熊本県のおすすめ観光スポット2020年最新版を紹介する。なお、個人的な主観で選んでいることをご理解いただきたい。

 自然の恵みを活かし、九州を代表する観光地に成長した「火の国熊本」。2016年に発生した「熊本地震」で受けた傷跡はまだあちこちに残っているが、完全復興・復旧に向けて着実に歩を進めている。

 今回は、熊本県の主要駅「熊本駅」および「熊本空港」から比較的近い観光スポット/自治体に焦点を当てようと思う。同県への旅行を計画している方の参考になれば幸いである。なお、実際に訪れる際は、各観光スポットの公式ホームページ等で最新情報をもれなくチェックすること

目次

 1.荒尾市
   ・日本刀作刀見学
   ・万田坑
 2.玉名市
   ・玉名温泉
 3.玉名郡
   ・金魚の館
   ・縄文の森
 4.山鹿市
   ・癒しの森ゆ~かむ
   ・日輪寺
 5.菊池市
   ・わいふ一番館
 6.合志市
   ・竹迫城跡
   ・高司農園
 7.菊池郡
   ・大津つつじ園
   ・大津町ビジターセンター
 8.阿蘇市
   ・阿蘇ファームランド
   ・阿蘇ジオパーク

まとめ

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自治体荒尾市
(Arao city)
市庁舎所在地〒864-8686
熊本県荒尾市宮内出目390
総人口51,241人
代表的な名産/特産品
メロンパン
玄米コーヒー
平成31年度当初予算485億円

 熊本県の北西部、有明海に面する『荒尾市』。世界文化遺産に認定された「万田坑(三池炭鉱)」や九州最大規模の遊園地「グリーンランド」の巨大観覧車(直径約100m)などで有名だ。近年においては、「イオンタウン荒尾」や「あらおシティモール」といった複合商業施設の出店により、高層マンション建設、周辺道路の整備、町全体の開発が進められている。

 複合商業施設の影響で、古くから親しまれてきた商店街周辺は活気を失いつつあるものの、町全体を盛り上げるべく行政と市民による「地域活性化活動」が推進されている

 町の主要産業は漁業と農業、名産/特産品開発にも力を入れており、メロンパンや玄米コーヒーといったご当地ブランド品の販売は堅調に推移している。

 熊本市の中心部へは車/電車で約1時間、九州最大の繁華街「博多」へも近く、「JR鹿児島本線 快速電車」を利用すれば1時間20分ほどで到着できる。交通利便性の良い地域なので、観光客も集まりやすく、魅力的な観光スポットも多い。

荒尾市のレンタカー店

日本刀作刀見学

 1876年に「廃刀令」が発布され、武士の魂「日本刀」は非日常の武器になった。しかし、その製造技術は同年以降も受け継がれ、古き良き時代を象徴する伝統工芸品として愛され続けている。ここで紹介する『松永日本刀剣鍛錬所』は、刀匠「松永 源六郎」氏の日本刀製作工房を見学できる観光スポットだ。

 日本刀は、「鋳造→成型→鍛錬」の工程を経て完成する。文字にすると簡単そうに思えるが、そもそも技術が無ければ切れ味抜群の日本刀を打つことなど不可能。しかも、日本刀製作には厳しい条件がいくつも課せられており、それらをクリアしたうえで国(文化庁)から製作許可承認を得なければならない。また、晴れて刀匠になっても、良い日本刀を製作・販売しなければ生活できないことは説明するまでもないだろう。

 刀匠松永氏の工房・製作見学は完全予約制。グループでの参加が必須で、一人1,000円という格安料金で日本刀製作の現場を見学できる。「トン・テン・カン」と鉄/刀を鍛える鍛錬も体験可能(人数制限あり)、近年の観光客比率は日本人より外国人の方が多いという

 トン・テン・カンを見た/体験した後は、訓練を重ねた「侍(古武道小岱流斬試源清会の皆さん)」による「試し切り」を見学。さらに人数限定ではあるが、試し切りも体験させてもらえる。重く、切れ味抜群の日本刀を持てば、武士(もののふ)になった気分を味わえるぞ。大和魂/武士道に触れたい方、まだ見ぬ新しい世界を体験したいという方におすすめだ。

まとめ
見学料は一人1,000円。外国人観光客から支持され、GWや夏休みシーズンになるとかなり混雑する

トン・テン・カンと試し切りを体験できる施設は少ない。超おすすめ観光スポットだ

観光スポット松永日本刀剣鍛錬所
(まつながにほんとうけんたんれんじょ)
所在地〒864-0031
熊本県荒尾市川登1907-80
地図
※クリックでGoogle map起動
①熊本駅→松永日本刀剣鍛錬所
②熊本空港→松永日本刀剣鍛錬所
①アクセス県道28号線、県道31号線を経由、国道208号線まで進む(約25分)

国道208号線、玉名広域農道を経由、目的地まで進む(約38分)


到着
②アクセス県道36号線を九州自動車道まで進む(約13分)

九州自動車道を進み、菊水ICで出る(約21分)

県道16号線を目的地まで進む(約28分)

到着

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くまなび 公式ホームぺージ

万田坑

 石炭は、近代日本の成長を支えてきたエネルギーだ。石油にその座を奪われるまでの間、日本各地の鉱山に炭坑が整備、熊本県荒尾市の『万田坑(三池炭鉱)』もそのひとつである。日本の産業の中心にあった石炭事業、荒尾市も万田坑から採掘される石炭の力で大きく発展、町は大いに盛り上がった。しかし、既に述べた通り、新時代のエネルギー石油の台頭により石炭はその座を奪われ、同坑も1997年に閉山された。

 日本の産業を支え、荒尾市の発展に大きく貢献した万田坑は、当時の姿をそのまま残し、保存状態も非常に良い。結果、「国の重要文化財/史跡」に指定、現在に至る。そして2015年、国内に点在する炭坑、製鉄、造船等、日本の産業発展を支えた施設が「ユネスコ世界遺産」に認定、万田坑も歴史に名を刻んだ。

 同坑を管理する「万田坑ステーション」は、荒尾市が運営する展示施設だ。「鹿児島本線 荒尾駅」から徒歩30分、旅行や観光の途中に訪れるのであれば、車/レンタカーを準備したい。なお、同ステーションは、万田坑に関連する資料や模型、映像などを見学できる施設である。ユネスコ世界遺産に登録された万田坑とは別物だということをお忘れなく

 万田坑の見学料は大人410円、高校生300円、小中学生200円。GWと夏休みに観光客が集中するので、それ以外の時期に訪れた方が良いだろう。なお、同坑と同じタイミングでユネスコ世界遺産に登録された九州の主な施設は、「端島炭坑(長崎県、通称軍艦島)」「寺山炭窯跡(鹿児島県)」「三重津海軍所跡(佐賀県)」など。

まとめ
万田坑は日本の産業を支え、荒尾市の発展に大きく貢献。ユネスコ世界遺産に認定された

鹿児島本線荒尾駅から徒歩30分。訪れる際は車/レンタカーを利用したい

観光スポット万田坑ステーション
(まんだこうすてーしょん)
所在地〒864-0001
熊本県荒尾市原万田200-2
地図
※クリックでGoogle map起動
①熊本駅→万田坑ステーション
②熊本空港→万田坑ステーション
①アクセス県道28号線、県道31号線を経由、国道208号線まで進む(約25分)

国道208号線、玉名広域農道、県道29号線を経由、目的地まで進む(約45分)


到着
②アクセス県道36号線を九州自動車道まで進む(約13分)

九州自動車道を進み、菊水ICで出る(約21分)

県道3号線、県道29号線を経由、目的地まで進む(約28分)

到着

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荒尾市観光協会 公式ホームページ

画像はイメージです

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自治体玉名市
(Tamana city)
市庁舎所在地〒865-8501
熊本県玉名市岩崎163
総人口64,980人
代表的な名産/特産品みかん
トマト
玉名ラーメン
平成31年度当初予算570億円

 『玉名市』は熊本市の北部、中核都市として発展を遂げてきた町である。NHK大河ドラマ「いだてん(2019年)」の主人公、日本マラソンの父「金栗四三」生誕の地として有名だ。昨年は町を挙げて大いに盛り上がり、多くの市民がエキストラとしてドラマに出演したという

 鉄道、道路網の整備状況は良好、交通利便性の高い地域と言える。なお、山間部は少なく市面積の3割ほどだ。また、2011年に全線開通した「九州新幹線」が同市の北部を通過。停車駅のひとつ「新玉名駅」周辺はもともと田園地帯だったが、利便性の向上による住宅地開発、企業の進出なども目立つ。

 少子高齢化の影響で人口は減少傾向にあるものの、町の開発が進み流入してくる数も多い。結果、他の市町村に比べると人口減少率は緩やかだ。

 名産/特産品は「みかん」「トマト」など漁業と水産加工業にも力を入れており、「海苔の養殖」は町の大きな財産になった

玉名市のレンタカー店

玉名温泉

 『玉名温泉街』は熊本県玉名市を代表する観光スポットである。1300年の歴史を持ち、「飛鳥時代」から人々に親しまれてきたというから驚きだ。泉質は無色透明の弱アルカリ性、ややヌメリを感じ、肌がツルツルになるだけでなく、リュウマチや神経痛などにも効くといわれてきた。

 「鹿児島本線 玉名駅」から玉名温泉街へは歩いて約30分。アクセスしやすい地域にあるものの、その他の施設も観光するのであれば、車/レンタカーを利用した方が良いだろう。同温泉街には旅館が11箇所、日帰り施設が5箇所ある。また、町の中心部にある「立願寺しらさぎの足湯」では無料で足湯を楽しめる。観光の途中で立ち寄るのもアリだ。

 宿泊相場は9,000円~40,000円、三ツ星評価を受けている施設もあり、GWや夏休み期間中は特に混雑するという。ここでは、「山もみじの宿 八芳園(はっぽうえん)」を紹介しよう。玉名市内を横断する「玉名バイパス」の南側に位置し、周囲を覆うモミジが清涼感を演出する。温泉温度は40.5℃、各室に「部屋湯(半露天)」も完備されており、カップルで宿泊すれば、誰にも邪魔されずゆったり温泉を楽しむこともできるぞ

 温泉とご当地食材を活かした季節の料理を楽しむ前に、周辺を散策してみよう。北に10分ほど歩くと、広大な敷地を有す「蛇ヶ谷公園」が見えてくる。芝生広場や大型遊具、玉名市を一望できる展望台もあり、散策するには打ってつけだ。また、熊本県を代表するお花見スポットとしても人気を集めており、春になると、公園内に咲く数千本の桜で辺りはピンク色に染まるという。

まとめ
泉質は弱アルカリ性、無色透明で少しヌメリを感じる程度、肌がツルツルになり、リュウマチや神経痛にも効くといわれている

旅館は計11箇所、車/レンタカーもしくは電車(鹿児島本線)でアクセス可

観光スポット玉名温泉
(たまなおんせん)
所在地〒865-0061
熊本県玉名市立願寺50-1
地図
※クリックでGoogle map起動
①熊本駅→玉名温泉
②熊本空港→玉名温泉
①アクセス県道28号線、県道31号線を経由、国道208号線まで進む(約25分)

国道208号線を目的地まで進む(約23分)


到着
②アクセス県道36号線を九州自動車道まで進む(約13分)

九州自動車道を進み、菊水ICで出る(約21分)

県道16号線、玉名広域農道を経由、目的地まで進む(約15分)

到着

外部サイトへのリンク
玉名観光協会 公式ホームページ

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自治体玉名郡
(Tamana county
市庁舎所在地【玉東町】玉名郡玉東町大字木葉759
【南関町】玉名郡南関町大字関町1316
【長洲町】玉名郡長洲町大字長洲2766
【和水町】玉名郡和水町江田3886
総人口38,816人
代表的な名産/特産品みかん
そうめん
小代焼
平成31年度当初予算411億円

 『玉名郡』は「玉東町、南開町、長洲町、和水町」の4町で構成される内陸の町、平成の大合併(2006年)により、玉名市が同郡から離脱した。郡の北部に位置する「和泉町(なごみまち)」は、2019年に発生した熊本地方を震源とするM5.1の地震で震度6弱の揺れに見舞われ、大きな被害を出した

 玉東(ぎょくとう)町の特産/名産品は「みかん」、人口5,000人弱の小さな町ではあるが、玉名市と熊本市に近く、利便性は非常に良い地域だ。また、人や車の行き来も多く、同郡唯一の駅「木葉(このは)駅」周辺の開発も着実に進んでいる。

 人口9,000人弱の「南開町(なんかいまち)」、約15,000人の「中洲町(ながすまち)」とも、財政は年を追うごとに厳しさを増しているが、郡の産業を支える観光と農業・畜産業に力を入れ、収支状況改善につなげている。なお、旅行等で訪れる場合は、車/レンタカーを準備したい。

玉名郡

金魚の館

 熊本県玉名郡長洲町(ながすまち)は、日本有数の金魚生産地である。金魚の三大生産地「江戸川(東京都)」「大和郡山(奈良県)」「弥富(愛知県)」に匹敵する養殖場を有しており、町と金魚は切っても切れない関係にあるという。

 ここで紹介する『金魚の館』は、日本で唯一の「金魚専門水族館」である。2019年にリニューアルオープンされ、水槽や展示スペースは大幅にグレードアップした。また、館内には「金魚すくいコーナー」などのアクティビティも設けられており、標準サイズの金魚をお持ち帰りすることも可能だ

 同館に展示されている金魚は、標準的タイプ、出目金、和金、土佐金、ランチュウなどなど。その中でも長洲町を代表する巨大金魚「ジャンボ獅子頭」は見ごたえ抜群だ。「ジャンボオランダ獅子頭(原種)」を交配で改良し、長州町オリジナル品種の開発に成功、寿命は10年ほど、大きさは約30cm、初めて見た方は、あまりのデカさに度肝を抜かれるという

 金魚の館周辺は広大な芝生広場になっており、金魚の巨大オブジェや鯉を飼育する池などの鑑賞スポットが整備されている。子供向けのキッズスペースも充実しているので、一緒に金魚すくいの練習をしても楽しい。なお、同館では毎年5月に「全国金魚すくい選手権」への出場をかけた「九州予選」が開催される。

 「鹿児島本線 長洲駅」から同館へは徒歩20分、広い駐車場もあるので、車/レンタカーを利用しても良い。九州最大の金魚観光スポットで金魚すくいの特訓と、世界最大の巨大金魚観賞を楽しもう。

まとめ
長洲町は日本を代表する金魚生産地

金魚の館では、様々な金魚を観賞できる。特にジャンボ獅子頭は一見の価値ありだ

観光スポット金魚の館
(きんぎょのやかた)
所在地〒869-0123
熊本県玉名郡長洲町大字長洲3150
地図
※クリックでGoogle map起動
①熊本駅→金魚の館
②熊本空港→金魚の館
①アクセス県道227号線、県道237号線を経由、国道501号線まで進む(約13分)

国道501号線を目的地まで進む(約44分)

到着
②アクセス県道36号線を九州自動車道まで進む(約13分)

九州自動車道を進み、菊水ICで出る(約21分)

県道16号線、国道501号線を経由、目的地まで進む(約35分)

到着

外部サイトへのリンク
中洲町 公式ホームページ

画像はイメージです

縄文の森

 玉名郡和水町(なごみまち)を縦断する一級河川「菊池川」沿いに『縄文の森』はある。「縄文時代(約16000年~3000年前)」から受け継がれてきた土地と木々を有し、散策すれば当時の様子を思い浮かべることができるだろう。

 縄文の森を訪れる際は、車/レンタカーが必要不可欠である。最初に、同地域一帯を構成する土地、森、古墳の概要を展示した「肥後民家村」へ向かおう。縄文の森のすぐ南側に位置し、車も駐車できる。入場料無料なので、周辺散策の拠点とし、見学するルートを決めたい。なお、敷地はほとんど平坦なので、どこから回っても全く問題ないぞ。

 縄文の森とその周辺で生活していた「縄文人」は、竪穴式住居で生活していた。現地から発見された史跡や貝塚、土器などから当時の様子をうかがい知れるという。また、古墳群については肥後民家村周辺に点在しており、歩いて見学することが可能だ。

 周辺には飲食店や休憩所などの施設が充実しており、散策途中で立ち寄るのも楽しい。また、敷地内に点在する「からぶき屋根」の建物が違和感なく景色と同化しており、内部の見学も可能。芝生広場と縄文の森、古墳群を全て見学するには軽く2時間以上かかるので、午前中もしくは昼食を済ませたうえで散策すると良い

 縄文の森および肥後民家村を訪れる際は、歩きやすい靴を準備/履いておこう。また、水分や軽食を持参するとさらに良い。ゆったりした気分で散策を楽しみ、縄文時代にタイムスリップしたような気分を味わおう。なお、主な周辺の飲食店は「懐石料理、焼肉、カフェ、タコヤキ、ラーメン、パン屋」などなど。

まとめ
縄文の森では、縄文時代から受け継がれてきた古の自然を体感できる

肥後民家村を散策拠点にしよう。土地、森、古墳、飲食店、休憩所など、周辺施設はかなり充実している

観光スポット縄文の森
(じょうもんのもり)
所在地〒865-0136
熊本県玉名郡和水町江田
地図
※クリックでGoogle map起動
①熊本駅→縄文の森
②熊本空港→縄文の森
①アクセス県道28号線、県道31号線を経由、国道208号線まで進む(約25分)

国道208号線、県道302号線、県道308号線を経由、目的地まで進む(約26分)


到着
②アクセス県道36号線を九州自動車道まで進む(約13分)

九州自動車道を進み、菊水ICで出る(約21分)

県道16号線を目的地まで進む(約6分)

到着

外部サイトへのリンク
和泉町の観光 公式ホームページ

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自治体山鹿市
(Yamaga city)
市庁舎所在地〒861-0592
熊本県山鹿市山鹿987-3
総人口49,660人
代表的な名産/特産品
灯篭もなか
あんず
平成31年度当初予算473億円

 熊本県の北部、大分県との県境に位置する『山鹿市(やまがし)』。九州山地の雄大な自然と市街地が共存する人口50,000人弱の町だ。熊本市の中心部へは車で約45分、福岡市の繁華街へも高速道路を使えば1時間足らずで到着できるとあって、県内外から足を運ぶ観光客も多い。

 山鹿市を代表する観光スポット「山鹿温泉」は、ホテルや旅館が20軒ほど軒を連ねる。100年以上の歴史を持つ建物も多く、古き良き日本の風景を大切に保存し、熊本県随一の温泉街に発展を遂げた。火の国熊本らしく、温泉の湧出量は潤沢、「美人の湯」として高い人気を誇る。また、24時間好きな量の湯を持ち帰れる「飲湯可能な設備」は市民にも親しまれている。

 主な名産/特産品は「お米、タケノコ、栗、スイカ」などの農作物。市南部を流れる一級河川「菊池川」の流域ではお米を、その他の中山間地域で野菜などの農作物を生産している。また、「灯篭もなか」「山鹿羊羹(ようかん)」といったご当地ブランド開発にも成功した。

山鹿市のレンタカー店

癒しの森ゆ~かむ

 山鹿市(やまがし)の北部、九州山地の麓に整備された『癒しの森ゆ~かむ』は、宿泊、温泉、プール、レストラン、ジムなどを兼ねた複合施設である。また、「グランピング」を楽しめる九州初の施設としてオープン、県内外から観光客を誘致する話題の人気観光スポットになった

 グランピングとは英国発の概念。「グラマラス」と「キャンプ」を組み合わせた造語であり、英国最高の権威を誇る「オックスフォード辞書」にも明記されている。テントを持ち込むのではなく、現地に設営/設置されたものを使う「既設お泊り型テントスタイル」が標準仕様。なお、テントとは思えないほど豪華な内装を有したものもあり、魅力満点、まさにグラマラスである。

 癒しの森ゆ~かむには、グラマラス過ぎるテントが複数設置されており、大自然の中でバーベキューや日光浴、同施設内で飼育されている「ヤギさん」と戯れることもできる。また、夜になると辺りは漆黒の闇に包まれ、満天の星空を楽しめるぞ。さらに、月初と月末(1日、30日、31日がベスト)、「新月」のタイミングで天候が良ければ、天の川を観測できるかもしれない。

 癒しの森ゆ~かむは、夏休みシーズンが特に混雑する。日帰りで利用できる施設(ジム、レストラン、テニスコートなど)も充実しており、市民の憩いの場になっているようだ。また、キャンプや虫が苦手な方は宿泊棟を利用しても良い。大自然とバーベキュー、天体観測をタップリ楽しみ、綺麗な部屋で寝泊まりできるとあって、女性客の利用も多いという。最後に、山鹿市を代表するグラマラス観光スポットを訪れる際は、車/レンタカーが必須である。 

まとめ
癒しの森ゆ~かむは、グランピングや温泉、バーベキューなどを楽しめる複合施設

キャンプや虫が苦手な方向けの宿泊棟も完備。夏休みシーズンは特に混雑する

観光スポット癒しの森ゆ~かむ
(いやしのもりゆーかむ)
所在地〒861-0604
熊本県山鹿市鹿北町椎持5-2
地図
※クリックでGoogle map起動
①熊本駅→癒しの森ゆ~かむ
②熊本空港→癒しの森ゆ~かむ
①アクセス県道28号線、県道31号線を経由、熊本環状道路まで進む(約14分)

熊本環状道路、国道3号線、県道18号線を経由、目的地まで進む(約58分)


到着
②アクセス県道36号線を九州自動車道まで進む(約13分)

九州自動車道を進み、楠木ICで出る(約12分)

国道3号線、県道18号線を経由、目的地まで進む(約37分)

到着

外部サイトへのリンク
癒しの森ゆ~かむ 公式ホームページ

日輪寺

 『日輪寺』は平安時代に開山、1000年以上の長い歴史を持つ由緒あるお寺である。春には桜が咲き乱れ、ツツジの時期になると一帯が赤色に染まる。山鹿市の繁華街から近く、市民の憩いの場にもなっているという。観光で訪れる場合は、車/レンタカーを利用しよう

 日輪寺を訪れた際は、赤穂義士(あこうぎし)」の「遺髪(いはつ)塔」を必ずチェックしてほしい。「忠臣蔵ファン」から聖地として崇められている観光スポットだ。忠臣蔵の主人公、赤穂藩筆頭家老「大石内蔵助」他17名の遺髪が納められており、2月4日の命日(大石内蔵助が切腹した日)には「義士まつり」が開催される。

 同敷地の奥に進むと、「日輪寺つつじ公園」および「竜王山古墳」が見えてくる。車は日輪寺前の駐車場(300円)に止め、一本道/遊歩道を散策しながら進もう。途中で巨大な「大仏像」が出迎えてくれる。見晴らしの良い高台に向かって20分ほど坂を上れば到着だ。標高は150mほど、既に述べた通り、春は桜、GW頃になると満開のツツジも楽しめるぞ

 日輪寺には、山鹿市民および観光客向けの飲食店「南無(なむ)」が併設されている。ここでは、僧侶が作る精進料理フルコースを楽しめる。ランチであれば2,000円程度、かなりボリューミーなので、成人男性でも十分満足できるはずだ。なお、完全予約制なので、利用する際は電話予約を忘れずに

まとめ
日輪寺は平安時代に開山された由緒あるお寺。赤穂義士17名の遺髪も納められてい

春は桜、GW期間中であればツツジを楽しめる。日帰りでの散策もおすすめだ

観光スポット日輪寺
(にちりんじ)
所在地〒861-0552
熊本県山鹿市杉1607
地図
※クリックでGoogle map起動
①熊本駅→日輪寺
②熊本空港→日輪寺
①アクセス県道31号線、すいかどうろ、県道119号線、国道3号線を経由、目的地まで進む(約1時間1分)

到着
②アクセス第三空港線を国道443号線まで進む(約6分)

国道443号線、国道325号線、県道197号線を経由、目的地まで進む(約47分)

到着

外部サイトへのリンク
山鹿探訪なび 公式ホームページ

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自治体菊池市
(Kikuchi city)
市庁舎所在地〒861-1392
熊本県菊池市隈府888
総人口46,658人
代表的な名産/特産品菊芋
メロン
平成31年度当初予算453億円

 熊本県の北部に位置する『菊池市』。尾ノ岳(おのだけ)」を水源とする「菊池川」からもたらされる自然の恵みを農業と観光に活かし発展した内陸の町である。良質な水により育てられた「七城(しちじょう)の米」は、熊本県を代表するブランド米として高い人気を集め、日本各地に出荷されている。

 菊池川の上流に位置する「菊池渓谷」は、紅葉の大人気スポットとして有名だ。年間50万人以上の観光客が同地を訪れ、真っ赤に染まる山の景色と清流菊池川のコントラストを楽しむという。また、内陸部かつ山が近いこともあって、年平均気温は13℃ほど、南国九州とは思えない「」を求める観光客も多い。

 菊池市南部の繁華街一帯では住宅開発が進み、飲食店や商業施設も多い。市内に鉄道はないものの、「熊本空港」まで約30分と交通利便性は良好、国の出先機関や病院、日常生活に欠かせないスーパーやコンビニなども充実している。また、豊かな自然に憧れ同市に転入する者も多く、人口減少率は他の自治体に比べるとかなり緩やかである

菊池市周辺のレンタカー店

わいふ一番館

 熊本県の北部、九州山地の麓に位置する菊池市。決して大きな町ではないが、繁華街は活気に溢れ、ホテルや旅館、興味深い観光スポットも多い。ここで紹介する『わいふ一番館』もそのひとつ。同館は、「まちかど資料館」と「まちづくり寄合所」の2施設で構成、菊池市の歴史や成り立ちなどを記した貴重な文献が展示されている。

 まちづくり寄合所は、市民の憩いの場兼「情報交換所」として利用されており、雑誌やインターネットに掲載されない「隠れ観光スポット情報」も入手できるという。なお、まちかど資料館の観覧料は大人200円、小中学生100円、寄合所は利用時間によって料金を払うという「田舎町らしいざっくりしたルール」を採用している。

 同館の「わいふ」は、「ワイフ(妻・女房・家内)」の意。菊池市の発展と繁栄のために尽力した男たちも、妻の「内助の功」がなければ、力を発揮することはできなかった。菊池市の歩んできた歴史とワイフは切っても切れない関係にあり、そのことを後世に伝えるべく、同館の名を「わいふが一番/何より大切 = わいふ一番館」にしたという。

 菊池市の歴史をチェックした後は、周辺の観光スポットも散策してみよう。わいふ一番館の東、「菊池公園」であれば徒歩5分、菊池市の発展を支えてきた水源「菊池川」周辺を散策すれば、古き良き時代の名残を発見できるかもしれないぞ。なお、わいふ一番館から東に20分、菊池柄の上流に位置する「菊池渓谷」は、同市で一番人気の観光スポットだ。美しい自然が魅力の風光明媚な場所なので、時間のある方はぜひ立ち寄ってほしい

まとめ
菊池市はワイフをリスペクトし、同館の名を「わいふ一番館」に決めた

菊池市を訪れた際は、まずわいふ一番館をチェック。観光を楽しむ前に、地域の歴史を知ることも大切だ

観光スポットわいふ一番館
(わいふいちばんかん)
所在地〒861-1331
熊本県菊池市隈府1
地図
※クリックでGoogle map起動
①熊本駅→わいふ一番館
②熊本空港→わいふ一番館
①アクセス県道28号線、国道3号線、県道37号線を経由、国道387号線まで進む(約28分)

国道387号線を目的地まで進む(約29分)

到着
②アクセス第三空港線を国道443号線まで進む(約6分)

国道443号線、国道325号線を経由、目的地まで進む(約26分)

到着

外部サイトへのリンク
菊池観光協会 公式ホームページ

画像はイメージです

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自治体合志市
(Koushi city)
市庁舎所在地〒861-1195
熊本県合志市竹迫2140
総人口61,521人
代表的な名産/特産品弁天マンゴー
いちご
半熟よーぐるちょ
平成31年度当初予算400億円

 『合志市(こうしし)』は熊本県の中北部に位置する内陸の町。市内に山間部はなく、市の面積は53㎢とかなり狭い。しかし、交通網は非常に充実しており、「熊本電鉄菊池線(私鉄)」を利用すれば、熊本市繁華街へのアクセスも容易だ。さらに熊本空港へは車で20分弱、利便性の良さを活かし、町は今も発展し続けている

 1970年の合志市人口は約20,000人。それが、住宅開発、企業の大量進出などにより、1990年には40,000人まで増加。転入者の増加率は高水準を維持しており、2020年時点で「60,000人」を突破した、

 合志市は工業と農業の町だ。大手企業の本社や支社、工場などの生産拠点が市内に点在し、多くの雇用を生み出している。また、農業でも「マンゴー」や「いちご」、米などのブランド化に成功し、市の大きな収益源になっている。

合志市周辺のレンタカー店

竹迫城跡