沖縄県のおすすめ観光スポット2020年最新版を紹介する。なお、個人的な主観で選んでいることをご理解いただきたい。

同県の年間観光客数(推計)は約3,000万人、これは東京都(約7,000万人)、大阪府(約4,000万人)、北海道(約3,500万人)に次ぐ規模である。

穏やかな気候、青く透き通った海、琉球王朝から受け継がれる伝統、世界遺産など、同県には魅力的な観光スポットが山のようにある。ただし、定番スポットはかなり混雑するので、ここでは人が比較的少なく、かつ素晴らしい施設を紹介するつもりだ。

これからは、コロナウイルスの感染拡大防止を図る「新しい観光スタイル」が世界の定番になると思う。同県を訪れる際は、その他の規制および現地の最新情報をしっかりチェックし、かつ、社会的距離の確保や防護具の装着なども漏れなく行っていただきたい。

目次

 1.名護市
   ・津嘉山酒造所
   ・じゅごんの里
 2.国頭郡
   ・ヤンバルクイナ生態展示学習施設
   ・東村ふれあいヒルギ公園
 3.うるま市
   ・石川闘牛場
   ・亀島
 4.宜野湾市
   ・我如古ヒージャーガー
   ・普天間基地
 5.中頭郡
   ・中城城跡
   ・うみんちゅワーフ
 6.沖縄市
   ・ヒストリート
   ・泡瀬ビジュル

まとめ

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自治体名護市
(Nago city)
市庁舎所在地〒905-8540
沖縄県名護市港1-1-1
総人口62,351人
代表的な名産/特産品オリオンビール
パイナップル
アロエ
平成31年度当初予算601億円

名護市』は沖縄本島中部に位置する。同県の中で3番目の自治体面積を誇り、中西部の海岸沿いに住宅や施設、企業が集まっている。一方、東部一帯の古生林および山地エリアでは、貴重な自然遺産を楽しむ散策、ジャングルクルーズなどの観光イベントが行われている。

代表的な名産/特産品は「パイナップル」「アロエ」など。パッションフルーツ、アグー豚や山羊などを活かしたご当地ブランド開発にも力を入れている。また、同県トップクラスのカツオ水揚げ量を誇るなど、水産業も盛ん。さらに、タイやエビの養殖方法が確立されたことで、同業界を志す若者は増加傾向にあるという。

沖縄本島に足を運ぶ際は、レンタカーの予約を忘れないこと。フェリーで自家用車を持ち込んでも良いが、出費(50,000円ほど)を考えると、レンタカーが無難であろう。ただし、那覇市とその周辺を観光するのであれば、同県唯一の鉄道「ゆいレール(モノレール)」およびタクシーを利用しても良い。

名護市

津嘉山酒造所

琉球王国時代に誕生した「泡盛(あわもり)」は、沖縄県を代表する蒸留酒である。米を原材料とし、米焼酎に似たシンプルかつあっさりした風味が最大の魅力。同県のホテル、旅館、飲食店、居酒屋で泡盛を扱っていない店はない、と言われるほど地域に根付いたお酒である。

ここで紹介する『津嘉山(つかやま)酒造所』は、同県を代表する泡盛製造所である。第二次世界大戦、沖縄本土決戦の猛火を潜り抜けた建物は、琉球王国時代の姿をしっかり残しており、歴史的価値の高さから「国の重要文化財」に指定されている。

現地へのアクセスはレンタカーで。那覇空港もしくは那覇港から約1時間、目的地近くの「パーキング」に車を止めよう。なお、名護市のホテルは同酒造所の南側、湾沿いに密集している。予約したホテルの位置を確認し、近ければ”徒歩もしくはタクシー”で向かっても良いだろう。

同酒造所では「酒蔵(工場)見学」と泡盛などのお酒を購入できる。見学時間は約40分、試飲が20分の計1時間ほど。試飲時間が全行程の1/3を占める理由は、沖縄県民の優しい性格と生活習慣、文化などの影響によるものである。なお、当然のことながらパーキングに車を止めた方(運転者)は、試飲厳禁だ。

津嘉山酒造所の製造する「國華(こっか)」は、同県を代表する人気銘柄のひとつである。国の重要文化財で造られているというブランド価値、月当たりの製造本数の少なさ、そして口当たりの良い飲み口にハマる方が多いという。また、通信販売を行っているため、一気に売り切れることもあるそうだ。

見学および泡盛の購入を終えた方は、同エリア周辺の居酒屋もしくはバーにもぜひ足を運んでほしい。この付近一帯は名護市最大の歓楽街、夜になると酔っ払った観光客たちで町は大いに盛り上がる。なお、沖縄県の居酒屋は”3時間飲み放題コース”が標準。恐ろしい(?)ことに、”時間無制限飲み放題コース”なんてのもあったりする。

まとめ
津嘉山酒造所は、国の重要文化財に指定される由緒正しき酒蔵

湾沿いのホテルを予約し、試飲→居酒屋→BAR→ステーキ(しめ)の流れを楽しんでいただきたい

観光スポット津嘉山酒造所
(つかやましゅぞうしょ)
所在地〒905-0017
沖縄県名護市大中1-14-6
地図
※クリックでGoogle map起動
①那覇港→津嘉山酒造所
②那覇空港→津嘉山酒造所
①アクセス国道330号線、沖縄自動車道、県道71号線を経由、目的地まで進む(約1時間11分)

到着
②アクセス国道58号線、県道82号線、国道330号線、沖縄自動車道、県道71号線を経由、目的地まで進む(約1時間10分)

到着

外部サイトへのリンク
津嘉山酒造所 公式ホームページ

じゅごんの里

沖縄県には青く透き通った海を満喫できるマリンレジャー施設、それに関連するツアー会社が山のように存在する。ダイビング、カヤック、グラスボート、パラセーリングなど種類は多岐に渡るので、自分の好みにあったものを選ぶと良いだろう。

海に潜るのが苦手な方には、カヤックもしくはグラスボートを楽しめる『じゅごんの里』をおすすめしたい。なお、カヤックはライフジャケットを装着したうえで行うので、泳ぎが苦手な方も安心だ(年齢制限あり、予約必須)。そして、同施設をおすすめする最大の理由は、現地近海の海、辺野古・大浦湾(おおうらわん)にある。

名護市繁華街エリア」からレンタカーで約15分、海沿いの県道331号線を進み目的地へ。到着したら、運営者の指示に従いライフジャケットを装着、南側に広がる大浦湾でカヌーに乗れば準備完了である。なお、同施設の名にある”ジュゴン”は、暖かく穏やかな海域を好む癒し系哺乳類の一種、日本では沖縄近海にのみ生息し、絶滅危惧種に指定されている。

まず、大浦湾の砂浜からカヌーに乗り込む際、南方向に目を向けていただきたい。数キロ先で湾の埋め立て工事を行っているはずだ。大浦湾近海は、同県最大の案件、「普天間基地移設問題(辺野古埋立事業)」の中心地である。じゅごんの里を訪れれば、観光だけでなく、それを巡る事件、問題点などを詳しく知る、いや、詳しく知りたくなるはずだ。

ご年配の方もしくは乳幼児を連れている方には、グラスボート(海底観察船)の船底から魚やサンゴを観賞するツアーをおすすめしたい。海に入らず海底およびその周辺を観賞できるため、ダイビングやカヤックよりはるかに敷居が低い。また、大浦湾には北半球最大と言われる「アオサンゴ」の群生地があり、船底からその様子をじっくり観察できるだろう。

最後に、私は普天間基地移設賛成派だ。しかし、沖縄県民に多大な迷惑をかける以上、それに見合った補償、安全対策を徹底したうえで基地工事ならびに運営を行うことがアメリカおよび日本政府の責務だと思っている。なお、「沖縄振興予算で十分補償されている」という考えは間違いである。

同県の平成31年度一般会計予算(沖縄振興予算込み)は約7,400億円、鹿児島県は約8,300億円、岡山県は約7,400億円。これを各県の人口で割ると、沖縄が約508,000円/人、鹿児島が約518,000円/人、岡山が約388,000円/人。多大な迷惑を被っている沖縄県民一人当たりの年度予算は、鹿児島県民より少ないのである。

この事実を理解している方は意外と少ない。年度予算プラス補償料(年間約3,000億円)を与えられていると勘違いしている方は、考えを改めねばならないだろう。話が横道にそれてしまった。じゅごんの里は、同県の美しい海とサンゴ、そして普天間移設問題の勉強が同時にできる素晴らしい観光スポットである。

まとめ
じゅごんの里(大浦湾)は普天間基地移設問題の中心地

大浦湾に生息するジュゴンは絶滅危惧種に指定。姿を見ることができたら、超ラッキーである

観光スポットじゅごんの里
(じゅごんのさと)
所在地〒905-2266
沖縄県名護市字瀬嵩47
地図
※クリックでGoogle map起動
①那覇港→じゅごんの里
②那覇空港→じゅごんの里
①アクセス国道330号線、沖縄自動車道を経由、宜野座ICで出る(約55分)

国道329号線、県道331号線を経由、目的地まで進む(約19分)

到着
②アクセス国道58号線、県道82号線、国道330号線、沖縄自動車道を経由、宜野座ICで出る(約55分)

国道329号線、県道331号線を経由、目的地まで進む(約19分)

到着

外部サイトへのリンク
じゅごんの里 公式ホームページ

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自治体国頭郡
(Kunigami county)
市庁舎所在地【国頭村】国頭村辺土名121
【大宜味村】大宜味村大兼久157
【東村】東村字平良804
【今帰仁村】今帰仁村字仲宗根219
【本部町】本部町字東5
【恩納村】恩納村字恩納2451
【宜野座村】宜野座村字宜野座296
【金武町】金武町字金武1
【伊江村】伊江村字東江前38
総人口63,204人
代表的な名産/特産品シークワーサー
パッションフルーツ
泡盛
平成31年度当初予算716億円

国頭郡(くにがみぐん)』は「国頭村(くにがみそん)」「大宜見村(おおぎみそん)」他、計2町7村で構成されている。そのエリアは東部、西部、南部の3つに分断されており、中央部に名護市が位置している。

西部エリアの伊江(いえ)島にある「伊江島空港」は現在封鎖されており利用できない。よって、伊江島を訪れる際はフェリーを利用する。その他の有人島も同様。ただし、沖縄本島と橋でつながっている島もある。なお、「屋我地島(やがじしま)」と「古宇利島(こうりじま)」を結ぶ「古宇利大橋(全長約1.9km)」は、最高の景色を楽しめる同エリア屈指の人気ランニングスポットである。

代表的な名産/特産品は「シークワーサー」「泡盛」など。なお、シークワーサーはミカン科の柑橘類である。これを加工したジュースやお酒は日本各地に出荷されており、同郡および沖縄県を代表する人気商品のひとつになった。なお、泡盛のシークワーサー割りを沖縄県民は「あーむいぬぅシークヮーサー割り」と言う。

国頭郡

ヤンバルクイナ生態展示学習施設

沖縄本島北部、国頭(くにがみ)郡の森林エリアならびに国立公園一帯は、「国の天然記念物」に指定されている「ヤンバルクイナ」の生息地である。これは同地域にのみ生息する固有種であり、絶滅危惧種IA種に指定、保護活動が続けられている。

この貴重な鳥の生態を見学できる施設が『ヤンバルクイナ生態展示学習施設』である。同郡のおすすめホテル「オクマ・プライベートビーチ&リゾート」からレンタカーで約30分、県道2号線を東に進み、深い森と山に覆われた同施設を目指そう。

入館料は大人500円、小中高生200円、以下無料。同地域一帯には、約1,000羽のヤンバルクイナが生息していると考えられている。しかし、警戒心が非常に強く、自然のそれを見ることはまず不可能。保護活動を行っている関係者の皆さんは、一部の個体に発信機を取り付け、動きや繁殖地などをチェックしているようだ。

同施設内で人工飼育されているヤンバルクイナは警戒心ゼロかつ、大変人懐っこい。外敵(マングース、野良猫など)に襲われる心配が一切ないので、自由気ままに生活しており、ガラスケージの目の前を普通にウロウロしている。

水浴びする姿や見学者の様子をチラチラうかがう姿は愛嬌たっぷりである。カメラを向けると、「事務所もしくはマネジャーに許可を得ていますか?無断撮影は厳禁です」と言わんばかりの視線を向けてくるが、気にせず(?)写真を撮らせてもらおう。

既に述べた通り、警戒心の強い野生のヤンバルクイナを見ることはまず不可能。同県で最も希少かつ重要な固有種のひとつなので、ぜひその生態を心行くまで堪能してほしい。また「ヤンバルクイナグッズが欲しい」という方、飼育されている”キョンキョン”のオリジナルグッズは、同施設でしか購入できないぞ。

観察を終えたら、”オクマ・プライベートビーチ&リゾート”に戻ろう。同リゾートのコテージを3度利用させてもらったが、毎回青い海と白い砂浜に感動させられてしまう。コロナショックが落ち着き、沖縄旅行が可能になった暁には、また宿泊したいものである。

まとめ
同施設では、国の天然記念物に指定されているヤンバルクイナの生態をじっくり観察できる

オクラ・プライベートビーチ&リゾートの貸し切りコテージは大変良い。青い海と白い砂浜を満喫できるぞ

観光スポットヤンバルクイナ生態展示学習施設
(やんばるくいなせいたいてんじがくしゅうしせつ)
所在地〒905-1503
沖縄県国頭郡国頭村字安田1477-35
地図
※クリックでGoogle map起動
①那覇港→ヤンバルクイナ生態展示学習施設
②那覇空港→ヤンバルクイナ生態展示学習施設
①アクセス国道330号線、沖縄自動車道、国道58号線、県道2号線を経由、目的地まで進む(約2時間12分)

到着
②アクセス国道58号線、県道82号線、国道330号線、沖縄自動車道、国道58号線、県道2号線を経由、目的地まで進む(約2時間11分)

到着

外部サイトへのリンク
国頭村 公式ホームページ

東村ふれあいヒルギ公園

東村(ひがしそん)ふれあいヒルギ公園』は、沖縄の大自然・生き物と触れ合えるアドベンチャー系観光スポットである。公園全体が「国の天然記念物」に指定されており、ブラジルアマゾンを彷彿とさせる「マングローブ」が圧倒的な存在感を放つ。ジャングルクルーズを楽しみたい方、野生を体感したい方におすすめだ。

マングローブ林を構成する「ヒルギ」は、熱帯・亜熱帯地域に分布する常緑樹である。日本では沖縄県と鹿児島県の一部にのみ分布、暖かく湿ったエリアを好み、それらが密集することで様々な動物、生き物なども集まってくるという。同園の西を流れる「慶佐次川(げさじがわ)」は貴重な生き物の宝庫であり、同地の固有種も数多く確認されている。

同園のアマゾンツアーを満喫したい方は、「国頭郡東村周辺のホテル」を利用したい。繁華街から同園へ移動する手間を考えると、近くに宿泊した方が時間を有意義に使えるだろう。

同園利用時の注意事項は以下の通りである。
①遊歩道および林道を歩く。歩きやすい靴を準備しよう。
②同園はかなり広い。汗をかくのでタオルと着替えを忘れずに。
③カヌー(カヤック)体験は予約必須。
④飲料水、軽食を持参したい。付近のカフェや飲食店を利用してもよいが、観光シーズンはかなり混雑する。

入園料は無料。整備された遊歩道を進みつつ、足元や頭上に目を向けてみよう。同園一帯がヒルギの群生エリアになっており、沖縄本島の固有種(カワセミ、ヤンバルクイナ、昆虫など)が数多く生息している。なお、ジメジメした岩や木の陰を好む”ハブ”にも注意してほしい。間違っても「ハブ種を造ろう」などと考えないように。

同園のメインアクティビティであるカヌー体験(有料)は、慶佐次川沿いの景色と生き物を観賞しながら進むジャングルクルーズツアーである。私は初めてその景色を見た時、「慶佐次川ではなくアマゾン川に改名すべし」と心の底から思った。ただし、ピラニア、クロコダイル、カバなどの危険生物は生息していないので安心してよい。なお、河川内の生き物の多くが保護対象種に指定されている。捕獲はせず”目で見て楽しむ”、を徹底してほしい。

まとめ
同園では、ブラジルアマゾンを彷彿とさせるマングローブと生き物を観察できる

日本とは思えない景色に度肝を抜かれるはず。カヌー体験(ジャングルクルーズツアー)は必見

観光スポット東村ふれあいヒルギ公園
(ひがしそんふれあいひるぎこうえん)
所在地〒905-1205
沖縄県国頭郡東村字字慶佐次54-1
地図
※クリックでGoogle map起動
①那覇港→東村ふれあいヒルギ公園
②那覇空港→東村ふれあいヒルギ公園
①アクセス国道330号線、沖縄自動車道を経由、宜野座ICで出る(約55分)

国道329号線、県道331号線を経由、目的地まで進む(約42分)

到着
②アクセス国道58号線、県道82号線、国道330号線、沖縄自動車道を経由、宜野座ICで出る(約55分)

国道329号線、県道331号線を経由、目的地まで進む(約42分)

到着

外部サイトへのリンク
東村ふれあいヒルギ公園 公式ホームページ

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新型コロナで人混みは避けたいし。。 でも、ずっと家にいるのも 子供がストレスたまってるだろうし。。。 休みに、外へ 🚗♪♪ ヤンバルまでドライブして、あることも知らなかった #東村ふれあいヒルギ公園 を発見💕💕 #遊歩道 散策して楽しかった😊 沖縄もコロナがまだ1人出ちゃったから、また、外出できなくなっちゃったり。。。ってなるけど、いつも友達と自由に遊ぶ子供にはかなりストレスになってくるだろうし。。。 人もそんなにいないしこんなお出かけおすすめです☺️ 新型コロナ対策も大切!! でも、楽しむことも大切👍沖縄にはまだまだこんないいところがたくさんあるはず!! この機会に探さなきゃ😊💕 #okinawa #沖縄 #新型コロナ#外出自粛 #子供にはストレス #ストレス発散 #新たな発見 #ヤンバル #東村 #東村つつじ祭り #ヒルギ公園 #マングローブ #発見 #楽しむ #okinawa41フォトコンテスト

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自治体うるま市
(Uruma city)
市庁舎所在地〒904-2292
沖縄県うるま市みどり町1-1-1
総人口121,529人
代表的な名産/特産品うるま茶
もずく
オクラ
平成31年度当初予算945億円

沖縄本島中南部に位置する『うるま市』は、平成の大合併(2005年)時に誕生した新自治体のひとつである。本島と計8つの島で構成され、このうち「宮城島(みやぐすくじま)」「伊計島(いけいじま)」「浜比嘉島(はまひがじま)」「藪地島(やぶちじま)」へは陸路で移動可能

うるま市は同県内で最も失業率(約18%)が高い。人口は順調に増加しているものの、成人した人々を雇えるだけの企業がなく、雇用環境の改善が同市最大の課題になっている。しかし、近年は移住者の起業、インターネットを活用した仕事の多様化などによって、状況は徐々に改善されつつあるようだ。

沖縄県は東京都に次ぐ人口増加率を維持しており、企業の進出、新規産業の創出に力を入れている。同市もその流れに乗り、この15年で立地企業数は約3倍に増加した。人と雇用先が増え続ければ、町も潤うのである。

代表的な名産/特産品は「うるま茶」「もずく」「オクラ」など。

うるま市

石川闘牛場

南国沖縄の中でも断トツに熱いと言われるアクティビティが、「闘牛」である。牛vs牛の激しすぎる熱戦は、あなたの中に眠る闘争本能を刺激し、無性に誰かもしくは何かと戦いたくなるはずだ。

現代社会で私たちの前に立ちはだかる主な敵は、「妻(夫)」「ローン」「モンスター上司」「不審者」などである。男性であれば、妻との精神的な戦いの勝敗が、その後の人生を大きく左右する。モンスター上司も同様。そして、それらに戦いを挑み、屈したことのある方は、ぜひ『石川闘牛場』に足を運んでほしい。

うるま市の繁華街エリア」からレンタカーで約15分、沖縄自動車道の南に位置する大きな石川多目的ドームが決戦の舞台である。なお、試合日程は石川闘牛場ホームページにまとめられている。平日は牛たちの調整期間にあてられており、試合は日曜の日中に開催される。夏場のみ土曜のナイター試合を楽しめるが、恐ろしく混雑する点、ご留意いただきたい。

入場料は試合(大会)によって異なる。相場は2,000円ほどだが、大会のグレードが上がるとチケット価格も上昇する。ドーム内部の形状は、古代ローマの闘技場(コロッセウム)を彷彿とさせる円形型。血に飢えた老若男女(?)が着席もしくは立ち上がり、中央のアリーナに熱い視線を送っているはずだ。

闘牛に長年携わる関係者の方は、「闘牛は人間の闘争本能を覚醒させる”麻薬”と言っても過言ではない。アリーナで戦う牛たちの姿を見ると、我々の遠い祖先、古代ローマ帝国の圧政によって生まれたグラディエーター(剣闘士)から受け継がれた血が目を覚ますのだろう」と述べている。

体重数百キロの巨体が正面からぶつかり合う様はすさまじいの一言に尽きる。仮に角を突き立てられれば、強靭な牛であっても死に至ることがあるという。すなわち、アリーナで戦う彼らに言わせれば、闘牛は”タマの取り合い(殺し合い)”なのである。目の前でそれを見れば、全身の血が凍り、恐怖におののき、下手をすれば失神しかねない。しかしそれと同時に、古代ローマ時代から脈々と受け継がれる我々の闘争本能が目覚め、高揚感が恐怖を押しのけてしまうのである。

牛たちによるタマの取り合いを観戦し、高揚感を極限状態まで高めた後は、ぜひ肉を喰らっていただきたい。闘技場の南に「焼肉店」という名の焼き肉店がある。焼肉が苦手であればステーキ店でもOKだ。腹を肉で満たせば、高揚感を抑えると同時にスタミナをつけることができるだろう。なお、グラディエーターを目指す方は、付近の公園などで筋トレを行うとなお良い。

まとめ
闘牛は麻薬である。闘争本能を爆発させたい方におすすめだ

高揚感を極限まで高めた後は、牛肉で腹を満たしてほしい。身体が肉と血を欲していれば、あなたはグラディエーターに向いている(はず)

観光スポット石川闘牛場
(いしかわとうぎゅうじょう)
所在地〒904-1106
沖縄県うるま市 石川2298
地図
※クリックでGoogle map起動
①那覇港→石川闘牛場
②那覇空港→石川闘牛場
①アクセス国道330号線、沖縄自動車道を経由、石川ICで出る(約44分)

国道329号線を目的地まで進む(約3分)

到着
②アクセス国道58号線、県道82号線、国道330号線、沖縄自動車道を経由、石川ICで出る(約44分)

国道329号線を目的地まで進む(約3分)

到着

外部サイトへのリンク
うるま市 公式ホームページ

亀島

沖縄県の文化や方言が日本離れしている(良い意味で)理由は、同県が独立国家を形成していたためである。室町時代から明治時代の初めまで同県は「琉球王国」と呼ばれていた。室町、江戸徳川幕府は薩摩のはるか南にある同国の存在を認識していたが、日本の領土とは考えていなかった。

江戸時代、東インド会社を経由した貿易が活発になると、江戸徳川幕府および薩摩藩は琉球王国を「中継地点」と位置づけ、使者などを送り込み、本州との関係が確立したと言われている。しかし、あくまで他国との交易をサポートするだけの付き合いであり、幕府が内政等に干渉することは一切なかった。結果、同国の文化や方言は本州のそれとは大きく異なるものになったのである。

ここで紹介する『亀島(かめしま)』は、沖縄県に古くから伝わる”竜宮伝説”のシンボル的スポットである。「うるま市の繁華街」から車で約20分、海中道路(県道10号線)を西進し、「宮城島(みやぐすくじま)」に渡る。そのまましばらく進み、道路沿いの駐車場スペース(路肩)に車を止めよう。

車を降りたら、まずは湾沿いの岩場に立つ、赤い三角屋根の祠(ほこら)に移動しよう。この小さな祠は「竜宮チング底神(すくしん)」と呼ばれる琉球王国の拝所(はいじょ)、”神社”と同じ役目(機能)を有す施設である。竜宮チング底神の御祭神は、「底神大龍宮」と「龍宮女神」。浦島太郎伝説に出てくる”乙姫”のモデルと言われる”海の神様”を祀っているのである。

祠の近くに「霊石」と塚(墓)もあるので、一緒に参拝すると良いだろう。なお、竜宮チング底神には、「海の事故」から身を守る効果があると言い伝えられている。近くでマリンレジャーを楽しむ予定の方は、家族、友人、そして自分自身の旅が無事故無災害で無事終わることを祈願すると良いだろう。

亀島はどうした?」と思われた方。ひとまず車を止めた路肩まで戻り、200mほど本島方向に向かって進んでほしい。準備が整ったら湾に注目、500mほど先に浮島が見えるはず。この浮島が亀のように見えたら、狙い通りの位置にいる証拠だ。これこそが亀島の正体、「亀のように見える島」である。なお、竜宮伝説とは一切関係ないと思われているが、琉球王国時代の伝説(神話)によると、玉手箱の煙で老化した亀が巨大化し、同地で石(岩)になった、と言い伝えられているそうだ。

まとめ
亀島は「亀のように見える島」である。なお、巨大化した亀が岩になり浮島になった、という伝説も残されている

竜宮チング底神の御祭神は、同湾の安全を守る神様と言い伝えられている

観光スポット亀島
(かめしま)
所在地〒904-2426
沖縄県うるま市与那城平安座
地図
※クリックでGoogle map起動
①那覇港→竜宮チンク底神
②那覇空港→竜宮チンク底神
①アクセス国道58号線、県道81号線、県道20号線、県道33号線、県道10号線を経由、目的地まで進む(約1時間11分)

到着
②アクセス国道58号線、県道81号線、県道20号線、県道33号線、県道10号線を経由、目的地まで進む(約1時間12分)

到着

外部サイトへのリンク
うるま市観光物産協会 公式ホームページ

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自治体宜野湾市
(Ginowan city)
市庁舎所在地〒901-2203
沖縄県宜野湾市野嵩1-1-1
総人口98,321人
代表的な名産/特産品大山田芋
サンタアンダギー
ちんすこう
平成31年度当初予算643億円

宜野湾(ぎのわん)市』は日本で最も有名な自治体のひとつである。同市の中央部で圧倒的な存在感を放つ在日アメリカ軍「普天間基地」を知らない方はいないだろう。同基地は日本と東アジアの治安を守る拠点のひとつ。南九州地方はこの基地がある限り、恒久的な平和と安全を保障されていると言っても過言ではない。

同市を訪れた方は、空を舞うアメリカ軍の戦闘機やオスプレイの轟音に度肝を抜かれるはず。福岡空港や伊丹空港周辺の騒音が可愛く思えるほどすさまじく、また大変残念なことに、機体からの落下物事故の発生頻度も高い。同市に住む住民は、日本および東アジアの恒久的な平和を守るために、厳しい環境下で生活しているのである。

同市内には興味深い施設がいくつもある。ビーチはもちろん、史跡、文化財、神社や寺院など、散策向けの歴史系観光スポットが多く、旅行慣れした玄人バックパッカーから絶大な支持を集めている。

代表的な名産/特産品は「大山田芋(おおやまたーんむ)」「サンタアンダギー」など。なお、サンタアンダギー揚げドーナツの一種。同県を代表する”外側サクサク中モッチリ”お菓子である。

宜野湾市

我如古ヒージャーガー

宜野湾市南部、住宅街の中にひっそりとたたずむ史跡『我如古(がねこ)ヒージャーガー』は、知る人ぞ知るマニアック系観光スポットである。なお、歴史や文化に興味のある方は楽しめると思うが、あまり興味のない方は退屈すると思う。

目的地周辺に駐車場はない。路上駐車は近隣住民に迷惑をかけてしまうので、「我如古区自治会事務所(公民館)」の専用駐車場をお借りするか、400mほど離れて地点にある「ファミリーマート 中部商業高校前店」の駐車場を利用させてもらおう。

私が公民館の方に声をかけ駐車場をお借りした時は、「しちなぐとぅちかってくぃみそーれー。宜野湾市ぬ歴史んかい興味があんのやれー、ヒージャガー見学終えたんあとんかいあーむいっしんぬまびらんが?」と有難いご提案をいただいたので、喜んでお受けした。

ヒージャガーとは「湧水地点(水くみ場)」のことである。明治時代、同地の住民たちは、生活用水として誰でも自由に使える水くみ場を整備すべく、力を合わせて湧水を掘り当てた。そこに石畳の通路、石段、湧水のくみ出し口などを整備し、我如古ヒージャガーという名がつけられたという。

我如古公民館横の石段を下ると、目的地は目の前である。苔蒸す石畳の先にあるくみ出し口からは、今も湧水がチョロチョロと湧き出ているので、それと一目で分かるはず。明治、昭和時代の初期には蛇口などなく、生活用水は井戸もしくは共用の水くみ場でバケツにくみ運んでいた。私も祖母が毎日バケツを両手に持ち、自宅と水くみ場を往復していたと記憶している。

我如古ヒージャガーは「市の有形文化財」に指定されている。なお、くみ出し口周辺にも苔がタップリ蒸しているので、飲まない方が良いだろう。見学を終えたら公民館に戻り、駐車のお礼を述べ退却である。宜野湾市のホテルに滞在する方は、海を一望できる「ラグナガーデンホテル」をおすすめしたい。

最後に、公民館のオジサン(?)と泡盛パーティの約束を取り交わした方は、同ホテルの南、繁華街エリアで居酒屋を探すとよい。私は退却時に居酒屋で一杯やろうと提案し、「分かやびたん。本土ぬ方とぅぬむんのーみーどぅーさんやいびーさ。わんねー朝までぃお付き合いないんくとぅ、ちゅーやトコトンぬまびら」とご返答いただいた。その後、ご提案通り朝までお付き合いさせてもらい、宜野湾市と沖縄県の歴史をトコトン堪能できた。ありがとう公民館のオジサン。

まとめ
我如古ヒージャーガーは、明治時代に整備された水くみ場(史跡)である

宜野湾市の歴史を知りたい方は、地元の”生き字引”に話を聞くとよい

観光スポット我如古ヒージャーガー
(がねこひーじゃーがー)
所在地〒901-2214
沖縄県宜野湾市我如古1-36-12
地図
※クリックでGoogle map起動
①那覇港→我如古ヒージャーガー
②那覇空港→我如古ヒージャーガー
①アクセス国道58号線、県道34号線を経由、目的地まで進む(約28分)

到着
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宜野湾市観光振興協会 公式ホームページ

普天間基地

普天間基地』は、日本で最も有名な在日アメリカ(海兵隊)軍基地である。なお、私が「普天間基地移設問題(辺野古移設問題)」賛成派であることは既に述べた。沖縄県を訪れる予定の方、同基地のことを良く知らないという方は、ぜひ宜野湾市の中心部に足を運んでほしい。

同市方面へ向かうと、頻繁にヘリコプターや轟音を上げる戦闘機の姿を確認できる。普天間基地は町の中心部、住宅や企業の立ち並ぶ地域のど真ん中に位置する。初めて同市を訪れる方でも、一目でそれと分かるはずだ。なお、同基地の土地はアメリカ合衆国の”領土”である。太平洋戦争に敗れる以前は沖縄県(地権者)の土地だったが、以降の出来事はご存じの通りである。

すなわち、同基地内に入ることはできない。正面入り口で「観光に来ました」と元気よく挨拶しても、屈強なアメリカ海兵に笑われるだけである。下手をすると警察に通報され、そのまま連行という可能性もあるので、間違っても馬鹿な真似はしないこと。

まずは同基地周辺の道路をドライブしてみよう。ヘリコプターや戦闘機が上空を飛び交っているにも関わらず、民家、幼稚園、小学校、飲食店、公園など、人の居住するもしくは頻繁に出入りする施設が多いことに驚くはず。子供たちはヘリコプターが轟音を轟かせようと一切お構いなし、元気よく遊んで