◎日本放送協会(NHK)によると、地震の影響でケガをした人は120人を超えたという。
2021年2月14日 AP通信/日本、福島県相馬市、高速道路に土砂が流入した

報道によると、日本の東北地方で2月13日深夜に発生した地震による死者は現時点では確認されていないという。地震の規模はマグニチュード7.3、震源の深さは55キロ。

日本放送協会(NHK)によると、地震の影響でケガをした人は120人を超えたという。

深度5以上の揺れを観測した地域周辺では大規模な停電が発生し、多くの家屋で被害が確認された。

10年前の東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた福島県の原子力発電所も大きな揺れに見舞われている。

電力会社およびNHKによると、廃炉準備中の福島第二原発1号機の使用済み核燃料を保管するプールの水の一部が揺れの影響であふれたものの、被爆の恐れはなく、その他の被害は確認されていないという。

地震による津波は発生せず、新幹線や在来線が停電と安全確認を行う影響で停止したが、電力供給は14日午前の時点でほぼ解消した。

ソーシャルメディアには地震発生時の映像や被災状況を示す写真が多数投稿された。

あるSNSユーザーは、「10年前の地震(東日本大震災)で自宅が流されたことを思い出します。今回は食器の一部が割れただけで済みましたが、余震を考慮し避難所に避難しました」と投稿した。

専門家は今後1週間程度、同程度の地震が発生する可能性があると警告している。

加藤勝信 官房長官は14日午前の記者会見で、現地の被害状況を速やかに確認すると述べた。

菅義偉 首相は記者団に対し、「危機管理センターを設置し、被災地の支援にあたる。人命を第一に考え、対応を続ける」と語った。

専門家によると、今回の地震のエネルギー量は東日本大震災の約350分の1だという。

・東日本大震災:M9.0(約200京ジュール)
・今回の地震:M7.3(約5.600兆ジュール)
・エーゲ海地震:M7.0(約2,000兆ジュール)

2011年3月の東日本大震災による死者および行方不明者は18,000人以上、10万人以上が負傷し、40万戸以上の建造物が全壊もしくは半壊した。

厚生労働省およびNHKは、避難所に避難する際の注意事項をいくつか紹介している。当局者は声明で、「避難所のコロナ感染予防対策を徹底する」と述べた。

NHKの取材に応じた専門家は、「マスクを着用し、可能な限り社会的距離を確保してほしい。距離を確保することが難しければ、背を向けて座るとよい」と述べたうえで、「命を守ることが最優先であり、コロナが怖いか避難しないということは避けてほしい」と呼びかけた。

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