンガリーで女傑の異名を持つ『ダヌタ・コザック(Kozák Danuta)』。2012年ロンドン大会では「カヤックシングル 500m(女子)」他1種目を制し2冠を達成。さらに2016年リオ大会ではカヤックシングル、ペア、フォアの3種目で金メダルを獲得し、同年ハンガリー勲章を授与した。

 同選手は世界選手権で14個、ヨーロッパ選手権では16個、そしてオリンピックで5個、計35個の金メダルを獲得しており、圧倒的な強さで女子カヌー界を引っ張って来た。しかし、2019年の世界選手権ではまさかの無冠に終わり、2020年東京大会に向けた国内の代表争いは混迷の様相を呈している。

 先に述べた通り、ハンガリーはカヌーで最も成功を収めた国のひとつであり、国内の競技レベルは非常に高い。さらに世界の競技レベルも年々向上し、有望な若手選手が次々に現れる。ダヌタ・コザックは現在33歳、1児の母でもあるママさんアスリートは、2019年の世界選手権の反省を活かし、東京大会を目指すと明言した。

 カヌー競技(特にシングル)では体力と腕力が勝敗を大きく左右する。ペアとフォアであればチームワークで補うことも可能だが、体力と腕力があって困ることはない。若手の有望選手たちは若さを全面に押し出したフォワードストロークでレースを支配するのだ。ダヌタ・コザックは、他の追随を許さない圧倒的な経験値を武器に、東京大会を目指しパドルを漕ぐ。

まとめ
2012年ロンドン大会は2冠、2016年リオ大会では3冠を達成した女傑
33歳のママさんアスリートは、己の限界を決めず、東京大会を狙う

選手名ダヌタ・コザック
(Kozák Danuta)
出場競技/種目カヤックシングル 500m(女子)他
オリンピック出場実績2012年ロンドン/2冠
2016年リオ/3冠
主な戦績世界選手権通算14勝
ヨーロッパ選手権通算16勝
ママさんアスリート

外部サイトへのリンク
ダヌタ・コザック フェイスブック