沖縄県のおすすめ観光スポット2020年最新版(PART2)を紹介する。なお、個人的な主観で選んでいることをご理解いただきたい。

5月25日、47都道府県に出されていた緊急事態宣言が全て解除された。政府と国民の努力で感染はひと段落つき、日本全土が経済活動再開に向けて一斉に動き出した。

しかし、都道府県をまたぐ移動はしばらく自粛が必要である。それと同時に、コロナウイルスと共存する「新生活スタイル」の確立、感染防止対策の徹底、旅行を楽しめる環境作りが必要になるだろう。

今回は浦添市他3市1郡の観光スポットを紹介する。1日も早い旅行および観光の全面解禁に向け、今はもう少しだけ自粛生活を継続しよう。

目次

 1.浦添市
   ・ハクソー・リッジ
   ・屋富祖通り
 2.豊見城市
   ・くぅーすの杜 忠孝蔵
   ・トゥドゥルチガー
 3.糸満市
   ・南山城跡
   ・轟の壕
 4.南城市
   ・サボテン畑
   ・ミーグスク
 5.島尻郡
   ・ギーザバンタ
   ・ナガンヌ島

まとめ

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自治体浦添市
(Urasoe city)
市庁舎所在地〒901-2501
沖縄県浦添市安波茶1-1-1
総人口115,025人
代表的な名産/特産品てだ桑茶
桑の実アイス
泡盛
平成31年度当初予算820億円

沖縄県南部、那覇市の北に位置する『浦添(うらそえ)市』は、全国トップクラスの出生率と人口増加率を誇る同県第4の都市である。1945年の沖縄本土決戦において、浦添村民(現浦添市)の約半数が犠牲となり、人口は10,000人以下にまで減少した。

しかし、戦後復興が進み、高度経済成長期に入ると那覇市のベッドタウンとして町は大きく発展。人口は10倍以上に増加し、今なお右肩上がりで上昇し続けている。さらに、自動車関連企業、複合商業施設、県内の卸売企業、観光関連企業が同市内に集中し、巨大物流ターミナルが形成された。

2019年、日本最南端の鉄道「ゆいレール」が延伸され、同市内の「経塚(きょうづか)駅」「浦添前田駅」「てだこ浦西駅(終点)」が運開した。これに伴い同市東部エリアではニュータウン計画が次々と発表され、2022年には大型ショッピングモール「イオン浦西」もオープンする予定である。

浦添市

ハクソー・リッジ

2017年に公開された映画『ハクソー・リッジ』は、現浦添市仲間地区の「前田高地」一帯で繰り広げられた激戦を描いた作品である。第二次世界大戦末期、前田高地は米兵に「Hacksaw Ridge」、ノコギリのような尾根を有した”攻略困難な地”と恐れられた。

同地はその名の通り、高台を形成している。米軍はハクソー・リッジの制圧が沖縄本土決戦勝利のカギを握ると考え、これに対し日本(沖縄)軍も、同地の重要性を十分認識していた。高低差のある地域での戦闘は、高台側が圧倒的に有利である。地の利を活かした沖縄軍は、圧倒的な戦力を有する米軍相手に一歩も引かず、結果、両軍合わせて10万人以上(諸説あり)の死傷者を出した。

ハクソー・リッジこと前田高地は、当時の姿を今もしっかり残している。現地へのアクセスはレンタカーもしくは「ゆいレール」を利用しよう。「浦添前田駅」から徒歩20分、緑に囲まれた広大な「浦添大公園」の中を進むと、峻険な地に囲まれた目的地が見えてくる。

戦時中、同地に緑はなく、地面がむき出しの状態だった。現在は緑に覆われているため、高台から全容を把握することはできないが、沖縄軍は前田高地の北西部にある「浦添城跡」とその周辺一帯を死守したかったのである。同地の標高は約120m~150mほど。緩やかな坂と階段を利用すれば頂部にたどりつくことは容易だが、映画の舞台になった「断崖絶壁とノコギリのような尾根」を上るとなると話は別である。

高台には、同地で命を落とした沖縄県民、日本兵、そして米兵を鎮魂する「前田高地平和之碑」が建立されている。当時、アメリカとは敵味方に分かれて戦ったが、今では日本に欠かすことのできない大切な同盟国になった。この慰霊碑は、「国籍、肌の色、宗教などの理由」で今もなお続く世界各地の戦争を全否定する存在だと、私は勝手に思っている。

同地で息絶えた米兵も人の子である。沖縄県民はそれを十二分に理解し、ハクソー・リッジやひめゆりの塔を「平和の象徴」として掲げ、戦争行為を100%否定するのだ。最後に、前田高地周辺には「国の史跡」が数多く残されている。また、高台らしく景色も大変素晴らしい。緑に覆われた公園内を散策しつつ、沖縄本土決戦の遺構を見学すると良いだろう。

まとめ
ハクソー・リッジは、沖縄本土決戦の激戦地、前田高地の通称である

戦争の遺構を見学することで、平和の尊さと恒久平和の重要性、戦争が無意味であることを理解できる

観光スポットハクソー・リッジ
(はくそー・りっじ)
所在地〒901-2103
沖縄県浦添市仲間2-53
地図
※クリックでGoogle map起動
①那覇港→ハクソー・リッジ
②那覇空港→ハクソー・リッジ
①アクセス国道390号線、国道58号線、学園通り、県道153号線を経由、目的地まで進む(約23分)

到着
②アクセス国道332号線、国道58号線、学園通り、県道153号線を経由、目的地まで進む(約24分)

到着

外部サイトへのリンク
浦添市 公式ホームページ

屋富祖通り

沖縄本土決戦の地”ハクソー・リッジ”を見学した後、さらに戦争遺構に足を運ぶと、間違いなくブルーな気分になる。「ブルーな気分んかいないん?うんじょーいくさぬくとぅてぃーちん理解していいびらんやー」と沖縄県民に怒られそうだが、”メリハリ”をつけることも大切だと私は思う。悲しい気分になった後は、別の何かで落ち込んだ気分を盛り上げるのである。

ここで紹介する『屋富祖(やふそ)通り』は、浦添市のディープ系(?)観光スポットである。なお、酒(主に泡盛)を浴びるほど飲んでいただきたいので、現地へのアクセスは徒歩もしくはタクシー限定とする。すなわち、ホテルは同市屋冨祖地区周辺もしくは、現地に近い那覇空港周辺を選択したい。

私が仕事の都合で宿泊したホテル「Sunset Hills Inn Naha」からタクシーで約10分、国道58号線”屋冨祖交差点”から東に続く道路が屋冨祖通り(県道38号線)である。同エリアは沖縄最大歓楽街”松山(那覇市)”のような華やかさはないが、古き良き時代を彷彿とさせるディープな店がいくつも軒を連ねている。

浦添市民に「華やかさがねーん?大した度胸やいびーさぁ。おーえーやれー喜んっしこーいびーんさぁ」とビンタされそうだが、事実なので一歩も引くつもりはない。しかし、「華やかさがない=ショボい」と考えるのは大きな間違いだ。確かに同エリアで可愛いお姉ちゃん(?)やミニスカを履いたお姉ちゃん(?)に遭遇する可能性は極めて少ない(ないこともない)。それでも、同エリアでしか味わえないディープな町の雰囲気には、お姉ちゃんに匹敵する良さがあると、私は確信している。

同エリアの居酒屋は、「大衆酒場」「普通の居酒屋」「スナック」「BAR⤴」「CLUB⤴」の3つに分類される。今回はぜひディープな雰囲気を味わってほしいので、迷わず大衆酒場を選択すること。なお、私は「おきなわばんざい」という普通の居酒屋で記憶を失い、ホテル自室前の廊下でドアノブを持ったまま熟睡していた。

酒豪の方は居酒屋をハシゴしつつ、町のディープな雰囲気を楽しんでほしい。そして、泡盛をたらふく飲んだ後は、〆(しめ)のステーキもお忘れなく。「01ステーキ」もしくは通りをウロウロしている浦添市民におすすめのステーキ店を教えてもらうと良いだろう。

まとめ
屋冨祖通りは、浦添市のディープな飲み屋街。華やかさはないが、ドロッとしたディープな雰囲気を楽しめる

泡盛をたらふく飲んだ後は、〆(しめ)のステーキをお忘れなく

観光スポット屋富祖通り
(やふそどおり)
所在地〒901-2133
沖縄県浦添市屋富祖
地図
※クリックでGoogle map起動
①那覇港→屋富祖通り
②那覇空港→屋富祖通り
①アクセス国道390号線、国道58号線、県道38号線を経由、目的地まで進む(約15分)

到着
②アクセス国道332号線、国道58号線、県道38号線を経由、目的地まで進む(約16分)

到着

外部サイトへのリンク
うらそえナビ 公式ホームページ

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自治体豊見城市
(Tomigusuku city)
市庁舎所在地〒901-0292
沖縄県豊見城市宜保1-1-1
総人口63,526人
代表的な名産/特産品マンゴー
サトウキビ
シークワーサー
平成31年度当初予算329億円

豊見城(とみぐすく)市』は、那覇市の南に位置する。同市は浦添市と並び、沖縄県で最も勢いのある町と言われている。第二次世界大戦で多くの死者を出した時は豊見城村と名乗っていたが、高度経済成長期以降、立地の良さに注目した企業の進出とベッドタウン化が一気に進み、町は劇的に発展。それに伴い、町ではなく”市制体勢”に移行した。

代表的な名産/特産品は「マンゴー」「サトウキビ」「シークワーサー」など。パッションフルーツ栽培に力を入れており、特に良質なマンゴーは浦添市を代表する大人気商品に成長した。なお、同市は沖縄で初めてそれの栽培方法を確立、県全土に情報を発信した。結果、平成12年に「マンゴーの里」として正式に認定された。

豊見城市は沖縄の玄関口「那覇空港「と「那覇港」からアクセスしやすく、また、ホテルや飲食店、歴史のある素晴らしい観光スポットに恵まれている。さらに、本州ではまず見ることのできない少し変わった遺跡、重要文化財などが市内に点在しており、観光客の分散にも一役買っているという。

豊見城市

くぅーすの杜 忠孝蔵

くぅーすの杜 忠孝蔵(ちゅうこうぐら)』は、豊見城(とみぐすく)市西部に本社を置く「忠孝酒造㈱」の酒蔵兼醸造所である。なお、忠孝とは「主君への”忠義”と親への”孝行”」を意味する。優しく穏やかな沖縄県民にピッタリの言葉であろう。

タイ米を黒麹(くろこうじ)菌で発酵、いくつかの製造工程を経て泡盛は完成する。しかし、同社は黒麹ではなく「マンゴー果実酵母」を使ってタイ米を発酵。これにより、仕上がりの風味と味がよりフルーティになるという。

現地へのアクセスはレンタカーもしくはタクシーを利用しよう。県道256沿いに建つ赤い瓦の事務所と木造づくりの大きな蔵が目印である。なお、酒蔵見学を希望する場合は、事前予約を行っておきたい。飛び込みでも対応いただけるが、観光シーズンは混雑するため、予約した方が無難である。

同社は、商品を発酵もしくは販売する際に使用する”かめ”も自社製造している。自分たちの造った酒は自分たちの作ったかめに入れて発酵(販売)させる、自社の商品に自信と誇りを持ち、愛情をかけて”育てた”泡盛が旨くないわけがない。しかし、「マンゴー系のフルーティなお酒は苦手なんです」という方は、通称「マンゴー泡盛」の仕上がりが心配になるはず。

試飲グラスを手に取った瞬間、”バニラ”の甘い香りが鼻腔を優しく刺激する。しかし、決して”甘ったるい”香りではない。意識しなければそれと分からないほど”ほのかに”香っており、黒麹仕立ての標準的な泡盛と大差ないように思えるはずだ。また、味は標準的なそれよりほのかに甘く感じるものの、口当たりスッキリで、フルーツの存在はほとんど感じない。

結論、マンゴー系のフルーティなお酒が苦手な方でも、同社のマンゴー泡盛に抵抗を感じることはまずないと思う。カクテル系が好きな方は、それ本来の味を際立たせるロックもしくはストレートで飲むと良いだろう。ただし、度数は40度前後のものがほとんど、お酒に強くない方は注意である。

最後に、同社のオリジナル”かめ”は、お土産や記念の品にピッタリである。また自分だけのオリジナルボトルを作ることもできるので、興味のある方はぜひ。

まとめ
くぅーすの杜 忠孝蔵の人気商品は、バニラのほのかな香りを漂わせるマンゴー泡盛

同社内のショップで商品を購入できる。お土産やホテルでの宴会用(?)におすすめだ

観光スポットくぅーすの杜 忠孝蔵
(くぅーすのもり ちゅうこうぐら)
所在地〒901-0232
沖縄県豊見城市字伊良波556-2
地図
※クリックでGoogle map起動
①那覇港→くぅーすの杜 忠孝蔵
②那覇空港→くぅーすの杜 忠孝蔵
①アクセス国道331号線、県道7号線、県道256号線を経由、目的地まで進む(約17分)

到着
②アクセス国道331号線、県道231号線、県道256号線を経由、目的地まで進む(約16分)

到着

外部サイトへのリンク
忠孝酒造㈱ 公式ホームページ

トゥドゥルチガー

豊見城市の住宅街の一角にある『トゥドゥルチガー』、通称「轟泉(ごうせん)」は、史跡マニア必見の歴史系観光スポットである。なお、トゥドゥルチガーという名は、琉球王国時代、「住民の生活に欠かせない水源」という意味を込めて名付けられたという。

目的地周辺に駐車場はないため、「豊見城総合公園内駐車場(無料)」を利用する。県道7号線を南に800mほど進むと、縦横10mほどの小さなくぼ地(松の木が目印)が見えてくる。その中には石段、手すり、緑地帯、中央に小さな池が整備されている。トゥドゥルチガーは今もなお水源として機能しており、同エリア一帯に潤いをもたらしているのである。

トゥドゥルチガーから北に延びる緑地帯は「せせらぎ公園」と呼ばれ、その地下には水源(水路)がある。同エリアから県道7号線の西側にある町道を北上、緑に覆われた公園の中に入ると、水の流れる音が聞こえるはずだ。

せせらぎ公園の中に形成された「轟の滝」も、トゥドゥルチガー(住民の生活に欠かせない水源)を構成する要素のひとつである。高さ5mほどの滝と立派な滝つぼは、住宅街のオアシスのように見える。琉球王国時代、人々は滝つぼから水を汲み、それを生活用水として利用していたという。

公園内を進むと、滝つぼ周辺まで近づくことができる。同エリアは高速道路と町道、マンションやオフィスに囲まれおり、”室外機”がフル稼働する時期になると、ものすごく熱い。しかし、滝つぼ周辺のくぼんだエリアに入ると、気温が1~2度ほど下がったように感じるはずだ。

琉球王国時代、トゥドゥルチガーは枯れることのない水源として人々の生活を支えていた。田んぼや畑に引く河川が水不足に陥った時も、この水源だけは決して枯れなかったという。そして、とめどなく流れ出る地下水は”信仰の対象”となり、人々の生活を守る”守り神”として崇められるようになった。

戦後、国の史跡に指定されて以降も、市民はトゥドゥルチガーへの信仰を継続し、清掃や手入れを欠かさず行っている。最初に見た小さなくぼ地エリアと滝は、住民の生活に欠かせない水源から、「豊見城市の守り神」となり、今も町に潤いをもたらし続けている。

まとめ
トゥドゥルチガーは、せせらぎ公園一帯を潤す水源の総称

住宅街の中に形成された滝と滝つぼ周辺は、市民の憩いの場になっている

観光スポットトゥドゥルチガー
(とぅどぅるちがー)
所在地〒901-0212
沖縄県豊見城市字平良
地図
※クリックでGoogle map起動
①那覇港→トゥドゥルチガー
②那覇空港→トゥドゥルチガー
①アクセス国道390号線、国道329号線、県道11号線を経由、目的地まで進む(約17分)

到着
②アクセス国道332号線、国道331号線、県道7号線を経由、目的地まで進む(約16分)

到着

外部サイトへのリンク
豊見城市 公式ホームページ

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自治体糸満市
(Itoman city)
市庁舎所在地〒901-0392
沖縄県糸満市潮崎町1-1
総人口60,485人
代表的な名産/特産品パッションフルーツ
イカボール
ニガウリ
平成31年度当初予算463億円

糸満市』は沖縄本土決戦”終戦の地”である。日本軍の敗北が事実上決定(沖縄軍最高指揮官自決)した6月23日は「慰霊の日」に制定され、同市南部の「平和記念公園」で「沖縄全戦没者追悼式」が開催される。

糸満市の主要産業は農業、漁業、観光業。高度経済成長期に入ると、企業や大型商業施設などの進出が相次ぎ、人口は猛烈な勢いで増加した。また、町の発展に伴い観光人気も右肩上がりで上昇し、特に戦争関連遺産は同市を代表する観光資源になった。

同市には「広島原爆ドーム」「長崎平和記念公園」と並ぶ国内で最も有名な戦没者慰霊費のひとつ、「ひめゆりの塔」がある。戦争の悲惨さと恒久平和の重要性を後世に伝える重要な施設なので、同県を訪れた際には必ず立ち寄っていただきたい。

糸満市

南山城跡

約700年ほど前、琉球王国が誕生する以前の沖縄は、三つの国に分割され、中国でいう「三国時代」、日本の「戦国時代」のように、激しい領土(覇権)争いが繰り広げられていたと言い伝えられている。その中のひとつ「南山(なんざん)王国」の本拠地、「南山城(なんざんぐすく)」は、現糸満市の南西部に築城された。

15世紀、南山王国は覇権争いに敗れ滅亡、それに伴い南山城も破却されたと考えられているが、正確な年は分かっていない。ここで紹介する『南山城跡(なんざんじょうし)』は、かつて同王国の本拠地があった地に整備された観光スポットである。

目的地周辺に駐車場はない。レンタカーは「糸満市立高嶺中学校」前の町道(広いスペースがある)に止め、徒歩で城跡を目指そう。町道から続く石段を上り、苔の蒸した鳥居を通過、その先にある「南山神社」の東側が城跡の遺構である。小さな石垣と城壁の一部、死者を祀っていたとされる「拝所(ウガンジュ)」、城を覆うように植えられた樹齢数百年の強大な「ガジュマル」が同地の歴史を物語っている。

沖縄には、「神社に信仰の対象を祀る」という習わし(文化)がなかった。その代わりに建立されたのが拝所である。また、石や水源なども信仰の対象になり、人々は神様やご先祖様はあらゆるものに宿ると信じていた。そして信仰の対象になったものは、神社と同じ役目を果たしたのである。同県に現存する神社は10社ほど。全国でも群を抜く少なさだが、同県にはそれと同じ役目を果たすものがたくさんある、と理解してほしい。

南山神社(1930年)には、南山王国の歴代国王が祀られている。なお、本堂にはカギがかけられており、しめ縄なども設置されていないが、神聖な地であることに変わりはないため、二礼二拍一礼ののち、御祭神に祈りを捧げよう。

本殿の奥には拝所(石棺)が設けられている。この下に歴代国王たちが眠っている、と考えられているが、詳細は不明。琉球王国およびそれ以前に存在した王国は、巨大な石と岩を組み合わせて”陵墓(王を祀る墓)”を造った。ただし、石室全体を土で覆う”古墳”とは違い、表面(石)が剥き出しの状態なので、一目でそれと分かる。

最後に、同地は知る人ぞ知る”心霊スポット”のひとつでもある。陵墓は手入れもされずボロボロ。さらに、本堂のカギを破壊しようとした不届き者まで現れた。結果、死者を侮辱する行いに憤怒した歴代国王たちの霊が現世に戻り、徘徊するようになった、と言い伝えられている。

まとめ
南山城跡は、南山王国の本拠地、「南山城(なんざんぐすく)」の遺構

心霊スポットとしても有名。夜になると歴代国王たちが陵墓周辺を徘徊している、かもしれない

観光スポット南山城跡
(なんざんじょうせき)
所在地〒901-0325
沖縄県糸満市字大里1901
地図
※クリックでGoogle map起動
①那覇港→南山城跡
②那覇空港→南山城跡
①アクセス国道390号線、国道329号線、県道11号線、県道7号線を経由、目的地まで進む(約25分)

到着
②アクセス国道331号線、県道250号線を経由、目的地まで進む(約22分)

到着

外部サイトへのリンク
糸満市 公式ホームページ

轟の壕

既に述べた通り、糸満市は沖縄本土決戦終戦の地、すなわち、「最終決戦が行われた地」である。犠牲になった糸満市民は推定約12,000人。住民の50%が命を落としたと言われている。

同市西部、住宅街から離れた場所に全長約100mの自然洞穴、『轟の壕(とどろきのごう)』はある。ここは、アメリカ軍の攻撃から逃れるための待避所として利用された。600~1,000人以上の市民が洞穴に入り、生き永らえようとしたのである。しかし、市民に牙をむいたのは、暴走した日本兵だった。

轟の壕に避難した沖縄県知事、県庁幹部、職員、市民は日本兵の監視下に置かれ、敗戦濃厚だったにも関わらず、投降することを禁止された。さらに、一部の兵士が女性たちを暴行、殺害するなどの暴挙に出たことで、待避所であったはずの洞穴は地獄と化した。

6月24日、日本(沖縄)軍の敗北が事実上決定(6月23日)した翌日。非難した沖縄県知事他約600人は日本兵の説得に成功、投降しアメリカ兵に保護された。なんとも恐ろしい話だが、現在同地は自由に出入り可能な観光スポットになっている。立ち入る際の注意事項は以下の通り。

【注意事項】
①洞穴内の慰霊所に花と線香をお供えすること
②内部は足元が悪く、真っ暗である。歩きやすい靴と懐中電灯必須。
③汚れてもよい服装で立ち入ること。合羽やアノラックがあると安心。
④一人の方は、市のボランティアガイドに同行をお願いしたい。
女性の霊を見た、という目撃情報多数。感じやすい方は近づかないこと。

現地に案内板や標識は一切ない。しかし、「目的地前の町道」まで行けば、どこが入り口か一目で理解できるはずだ。階段の先から放たれる禍々(まがまが)しい気配に気づかない方はまずいない。薄暗い林道を50mほど進むと、漆黒の闇に包まれる洞穴の入り口が現れる。

階段を下ると、明かりの届くスペースに一つ目の慰霊所がある。花と線香をお供えし、祈りを捧げよう。同地が危険な心霊スポットとして恐れられる理由は、無抵抗な市民が味方と信じていた日本兵に殺害されたためである。自らの意思で”お国のために尽くした”のではなく、味方に犯され、そして殺された。これ以上に惨く悲惨な死、いわゆる憤死はない

憤死した者は十中八九、怨霊になる。怨霊になった者を供養すべく慰霊所が設置され、近くの住人たちは今でも定期的に花や線香をお供えしているという。真っ暗な通路と階段を100mほど進み、最深部の慰霊所(二カ所目)に到着したら、もう一度お供えし、怨霊たちに「鎮まりたまえ」とお祈りすること。

まとめ
轟の壕は、沖縄本土決戦末期に利用された自然洞穴

霊の目撃情報多数あり。立ち入る際は、命を落とした者に敬意を表し、120%の力で祈りを捧げること

観光スポット轟の壕
(とどろきのごう)
所在地〒901-0363
沖縄県糸満市字伊敷
地図
※クリックでGoogle map起動
①那覇港→轟の壕
②那覇空港→轟の壕
①アクセス国道390号線、国道331号線を経由、目的地まで進む(約22分)

到着
②アクセス国道331号線を目的地まで進む(約18分)

到着

外部サイトへのリンク
糸満市 公式ホームページ

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自治体南城市
(Nanjyou city)
市庁舎所在地〒901-1495
沖縄県南城市佐敷字新里1870
総人口43,638人
代表的な名産/特産品ノニジュース
沖縄そば
せーいかソーセージ
平成31年度当初予算389億円

沖縄本島の南部に位置する「南城(なんじょう)」は、同県の市の中で最も人口が少ない。なお、市制度へ移行したのは2006年(平成の大合併)である。

同市は那覇市と豊見城市に近く、近年ベッドタウンとしての人気が高まっている。2000年代に入ると町の開発が急激に進み、緩やかだった単年当たりの人口増加率は大きく上昇した。

代表的な名産/特産品は「ノニジュース」「沖縄そば」「せーいかソーセージ」など。なお、ノニとは熱帯地方でのみ育つ常緑樹「ヤエヤマアオキ」の通称である。それに実る2cm弱の小さな果実には、ビタミン、ミネラル、アミノ酸など150種以上の栄養素が含まれており、チーズ臭に近い独特な香りを放つ。他に類を見ない栄養素の高さが注目を集め、今では同県を代表する人気商品のひとつになった。

南城市

サボテン畑

サボテンの地植えは、”環境さえ整っていれば”誰でも気軽に楽しめる。自宅の庭で育てることも可能、温度と湿度管理に適したビニールハウスを用意できれば完璧だ。しかし、公園の空きスペースや河原にそれを植え雑草のように育ってもらう(?)、すなわち、人の手をかけずに自生させることは非常に難しい。ただし、アメリカ大陸などで”最初から”自生している種は別である。

沖縄県南城市には”ほぼ自生状態”と言える『サボテン畑』が存在する。畑に植えられたサボテンたちは、温度や湿度管理を必要とせず、自然にその数を増やし、成長した。サボテンは非常にデリケートな植物であり、寒さや多水、急激な温度変化に弱い。人の手の届く”環境さえ整っていれば”元気に成長するのだが、そうでないとすぐに枯れてしまうのである。

現地へのアクセスは、下記のGoogle mapを参考にしてほしい。町道横の田畑にサボテンが密集しており、それと一目で分かるはず。なお、周囲に柵や看板などは設置されてないが、地権者の所有物であることを理解したうえで見学すること。当然、許可なく敷地内に立ち入ってはならない。

サボテンを育てたことのある方は、それが自生し密集する姿に度肝を抜かれるはず。エリアは80坪ほど(推定)、決して広くはないが、野ざらしの状態で悠々と育つこと自体驚異的である。同県の暖かく穏やかな気候が成長を促し、結果、自然に数(生息域)を増やすことができたのだろう。ただし、地権者の方にお話を伺ったところ、暴風雨を伴う台風には注意が必要(風で折れる、超多水状態になる)である、と教えていただいた。

サイズは2mを超える立派なものから、自生し始めたばかりと思われるミニサイズのものまで様々である。なお、数年前に女性向けインスタ映えスポットとして人気を集め、現在もサボテンと一緒に写真を撮りたいインスタグラマーが後を絶たないという。

この記事を読んでサボテンに興味を持った方は、近所の花屋や商業施設、100均ショップなどでそれを購入し育ててみよう。そして、ある程度成長したら、地面に植え替えてほしい。温度や湿度を整えてあげると、品種によっては直径20~30cm、身長以上の高さに成長することも珍しくないぞ。

まとめ
南城市にあるサボテン畑は、女性に大人気のインスタ映えスポット

サボテンは、温度や湿度、水の量を管理すれば、誰でも簡単に育てることができる

観光スポットサボテン畑
(さぼてんばたけ)
所在地〒901-1400
沖縄県南城市玉城船越161
地図
※クリックでGoogle map起動
①那覇港→サボテン畑
②那覇空港→サボテン畑
①アクセス国道390号線、国道329号線、国道507号線、県道48号線を経由、目的地まで進む(約26分)

到着
②アクセス国道332号線、国道331号線、国道329号線、国道507号線、県道48号線を経由、目的地まで進む(約28分)

到着

外部サイトへのリンク
沖縄観光情報WEBサイト

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2019.4 #沖縄#サボテン畑

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ミーグスク

ミーグスク』とは沖縄が三つの国に分かれていた「三山(さんざん)時代(14~15世紀頃)」以前から伝わる言葉である。「新しい城(ぐすく)」という意味を有し、それを築城した際には、皆一様にミーグスクと呼んだ。つまり、同県にはこの名を持つ新城跡が多数存在するのである。

南城市の「大里城址(じょうし)公園」の中に整備されたミーグスク跡は美しい景色と雄大な自然を満喫できる観光スポットである。同地には、南エリアを支配した「南山(なんざん)王国」の居城、「島添大里城」と新城が築城され、その遺構が今もしっかりに残っている。

同公園はそこそこ高低差があり、歩きごたえ十分である。よって、歩きやすい靴と汗拭きタオル、飲料水などを準備しておきたい。レンタカーを専用駐車場に止めたら、綺麗に舗装されたら遊歩道を進む。同園内には広大なパークゴルフ場が整備され、それ目当てで利用する方も多い。興味のある方はエリア内を見学した後に立ち寄ると良いだろう。

遊歩道南ルートを数百メートル進むと、崖の際に建つ「展望台」が見えてくる。そこから見える景色は大変素晴らしく、本島東部の海岸線、地形、町を一望できる。ここに南山王国のミーグスクが築城され、地上および湾周辺の監視を行う砦(とりで)の役目を与えられていたと考えられている。なお、第二次世界大戦時には高射砲および砲台を設置し、空と地上を監視していたという。

家族や友人と一緒の方は、ぜひパークゴルフでひと汗流していただきたい。「ひと汗かく?既に汗だくである」という方も、風の吹き抜ける高台で1R(18H)回れば気分爽快である。ただし、真夏の真昼間でも風が強い日だと肌寒く感じる。一枚羽織るものがあると安心だ。

パークゴルフに興味のない方は、同公園の外れにある「島添大里城跡」へ移動しよう。島添大里城は同地の拠点として築城され、中部エリアを支配していた「中山(ちゅうざん)王国」の監視も兼ねていたと考えられている。同城から「首里城」およびその周辺一帯、北部エリアの動向に目を光らせていたのだろう。

島添大里城跡には、城壁と石垣の一部、石段、拝所(ウガンジュ)などの遺構が残されており、その歴史的価値を認められ、国の史跡に指定された。

まとめ
ミーグスクは新しい城(ぐすく)という意味。南城市大里のミーグスクは、監視を行う砦の役目を担っていた

パークゴルフ(全18H)にかかる時間は2時間~2時間30分ほど。気分転換にもってこいである

観光スポットミーグスク
(みーぐすく)
所在地〒901-1400
沖縄県南城市大里
地図
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①那覇港→ミーグスク
②那覇空港→ミーグスク
①アクセス国道390号線、国道329号線、国道507号線、県道82号線、島添上方通りを経由、目的地まで進む(約27分)

到着
②アクセス国道332号線、国道331号線、国道329号線、国道507号線、県道82号線、島添上方通りを経由、目的地まで進む(約29分)

到着